ドライヤーの電気代は高い?10分使った場合は?すぐできる節約方法を紹介

ドライヤーは毎日欠かさず使うため、「電気代はいくらかかる?」、「使い方で電気代は安くなる?」と気になる方もいるのではないでしょうか。
ドライヤーの消費電力は比較的高いものの、1回の使用時間が長くなければ電気代はそれほど高くなりません。
しかし、使用する人数や1回あたりの使用時間などによっては負担が大きくなる場合があります。本記事では、ドライヤーの電気代の目安と節約するコツ、電気代を抑えやすいドライヤーの選び方を紹介します。
ドライヤーの電気代は高い?
ドライヤーの電気代は、1回5分程度の使用なら3円程度、10分程度の使用なら6円程度です。
ただし、実際には消費電力や使用人数、1回あたりの使用時間、電気代の単価などによって異なるため、一概には言えません。ドライヤーは毎日使う家電製品であり、使い方次第では電気代が高くなることもあります。
まずは、ドライヤーの電気代を計算する方法と電気代の目安を解説します。
消費電力からドライヤーの電気代を計算する方法
商品説明書やカタログに記載されている消費電力を確認すれば、ドライヤーのおおよその電気代を把握できます。消費電力から電気代を求める際の計算式は、以下のとおりです。
電気代=消費電力(kW)×使用時間(h)×電気代単価(円/kWh)
消費電力がワット(W)で表示されている場合は、1,000で割ってkWを算出します。
消費電力や年間消費電力量から電気代を計算する方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
ワット数の計算方法は?アンペアやボルトとの違い、電気代節約につなげる方法も解説
【風量別】ドライヤーの電気代
ドライヤーを5分間、10分間、20分間使用したと仮定し、1回あたりの電気代を試算しました。消費電力は強風1,200W・弱風600W・冷風35W、電気代単価は31円/kWhとして試算しています(※1)。
風量 | 5分間 | 10分間 | 20分間 |
---|---|---|---|
強風(1,200W) | 約3.1円 | 約6.2円 | 約12.4円 |
弱風(600W) | 約1.55円 | 約3.1円 | 約6.2円 |
冷風(35W) | 約0.09円 | 約0.18円 | 約0.36円 |
上記のように、ドライヤー1回あたりの使用時間によって電気代に違いが生じることがわかります。
(※1)31円/kWhは、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が算出した目安単価です(2022年7月22日改定)。
【1カ月・1年あたり】ドライヤーを10分間使用した場合の電気代
ドライヤーを1日10分間、毎日使用した場合、1カ月(30日間)・1年(365日)あたりの電気代の目安は、以下のとおりです。電気代単価は31円/kWhで試算しています。
風量 | 1カ月(30日間)あたりの電気代 | 1年(365日)あたりの電気代 |
---|---|---|
強風(1,200W) | 約186円/月 | 約2,263円/年 |
弱風(600W) | 約93円/月 | 約1,131.5円/年 |
冷風(35W) | 約5.4円/月 | 約65.7円/年 |
1回の使用時間が10分程度であれば、年間で見ても電気代の負担はそれほど高くありません。ただし、使用人数が多い、または1回あたりの使用時間が長ければ、それだけ電気代の負担が重くなります。
なお、上記は試算であるため、あくまでも目安として参考にしてください。
電気代を節約するために自然乾燥しても良い?
ドライヤーの電気代を節約するために、自然乾燥で髪を乾かしている方もいるのではないでしょうか。
しかし、しっかり乾いていない状態で就寝すると、摩擦によってキューティクルが剥がれ、髪が傷む原因になります。また、半乾きの状態が続くと雑菌が繁殖し、臭いやかゆみにもつながります。
髪や頭皮を守りながら電気代を節約するためには、自然乾燥を避け、ドライヤーの使い方を見直して消費電力を抑えることが大切です。
すぐにできるドライヤーの電気代を節約する方法
ドライヤーの1回あたりの電気代はそれほど高くありませんが、使用人数や使用時間によっては負担が重くなる場合があります。使い方を見直して使用時間を短縮できれば、電気代を節約することが可能です。
具体的には、以下の5つのポイントを意識してみましょう。
- タオルドライを行ってから乾かす
- ヘアドライ手袋やタオルを使用して乾かす
- 根元から乾かしはじめる
- 温風・冷風モードを使い分ける
- 風量を切り替える
1 タオルドライを行ってから乾かす
タオルドライを行い、濡れた髪の水分を拭き取ってからドライヤーで乾かせば、使用時間を短縮できます。
小さめサイズのタオル2枚で髪を拭き取ったり、吸水性の高いタオルを使ったりすると、より効果的です。最近は、少ない摩擦で素早く水分を吸収できる、タオルドライ専用の速乾タオルも数多く販売されています。
ごしごし擦ると髪に大きなダメージを与えてしまうため、頭皮を優しく揉み込むようにタオルドライを行うことがポイントです。
2 ヘアドライ手袋やタオルを使用して乾かす
ヘアドライ手袋を使いながら乾かす方法もあります。ヘアドライ手袋とは、ドライヤーの使用時間を短縮するために作られた手袋タイプのタオルです。ドライヤーの電気代を抑えるとともに、髪へのダメージも軽減できます。
また、タオルを頭に乗せた状態で、その上からドライヤーをするのも効果的です。水分が蒸発しやすくなるため、より短い時間で乾かせます。
3 根元から乾かしはじめる
電気代を抑えるためには、乾きにくい根元から毛先にかけてドライヤーを当てることがポイントです。
毛先から乾かしはじめると、その間に根元の水分が流れ落ちて再び毛先が濡れるため、乾くのに時間がかかります。また、毛先にドライヤーの熱が当たりすぎてしまい、髪がパサつく原因にもなります。
地肌を乾かすことを意識し、効率良く乾かしましょう。
4 温風・冷風モードを使い分ける
温風と冷風をうまく使い分けることで、電気代の節約につながります。
ドライヤーによって異なりますが、冷風は温風よりも消費電力が低いことが一般的です。髪がある程度乾いた段階で冷風に切り替え、消費電力を抑えて仕上げましょう。冷風に切り替えると、キューティクルが引き締まり、つややかな髪に仕上がる効果も期待できます。
なお、ドライヤーによっては、温風と冷風を自動で切り替える機能が付いている場合もあります。
5 風量を切り替える
多くのドライヤーは、強風と弱風の切り替えが可能です。強風は消費電力が高いため、長時間使用し続けると電気代が高くなる傾向があります。一方で、弱風で乾かし続けると、乾くまでに時間がかかるため、結果的に電気代が高くなる場合があります。
したがって、乾かしはじめは強風で素早く乾燥させ、ある程度乾いた段階で弱風に切り替えて整えるのが効果的です。電気代を抑えるだけでなく、過乾燥(乾かしすぎ)を防ぐ効果も期待できます。
電気代を節約しやすいドライヤーの選び方

近年の家電製品は省エネ性能が高いものが多いため、長期間同じドライヤーを使い続けている方は、買い替えによって電気代の負担を抑えられる場合もあります。
電気代を節約したい方は、以下のポイントに着目してドライヤーを選びましょう。
- モードを切り替えられるドライヤーを選ぶ
- 速乾性能に優れたドライヤーを選ぶ
- 省エネ機能付きのドライヤーを選ぶ
- ヘアケア機能付きのドライヤーを選ぶ
1 モードを切り替えられるドライヤーを選ぶ
近年のドライヤーには、「TURBO(強風)」や「DRY(中風)」、「SET(弱風)」など、複数のモードが搭載されています。
ドライヤーによっては、「HOT(高温)」や「CARE(低温)」、「COOL(冷風)」のように温度の切り替えも可能です。
モードを切り替えられるドライヤーで風量や温度を使い分けながら乾かせば、電気代の節約につながります。なお、モードの名称はドライヤーによって異なります。
2 速乾性能に優れたドライヤーを選ぶ
ドライヤーの電気代を抑えるためには、なるべく早く乾かすことが重要です。ドライヤーを選ぶ際は、速乾性能を確認しましょう。
高出力のドライヤーは、短時間で髪を乾かせるため、結果的に電気代が安くなる傾向があります。また、髪を早く乾かす工夫がなされた「速乾ノズル」付きのドライヤーを選ぶことも手段のひとつです。
3 省エネ機能付きのドライヤーを選ぶ
省エネ性能に優れたドライヤーを選べば、電気代の節約につながります。
一般的なドライヤーの消費電力は、1,000~1,400W程度です。1,000Wと1,400Wのドライヤーを10分間使用した場合の電気代を比較してみましょう(31円/kWhで試算)。
消費電力 | 10分間使用した場合の電気代 | 1年間(365日)続けた場合の電気代 |
---|---|---|
1,000W | 約5.17円 | 約1,887円 |
1,400W | 約7.23円 | 約2,639円 |
このように、消費電力の差によって電気代に違いが生じます。使用人数が多ければ、電気代の差はさらに大きくなります。
4 ヘアケア機能付きのドライヤーを選ぶ
髪にマイナスイオンが放出される機種や、最適な温度になるように自動で調整してくれる機種など、髪の健康を考えたドライヤーも数多く販売されています。
こうしたヘアケア機能付きのドライヤーを選べば、髪へのダメージを軽減できると同時に、寝ぐせ直しやブローの時間が短縮され、電気代の節約にもつながるでしょう。
電気代を節約するなら電力会社や料金プランの見直しも検討しよう
ドライヤーの電気代は、使用人数や髪の長さ・毛量の影響も大きく、使い方を見直すだけでは大幅に節約できない場合もあります。
電気代を抑えたいと考えているなら、電力会社・料金プランの見直しも検討しましょう。
各電力会社は、以下のように多彩な料金プラン・サービスを提供しているため、ご自身のライフスタイルにあわせて選べば電気代を抑えられる可能性があります。
- 時間帯や曜日によって単価が変わる
- 他サービスとのセット契約で割引される
- 電気代の支払いでポイントがたまる
- 基本料金0円で使った分だけ電気代がかかる
また、マイページから月別や時間別の使用量などを確認できる電力会社を選べば、ご自身の電気の使い方を見直すことで電気代の節約につなげられます。
電力会社の選び方について、詳しくは以下の記事でも解説しています。
まとめ
ドライヤーの電気代は、毛量や髪の長さ、ドライヤーの使い方によっても異なりますが、1回の使用時間が10分程度であればそれほど負担は大きくありません。しかし、使用人数が2人なら2倍、3人なら3倍と電気代の負担が重くなります。
タオルドライを十分に行ってから乾かす、温風・冷風や風量を使い分けるなど、ドライヤーの使い方を見直して電気代を抑えましょう。また、電力会社や料金プランを見直すことも電気代の節約に効果的です。
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