スマホの充電にかかる電気代

スマホの充電にかかる電気代は、スマホのバッテリー容量によって異なり、以下の計算式で算出できます。

  • スマホ充電の電気代=バッテリー電力量(Wh)÷ 1000 × 電気代単価(円/kWh)

なお、バッテリー電力量は、以下の式で求められます。

  • バッテリー電力量=バッテリー容量(mAh)× 定格電圧(V)÷ 1000

たとえば、バッテリー容量が3,500mAhのスマホで、1回あたりのフル充電(0%から100%までの充電)にかかる電気代は、以下のとおりです。なお、スマホは、定格電圧が約3.7Vのリチウムイオン電池を採用していることが多いため、3.7Vを使用して計算します。

  • 3,500mAh×3.7V÷ 1000=12.95Wh
  • 12.95Wh÷ 1000 × 31円/kWh=0.4円

つまり、スマホを1日1回フル充電する場合の1カ月あたりの電気代は約12円(0.4円×30日)となります。

なお、電気代単価は電力会社や契約している電気代プランによって異なります。本記事では、全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている31円/kWhを使用して電気代を計算しているため、自身の電気代を計算する際は検針票で電気代単価を確認しましょう。

また、スマホを充電器に差したままにしておくと待機時消費電力がかかります。資源エネルギー庁の平成24年度の「待機時消費電力調査」によると、一世帯あたりの電気機器の待機時消費電力は228kWh/年と推計されています。

一世帯あたりの消費電力量が4,432kWh/年であるため、5.1%の電力が待機時に消費されていることがわかるでしょう。

スマホを充電器に差したまま就寝すると、充電が完了してからも待機電力として電力が消費されてしまいます。機器を使用していないときの無駄な消費電力を抑えるためにも、就寝中に充電するのではなく、朝や日中に充電するようにしましょう。

すぐにできるスマホのバッテリー消費を抑える方法

スマホの充電による電気代を抑えるためには、バッテリー消費を抑えて充電回数を減らすのが効果的です。スマホのバッテリー消費を抑える方法には、以下の6つがあります。

  1. 画面の明るさを下げる
  2. 省エネモードを活用する
  3. 使っていないアプリを閉じる
  4. 不要な通知をOFFにする
  5. 自動ロックまでの時間を短くする
  6. BluetoothをOFFにする

それぞれの方法を詳しく解説します。

1 画面の明るさを下げる

スマホの画面の明るさを下げると、バッテリー消費を抑えられます。スマホを見る時間帯や場所によっては画面の明るさを下げても問題なく見えるため、支障がない範囲で画面の明るさを抑えましょう。

自動調整機能をONにすれば、利用環境に応じて画面の明るさが自動調整されるため、明るさを効率良く調整できます。

2 省エネモードを活用する

省エネモードをONにすると、バッテリー消費を抑えられます。ただし、省エネモードでは自動ロックの時間が早くなったり、アプリのバックグラウンド更新がされなくなったりするなどの一部機能が制限される可能性があるので注意が必要です。

常に省エネモードにするのではなく、就寝時などのスマホを利用する機会が少ないタイミングで省エネモードを活用しましょう。

3 使っていないアプリを閉じる

一度開いたアプリは、バックグラウンドで動いていることがあります。バックグラウンドで動いているアプリを放置していると、無駄な電力が消費されます。

使っていないアプリがバックグラウンドで動いていないかを確認し、適宜閉じるようにしましょう。ただし、開く頻度が高いアプリを閉じると、起動時にバッテリーが消費されるので、使用頻度が高いアプリのみ開いておくのが良いでしょう。

4 不要な通知をOFFにする

スマホはアプリの通知があるたびにバッテリーを消費します。少しでもバッテリー消費を抑えるためには、不要な通知はオフにするのがポイントです。

通知が多ければ重要な情報を見逃したり、ほかの作業の集中が途絶えたりすることもあるため、優先順位の高いアプリのみ通知をオンにしておきましょう。

5 自動ロックまでの時間を短くする

一定時間スマホを操作しなければ、画面が自動でロックされます。画面がロックされるまでの時間は変更できるため、短く設定することでバッテリー消費を抑えられます。

さらにスマホを使い終わったら、自分で画面をオフにする習慣をつけるのも効果的です。

6 BluetoothをOFFにする

Bluetoothをオンにしていると、接続先を探すために電力が消費されてしまいます。バッテリー消費を抑えるためには、イヤホンやスピーカーなどのBluetooth対応機器への接続が必要ない時にBluetoothをオフにすることが大切です。

Bluetooth対応機器に接続するときのみBluetoothをオンにするようにしましょう。

スマホの充電による電気代を抑える方法

スマホのバッテリー消費を抑えても、充電自体をなくすことはできません。しかし、バッテリー消費を抑える以外に、充電する時間帯や充電方法、電力会社を見直すことで電気代を抑えられる可能性があります。

ここでは、スマホの充電による電気代を抑える方法を紹介します。

スマホのバッテリーの劣化や寿命については、以下の記事で詳しく解説しています。

1 電気代が安くなる時間帯に充電する

電力会社によっては、夜間の電気代が安くなるプランを提供しています。このプランを契約している場合は、スマホの充電を夜間にすることで電気代を抑えられます。

ただし、スマホを充電したまま寝てしまうと、充電完了後も充電器に接続された状態が続き、バッテリーの劣化につながるので注意が必要です。バッテリーの劣化を防ぐためにも就寝前に充電器から外すようにしましょう。

スマホのバッテリーの劣化や寿命については、以下の記事で詳しく解説しています。

スマホの寿命は何年くらい?長持ちさせるための対処法も紹介

2 ポータブル電源を活用する

スマホを充電する方法は、家庭のコンセントにつなぐ方法だけではありません。太陽光で発電できるポータブル電源を活用すれば、電気代を抑えられます。

ポータブル電源を普段から使用していれば、災害時も使い慣れている状態で安心できるでしょう。

3 電力会社やプランを見直す

電力会社やプランを見直せば電気代を抑えられる可能性があります。電気代は電力会社によって異なるため、電力会社を乗り換えることで電気代が下がることがあります。

また、適切でないプランに加入していると、必要以上の電気代を支払っている可能性もあるため、電力会社やプランを見直してみましょう。

まとめ

まとめ

スマホの充電にかかる電気代はバッテリー容量によって異なりますが、1回あたり約0.4円、1カ月あたり約12円です。

スマホの充電にかかる電気代を抑えるためには、バッテリー消費を抑えて充電回数を減らしたり、電気代が安くなる時間帯に充電したりするのがポイントです。

根本的に電気代を抑えたい場合は、電力会社やプランを見直すのが良いでしょう。

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大岩 俊之(おおいわ としゆき)

家電製品総合アドバイザー。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。