同棲や夫婦二人暮らしの光熱費の平均は?

同棲や夫婦で二人暮らしをしている家庭の地域ごとの光熱費平均は、以下のとおりです。

二人暮らしの1カ月あたりの光熱費(※1)

光熱費全体 電気代 ガス代 その他光熱 上下水道料
全国平均 2万3,855円 1万2,265円 5,209円 1,275円 5,106円
北海道 2万9,536円 1万3,059円 5,042円 6,551円 4,884円
東北 2万9,472円 1万5,020円 4,078円 4,075円 6,299円
関東 2万3,578円 1万1,876円 5,728円 789円 5,185円
北陸 2万8,195円 1万5,992円 4,060円 2,060円 6,082円
東海 2万3,597円 1万2,316円 5,643円 794円 4,844円
近畿 2万2,558円 1万1,088円 5,883円 597円 4,990円
中国 2万4,100円 1万4,331円 3,990円 924円 4,854円
四国 2万2,127円 1万3,359円 3,497円 1,191円 4,082円
九州 2万333円 1万605円 4,249円 699円 4,780円
沖縄 1万9,815円 1万962円 4,223円 444円 4,186円

(※1)出典:総務省統計局「2023年家計調査」

光熱費は地域によって金額や傾向が異なるので、自身が住んでいる場所の平均額を確認しましょう。

光熱費全体の平均額を見ると、北海道や東北、北陸など冬の寒さが厳しい地域では全国平均よりも金額が高くなっているのがわかります。基本的に二人暮らしの光熱費は2万円台、沖縄のみ1万円台が平均です。

二人暮らしの電気代、ガス代、その他光熱費、水道代それぞれの傾向を、以下で詳しく解説します。

同棲や夫婦二人暮らしの電気代

同棲や夫婦二人暮らし世帯の電気代の全国平均額は、1万2,265円です。光熱費のうち電気代が5割程度を占める地域が多いため、電気代の負担はどの家庭でも大きいといえます。

電気代は季節によっても変わり、冷暖房を使用する夏や冬は特に高くなりやすいです。オール電化の家庭であれば、ガス代がかからない分電気代が高くなります。

また、一般的に冷房よりも暖房の方が電気使用量が多いため、夏よりも冬の方が電気代が高くなる傾向にあります。

同棲や夫婦二人暮らしのガス代

同棲や夫婦二人暮らし世帯のガス代全国平均額は、5,209円です。光熱費全体の2割程度をガス代が占める地域が多いです。

住んでいる場所で契約できるのが都市ガスかプロパンガスかによって、ガス代は大きく変わります。プロパンガスは、都市ガスより1.5〜2倍ほど料金が高い傾向があります。

ガス代が高い場合は節約を考える必要がありますが、そもそも料金が高いプロパンガスなのかをまず確認しましょう。

同棲や夫婦二人暮らしのその他光熱費

同棲や夫婦二人暮らし世帯のその他光熱費の全国平均額は、1,275円です。

電気代やガス代以外の光熱費は、その他光熱費に分類されます。その他光熱費に含まれるのは、灯油やカートリッジ式ガスボンベ、石炭、薪などです。

その他光熱費の平均額は多くの地方で1,000円を切っており、光熱費に占める割合が数%程度に収まっています。

ただし、北海道や東北では突出して高く、光熱費全体の1〜2割を占めています。冬の寒さが厳しい地方では、電気ではなく灯油などの燃料を使った暖房器具を主に使用するため、その他光熱費の金額が高くなるのが特徴です。

その他光熱費に含まれる燃料をほとんど使わない地域では、電気代やガス代の節約をメインに考えるといいでしょう。

同棲や夫婦二人暮らしの水道代

同棲や夫婦二人暮らし世帯の水道代全国平均額は、5,106円です。光熱費全体の2割程度に収まり、地方による金額差はあまり大きくありません。

水道代は全国平均で1L当たり約0.2円ですが、立地や人口密度などによって料金が変わります。住んでいる地域の水道料金は自治体のホームページに掲載されているので、確認してみてください。

同棲や夫婦二人暮らしと一人暮らしの平均支出額の違いをチェック

同棲や夫婦二人暮らしと一人暮らしの平均支出額の違いをチェック

同棲や夫婦二人暮らしの世帯は、一人暮らしの世帯よりも支出額が大きくなります。人数の増加に伴い、出費が多くなるのは当然です。

一人暮らしと二人暮らしでどの程度差があるのかを知るために、光熱費や生活費を比較してみましょう。

同棲や夫婦二人暮らしと一人暮らしの光熱費を比較

同棲や夫婦で二人暮らしをしている世帯と、一人暮らし世帯の光熱費平均額を比較すると以下のとおりとなります。

二人暮らしと一人暮らしの1カ月あたりの光熱費(※2)(※3)

一人暮らし 二人暮らし 増加率
光熱費全体 1万3,045円 2万3,855円 182.8%
電気代 6,726円 1万2,265円 182.3%
ガス代 3,359円 5,209円 155%
その他光熱 720円 1,275円 177%
上下水道料 2,239円 5,106円 228%

(※2)出典:総務省統計局「2023年家計調査 都市階級・地方別 単身世帯」
(※3)出典:総務省統計局「2023年家計調査 都市階級・地方・都道府県庁所在市別 二人以上の世帯」

水道代のみ一人暮らしの2倍になっているものの、光熱費は基本的に二人暮らしになっても2倍までは増えないことがわかります。電気代は1.8倍程度、ガス代は1.5倍程度です。

二人暮らしになっても光熱費が一人暮らしの2倍にならないのは、基本料金が1世帯につき1契約分となるためです。

電気代やガス代は使用に伴って増える従量料金のほかに、水道料金と同じく基本料金がかかります。電気代やガス代の基本料金は人数が増えても変わらず、増えるのは従量料金のみなので、2倍までは増えないのが一般的です。

また、電気やガスは2人で別々に使うとは限らないため、2倍に増えないことも考えられます。例えば同じ部屋で過ごすことが多い場合、2人が別の部屋で過ごす場合よりも電気代やガス代は増えないでしょう。

同棲や夫婦二人暮らしと一人暮らしの生活費を比較

同棲や夫婦で二人暮らしをしている世帯と一人暮らし世帯の光熱費を比較したところで、光熱費を合わせた1カ月あたりの生活費平均額を比較してみましょう。

二人暮らしと一人暮らしの1カ月あたりの生活費(※4)(※5)(※6)

一人暮らし 二人暮らし 増加率
光熱費 1万3,045円 2万3,855円 182.8%
食費 4万2,049円 8万1,738円 194.3%
住居費 5万3,155円 5万9,312円 111.5%
家具・家事用品費 5,760円 1万2,190円 211.6%
通信費 6,610円 1万2,195円 184.4%
交際費 1万3,731円 1万7,058円 124.2%

(※4)出典:総務省統計局「2023年家計調査 都市階級・地方別 単身世帯」
(※5)出典:総務省統計局「2023年家計調査 都市階級・地方・都道府県庁所在市別 二人以上の世帯」
(※6)出典:全国賃貸管理ビジネス協会「全国家賃動向 2024年11月調査」

二人暮らしでは食事や家具・家事用品などは2人分必要なので、費用も2倍程度になります。食費は気をつけなければ増えすぎてしまうおそれがあるため、平均と比べて高すぎるようであれば改善しましょう。

住居費は、一人暮らしよりも二人暮らしのほうが1人あたりの負担を抑えられる傾向があります。交際費は家庭によって支出額が異なるので、家計から無理なく出せる範囲に収まっているか確認してみてください。

夫婦二人暮らしの生活費については、以下の記事でも詳しく解説しています。

夫婦二人暮らしの生活費の平均は?収入別のシミュレーションや効果的な節約方法を紹介

同棲や夫婦二人暮らしの光熱費節約方法①電気代

同棲や夫婦二人暮らしの光熱費節約方法①電気代

同棲や夫婦で二人暮らしをしている場合、支出額を抑えたいなら光熱費を節約することが大切です。光熱費は毎月ほぼ固定の金額がかかるので、見直すことで削減効果が長期的に続きます。

まずは二人暮らしの光熱費のうち、電気代を節約する方法を紹介します。電気代の節約方法は以下の記事でも紹介しているので、併せて確認してみてください。

電気代を節約するには?すぐできる節約術7選や効果的な方法をわかりやすく解説

電気の無駄遣いを減らす

同棲や夫婦二人暮らしで電気代を削減したいなら、電気の無駄遣いを減らすよう心がけることが大切です。2人で話し合ってルールを決め、無駄遣いを改めるべきでしょう。

以下のように家電の使い方を見直すことで、電気代を削減できます。

  • エアコン:設定温度を見直す、自動運転機能を使う、定期的にフィルターを掃除する、サーキュレーターを併用する
  • 冷蔵庫:無駄な開閉をしない、設定温度を見直す、食材を詰め込みすぎない、料理を冷ましてから入れる
  • テレビ:見ていないときは消す、輝度を下げる、長期間不在にするときはプラグを抜く
  • 照明器具:こまめに消す、掃除をする

なお、エアコンや冷蔵庫の電気代節約方法は以下の記事で詳しく解説しています。

エアコンの電気代はどれくらい?つけっぱなしは節約になる?計算方法や節電方法を解説
冷蔵庫の電気代はどれくらい?計算方法や節電方法を解説

省エネ家電に買い替える

省エネ家電に買い替えることでも、電気代を削減できます。

家電の省エネ性能は年々改善されているので、古い家電を使い続けている場合は新しいモデルに買い替えるだけで電気代を抑えられる可能性があります。

  • 冷蔵庫:10年前より約28〜35%省エネ
  • 照明器具:白熱電球より約86%省エネ
  • エアコン:10年前より約15%省エネ

(※7)出典:一般財団法人 家電製品協会「2024年度版 スマートライフおすすめBOOK」

家電は購入時にまとまったお金が必要なので、2人で話し合って何をいつ買い替えるかを決めましょう。

買い替えに伴う、家電処分方法は以下の記事で詳しく解説しています。

電化製品の正しい処分方法は?無料で処分する方法や注意点を解説

電気の契約プランや電力会社を見直す

日常生活の工夫で電気代を抑えるのは限界があるため、電気の契約プランや電力会社を見直すのもおすすめです。

契約アンペア数が大きいと電気代が高くなるので、無理しない範囲で小さく変更するといいでしょう。二人暮らしの場合、アンペア数の目安は40Aです。契約アンペアについて詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご確認ください。

電気の適正な契約アンペア数とは?目安や変更する際の注意点も解説

契約アンペア数ではなく、プランを切り替えることでも電気代を抑えられます。電力の小売自由化により、各社が多様なプランを提供するようになったので、家庭にあうプランを比較検討できます。

基本料金が0円のプランや従量料金がかからず固定料金で支払うプランなどがあるため、現在契約している電力会社よりも魅力的なプランを出している会社があれば、乗り換えるのもいいでしょう。

同棲や夫婦二人暮らしの光熱費節約方法②ガス代

同棲や夫婦で二人暮らしをしている世帯でガス代を削減する方法は、以下のとおりです。できそうなものから実践してみてください。

ガスの無駄遣いを減らす

二人暮らしでガス代を節約したいなら、ガスの無駄遣いを減らすようお互いが意識することが大切です。使用量を減らせば、月々のガス代を抑えられます。

以下のポイントに注目して、節約できるか二人で話し合ってみましょう。

  • 入浴:2人で連続して入って追い焚きを使わない、お湯の量を少なめにする、給湯温度を低めに設定する、浴槽のふたを使ってお湯の温度を保つ
  • 料理:ガスコンロの使用時間を短縮する、火力を下げる、余熱調理を行う、調理器具やガスコンロの汚れを綺麗にする

オール電化に移行する

ガス代が高くて悩んでいる場合は、オール電化に移行するのも有効な方法のひとつです。

オール電化にすれば電気代は上がりますが、ガス代はかかりません。光熱費の基本料金を一本化できるため、光熱費の総額を抑えられる可能性があります。

給湯器などオール電化用の設備を導入するための初期費用がかかる、停電時に何も使えなくなる、日中の電気料金が割高になるなどのデメリットもあるため、オール電化にするかどうかは2人で話し合って慎重に決めましょう。

電気とガスをセットで契約する

ガス代の高さが気になるけれどオール電化にするのはデメリットが気になると悩んでいる場合は、電気とガスをセットで契約する方法もあります。

2016年度より電力の小売自由化が、2017年には都市ガスの小売自由化が実施され、電気とガスを1社でまとめて契約できるようになりました。セット契約で割引が適用されたり、ポイントを多くもらえたりするメリットがあります。セットで契約すれば、支払い先や支払い時期をまとめられるのも魅力です。

電気とガスの契約をまとめるメリットやデメリット、手順については、以下の記事で詳しく解説しています。

電気とガスをまとめるのはデメリットがある?メリットとあわせて解説

同棲や夫婦二人暮らしの光熱費節約方法③水道代

同棲や夫婦二人暮らしで水道代が高いと感じている場合は、以下で紹介する節約方法を実践してみましょう。水道代の節約方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。

水道代は平均いくら?計算方法や用途別の節約ポイントも解説

水の無駄遣いを減らす

同棲や夫婦二人暮らしで水道代を節約したいなら、水の無駄遣いをしていないか確認して使用量を減らす必要があります。

水の使い方を少し工夫するだけで、水道料金の節約につながります。東京都水道局が示している試算では、歯を磨くときに30秒間水を出しっぱなしにすると6Lの水を使う一方、コップに水をくんで磨けば約0.6L程度の消費で済むので、約5Lの節水が可能です(※8)。

2人で朝と晩に歯を磨くと仮定すると、出しっぱなしにするより毎月約150円節約できます。

シャワーをこまめに止める、洗濯機の節水モードを使用する、まとめ洗いをするなどの方法も節水効果があります。

(※8)出典:東京都水道局「よくある質問」

節水につながるアイテムを導入する

同棲や夫婦で二人暮らしをしているなら、節水につながるアイテムを導入して水道代の削減につなげるのもおすすめです。

例えば節水シャワーヘッドを使えば、通常より水量を減らしながら水圧を強くキープできるため、水の使いすぎを防止できます。また、食洗機は手洗いよりも水量を抑えることができ、時短にもなる家電です。

まとめ

同棲や夫婦二人暮らし世帯の電気代全国平均額は、1万2,265円です。地域によって異なるため、住んでいる地域の電気代やガス代、水道代の平均額と比較してみましょう。光熱費は日常生活の工夫で削減できるので、できそうな節約方法を実践してみてください。

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この記事を監修した人
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新井 智美(あらい ともみ)

1級FP技能士・CFP

2006年11月 卓越した専門性が求められる世界共通水準のFP資格であるCFP認定を受けると同時に、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士1級を取得。2017年10月 独立。主に個人を相手にお金に関する相談及び提案設計業務を行う。個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン住宅購入のアドバイス(、企業向け相談(補助金、助成金の申請アドバイス・各種申請業務代行)の他、資産運用など上記内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、執筆・監修業も手掛ける。