電気がつかないときでも慌てない!原因や状況別の対処法、連絡先も解説

電気がつかない場合や停電になった場合は、緊急事態のためどうしても慌ててしまうでしょう。しかし、すぐに電気を使えるようにするためにも、落ち着いて適切な行動を取りたいところです。
本記事では、電気がつかない場合の原因や対処法を状況別に解説します。緊急事態でも落ち着いて対応できるよう、参考にしてください。
電気がつかないときは、まず停電トラブルの範囲を確認
電気がつかないと焦ってしまいますが、まずは落ち着いて状況を確認しましょう。トラブルがどの範囲で発生しているかによって、原因や対処法が変わります。
電気がつかないときに考えられる状況は以下の4つですので、どれに該当するか確認してみてください。
特定の照明機器だけ電気がつかない
ほかの照明機器や電化製品などは問題なく使えているにもかかわらず、ある照明機器だけ電気がつかないケースがあります。
テレビや冷蔵庫、パソコンなどは使えているのに、部屋の照明器具だけスイッチを押しても電気がつかない場合などが該当します。このときの原因として考えられるのは、ランプの寿命や照明器具の故障です。
特定の部屋だけ電気がつかない
家全体が停電しているわけではないものの、ある部屋だけ電気がつかない状況になることがあります。リビングの電気はついており、電化製品も動いているけれど、寝室の照明機器や電化製品は使えない場合などです。
特定の部屋だけ電気がつかないのであれば、安全ブレーカーが落ちていたり、配線トラブルが起きたりしていることが原因として考えられます。
自宅全体の電気がつかない
一部の照明機器や部屋だけでなく、自宅全体の電気がつかないことがあります。複数の部屋の照明機器の電源を入れてもつかない場合や、電化製品が一斉に止まった場合などは、自宅全体の電気がつかないケースです。
アンペアブレーカーや漏電ブレーカーが落ちた、配電設備にトラブルが起きたなどが原因として考えられます。
自宅を含む近隣地域の電気がつかない
自宅だけでなく、近隣地域の電気がついていない場合もあります。
周囲の家の電気も消えているケース、街灯や信号機も点灯していないケースなど、近隣地域全体で電気がついていないなら広範囲の停電が考えられます。
特定の照明機器だけ電気がつかない原因4つと対処法

ここからは、電気がつかない原因とその対処法を状況別に紹介します。
まずは、特定の照明機器だけ電気がつかない場合です。原因は主に4つ考えられますので、それぞれの対処法を確認しましょう。
①LEDランプや電球の寿命
照明機器のスイッチをオンにしても電気がつかない場合、LEDランプや電球の寿命が原因として考えられます。LEDランプや電球を取り外し、ほかの照明機器に取り付けても電気がつかなければ、寿命の可能性が高いです。
LEDランプや電球を付け替えられる照明機器が自宅にない場合は、今まで使用していて照明の暗さが気にならなかったか、点灯に時間がかかっていなかったかを思い出してみましょう。
寿命を迎えた電球やLEDランプは使えないので、新しいものに交換する必要があります。感電を防止するために、必ず照明機器の電源を切ってから交換してください。
②接触不良
特定の照明機器の電気がつかない場合は、接触不良を起こしている可能性があります。
発光するランプ部分と照明機器本体の接続が緩くなり、電気が供給されずにつかなくなることがあります。LEDランプや電球を一度取り外し、きちんと付け直してみてください。
天井に付けている照明機器の場合、シーリング・ローゼットという設置部品の接続が緩んでいることも考えられるので、しっかりと締めましょう。
接触不良の場合は、ランプ部分を付け直すだけで電気がつきます。電気がつかない場合は、ランプの寿命か機器の故障が原因です。
③照明機器の故障
LEDランプや電球を取り替えても、接触不良の改善のためにつけ直しても電気がつかない場合、照明機器の故障が原因と考えられます。
照明機器を壁や天井から外し、問題なく電気がついている場所に設置し直して、電気がつくか確かめてみてください。場所を変えても電気がつかないなら、照明機器が故障している可能性が高いです。
故障の場合は照明機器の修理を依頼するか、買い替えることになります。自分で購入し設置したものなら、メーカーや電気工事会社に連絡しましょう。賃貸住宅にもとから備え付けられていたものであれば、不動産管理会社に相談して対処法を聞いてください。
④スイッチまたは配線の不具合
これまでに紹介した原因に当てはまらない場合は、スイッチや配線に不具合が起きていると考えられます。スイッチが照明機器の内部で接触不良を起こしていたり、自宅内の配線に不具合が生じたりすると、適切に修理するまで電気がつきません。
この場合は自分で解決するのが難しいため、電気工事業者や不動産管理会社に点検や修理を依頼しましょう。自分でスイッチや配線のトラブルを解決しようとすると事故を起こすおそれもあるため、専門知識を持ったプロに依頼すると安心です。
特定の部屋だけ電気がつかない原因2つと対処法
特定の部屋にある照明機器や家電が使えない場合は、2つの原因が考えられます。原因とそれぞれの対処法を確認し、適切に行動できるようにしましょう。
①安全ブレーカーが落ちた
家全体ではなく、特定の部屋だけ電気がつかない場合は、安全ブレーカーが落ちた可能性があります。いくつかの種類があるブレーカーのなかでも、安全ブレーカーは各部屋に流れる電流を管理しており、許容量以上の電気が流れるのを防止しています。
安全ブレーカーが落ちた、つまりスイッチがオフになったということは、電化製品の使いすぎで電流が流れすぎたか、電化製品の故障で配線がショートしたことが原因だとわかります。
再び電気が使えるようにするためには、安全ブレーカーのスイッチをただオンにするだけでなく、適切な手順を踏んで復旧作業をしなければなりません。
まずは、電化製品の配線がショートしている可能性を考慮し、該当する部屋の電化製品のプラグをコンセントから抜き、電源をオフにしてください。次に、安全ブレーカーのスイッチを入れ、電化製品のプラグをコンセントに差し込みます。
その後、使う電化製品だけ電源を入れれば、安全ブレーカーを落とさずに電気を供給できるでしょう。
ブレーカーが落ちる原因や復旧方法については以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
②自宅の配電に問題がある
安全ブレーカーを確認し、スイッチが切れていないなら、自宅の送配電設備に問題が起きている可能性があります。
この場合は自身では解決できないので、電気工事業者や不動産管理会社に連絡し、設備の点検や修理を依頼しましょう。
自宅全体の電気がつかない原因5つと対処法
自宅全体の電気がつかない場合は、以下の5つの原因が考えられます。それぞれの対処法を確認し、実践してみてください。
①アンペアブレーカーが落ちた
自宅全体の電気がつかないときは、アンペアブレーカーが落ちた可能性があります。アンペアブレーカーは家全体の電気を管理しており、電力会社と契約しているアンペア数以上の電気が一気に流れるとスイッチが切れて、家中の電気が使えなくなります。
電化製品を一度にたくさん使うと、大量の電気が流れてアンペアブレーカーが落ちる可能性が高いです。アンペアブレーカーが落ちた理由を突き止めたうえで、復旧作業を行わなければなりません。
消費電力の大きい電化製品を同時に使うとブレーカーが落ちやすいので、ドライヤーや電子レンジ、電気ケトルなどの同時使用は避けましょう。原因と考えられる電化製品の電源をオフにするか電源プラグを抜いてから、アンペアブレーカーのスイッチを入れます。
なお、スマートメーターが設置されている家では、アンペアブレーカーが落ちても10秒後に自動で復旧します。しかし、ブレーカーが落ちた原因である電化製品の同時使用を避けなければ何度も電気が切れるので、速やかに電化製品のスイッチをオフにしてください。
②漏電ブレーカーが落ちた
アンペアブレーカーが落ちていないのに自宅全体の電気がつかないときは、漏電ブレーカーが落ちたと考えられます。
漏電ブレーカーは、火災や感電を防止するために、漏電を感知すると電気を止める役割を果たす遮断器です。漏電ブレーカーが切になっていると、自宅全体に電気が供給されなくなります。
漏電箇所を特定し、それ以外の場所で電気が使えるようにするためには、以下の方法で対処します。
まずは、アンペアブレーカーのスイッチが入になっていることを確認し、安全ブレーカーをすべて切ってください。次に漏電ブレーカーのスイッチを入れてから、安全ブレーカーを1つずつ入にします。
安全ブレーカーを入にして再び漏電ブレーカーが落ちたら、その回路に漏電があるとわかります。該当する安全ブレーカーを切り、漏電ブレーカーのスイッチを入れて漏電している回路以外の安全ブレーカーのスイッチを入れれば、漏電箇所以外で電気を使用可能です。
漏電のおそれがある場合は、早めに電力会社へ連絡しましょう。漏電ブレーカーやアンペアブレーカーが落ちる原因や復旧方法については、以下の記事でも紹介しています。
ブレーカーが落ちたときの戻し方は?原因や落とさないための対策も紹介
③自宅への送配電に問題がある
自宅全体の電気がつかないけれど、アンペアブレーカーも漏電ブレーカーも落ちていないなら、自宅への送配電に問題が起きていると考えられます。
自然災害などの影響で、自宅に電気を届ける送配電設備にトラブルが発生すると、自宅で電気が使えなくなります。よくあるのは、台風や大雪などで送配電設備が損傷したり切断されたりした場合などです。
送配電設備を自身で修理することはできないので、電力会社に連絡して確認や修理を依頼しましょう。
④電気料金の滞納によって供給が停止された
稀なケースですが、電気料金の滞納によって電気の供給が停止され、自宅の電気がつかないことがあります。
電気料金の未払いがあっても、すぐに電気が止められるわけではありません。毎月の電気料金の支払いを行わず、督促状が届いてもなお支払わなかった場合、期限が来ると電気が止められます。
電気の供給を再開してもらうためには、電気料金の支払いを済ませて電力会社に連絡しなければなりません。
電気料金の滞納による停電に心当たりがある方は、以下の記事も確認してみてください。
電気料金を払ったのに止まった!?電気を止められる原因と対処法を解説
⑤電気の利用開始手続きを行っていない
引越しなどで新しい家に住む場合は、電力会社で電気の利用開始手続きをする必要があります。手続きをしていない場合は、新居で電気がつきません。
インターネットで手続きをすれば、旧宅での利用停止や新居での利用開始がスムーズにできます。引越し当日の申込みに対応している会社もあるため、手続きを忘れていた場合は問い合わせてみてください。
引越しに伴って行うべきことは多いので、以下の記事で紹介しているチェックリストを参考にしながら、一つずつこなしていきましょう。
自宅を含む近隣地域の電気がつかない場合の対処法

自宅だけでなく、近隣地域の電気がつかない場合は、地域への送配電が止まっていると考えられます。
地震や台風、大雪、雷などの自然災害や、電柱に自動車が衝突する事故の発生、近隣の火災の影響などによって電気の供給が停止されるケースがあります。
自宅だけでなく地域で広く停電している場合は、自力で解決できません。以下のような対処法を実践しながら、復旧を待ちましょう。
①停電復旧まで懐中電灯を使用して明るさを確保する
近隣地域の電気がつかない状態で復旧を待つ場合は、懐中電灯を使用して明るさを確保しましょう。
懐中電灯は持ち運びやすく、適度な明るさを長時間維持できるため、停電時に便利です。電気がつかないときに問題なく使えるように、電池の確認をしたうえで保管場所を覚えておく必要があります。
電池式のランタンなども明るさをキープできるので、防災用品として購入しておくのがおすすめです。照明器具の代わりにろうそくを使う方法もありますが、火災に注意しなければならない点は覚えておいてください。
②停電復旧前に電化製品の電源プラグを抜いておく
停電によって電気がつかないときは、電化製品の電源プラグを抜いておきましょう。電化製品の電源がオンになっていると、停電が復旧したときに電化製品がショートし、火災につながる可能性があります。
アイロンやドライヤーなどの電熱器具は、特に注意が必要です。電気が流れたときに電源が入っていると、気づかずに触れてやけどすることもあります。
また、ハンドミキサーや電気ドリルなどの回転器具の電源プラグも必ず抜いておいてください。意図しないタイミングで作動すると、怪我をするおそれがあります。
③気温の変化に速やかに対応する
電気がつかないと、エアコンや電気ストーブなどの電気で動く冷暖房機器が使えなくなるので、気温の変化に速やかに対応できるようにする必要があります。
夏は熱中症にならないように、水分をこまめに摂取してください。必要に応じて、保冷剤を使うのも効果的です。冬は体を冷やさないように多めに重ね着をしたり、室内でもコートを着用したりしましょう。
暖房や調理のために練炭や炭を燃料とする七輪などを使うと、一酸化炭素中毒を引き起こすおそれがあるため、極力使わないようにしましょう。石油ストーブなどの燃焼器具も一酸化炭素中毒のリスクがあるので、使う場合は寒くても定期的な換気が必要です。
電気がつかない状態を解消できない場合は電力会社に問い合わせよう
電気がつかない原因を自分で特定できなかった場合や、特定できたものの解決できなかった場合は、電力会社に問い合わせるのがおすすめです。電力会社は非常時の連絡先や対応方法を公式サイトで提示しているため、あらかじめ確認しておきましょう。
電力自由化により新たに小売事業に参入した会社を利用している場合でも、一般送配電事業者が送配電の管理を行っています。契約している電力会社がどこであっても、トラブル対応をしてくれるため安心です。
まとめ
電気がつかないときは、落ち着いて状況を確認することが大切です。特定の照明器具だけ、特定の部屋だけ、自宅全体、近隣地域など、電気がつかない範囲を確認してから原因を探りましょう。懐中電灯など、急な停電に対応するための道具を備えておくのも大切です。
電気がつかない原因の1つに、引越し先の新居で電気開通の手続きをしていない場合があります。引越しを機に電力会社を見直すと、電気料金の節約につながる可能性もあるので、手続きを忘れないためにも早めに見直しを検討するのがおすすめです。
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