消費電力の計算方法は?電気料金の求め方や節電方法も解説
消費電力の計算方法
消費電力とは、電気製品を稼働させるときに消費する電力のことです。単位はWで表されます。
消費電力の計算式は以下のとおりです。
消費電力(W)= 電流(A)×電圧(V)
電気に関する単位
電気の単位には、主に以下の4種類があります。
- ボルト(V):電圧
- アンペア(A):電流
- ワット(W):消費電力
- ワットアワー(Wh):消費電力量
それぞれの意味を押さえておきましょう。
ボルト(V):電圧
ボルトは、電気を流す力の大きさを表します。日本の家庭用コンセントの電圧は、一般的に100Vです。100V以外に200Vのコンセントもありますが、一般的には設置されていないため、増設が必要となります。
200Vの家電製品は100Vよりも大きな電力を必要とする分、能力も高いのが特長です。
アンペア(A):電流
アンペアとは、流れる電気の量を表します。各家庭のアンペア数は、電力会社との契約内容によって異なります。
複数の家電製品を同時に使用して契約アンペア数を超える電流が流れた場合、ブレーカーが落ちる仕組みです。
アンペアについては、以下の記事で詳しく解説しています。
アンペアとは?ボルト・ワットの違いなど電気の基礎知識や節約方法を解説
ワット(W):消費電力
ワットは、電気が1秒あたりにする仕事の量を表します。ワット数が大きいほど、多くの電力を消費することになります。
たとえば、50Wの電球よりも100Wの電球の方が多くの電力を消費する分、明るい光を発します。
ワットアワー(Wh):消費電力量
ワットアワーは、電力を1時間使用したときのエネルギー消費量を表します。消費電力が同じ家電製品でも、使用時間によって消費される電力が異なります。
消費電力量は以下の計算式で算出できます。
消費電力量(Wh)= 消費電力(W)×使用時間(h)
たとえば、消費電力が400Wのエアコンを1時間使用したときの消費電力量は以下のとおりです。
消費電力量=400W×1h=400Wh
消費電力の基礎知識
家電製品の消費電力は、一般的に家電本体や取扱説明書、ホームページの製品情報に記載されています。消費電力には、定格消費電力と年間消費電力量の2種類があるため、それぞれについて理解しておきましょう。
定格消費電力
定格消費電力とは、その電気製品の最大消費電力を表したものです。たとえば、エアコンの風量を「弱」にした場合と「強」にした場合では、消費電力に差が生じます。
このときの定格消費電力とは、エアコンの風量を「強」で運転した場合の消費電力を表しています。
年間消費電力量
年間消費電力量とは、JIS規格で定められた実際の使用状況に近い条件で電気製品を1年間使用した場合の消費電力量のことです。
ただし、あくまでも想定使用状況下における年間消費電力量であるため、家庭ごとの使用状況によって差が生じます。
家電製品の省エネ性能を比較する際は、家電製品の本体や取扱説明書、ホームページに記載されている年間消費電力量を参考にしましょう。
電気料金の計算方法

消費電力や年間消費電力量を用いた電気料金の計算方法を紹介します。
消費電力を用いた計算
家電製品の消費電力は、一般的に家電本体や取扱説明書、ホームページの製品情報に記載されています。
消費電力を用いた家電製品の電気料金の計算式は、以下のとおりです。
電気料金(円)= 消費電力(kW)× 使用時間 × 電力料金単価 (円/kWh)
電気料金単価は電力会社や契約している電気料金プランによって異なるため、検針票などで確認しましょう。ここでは、全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている31円/kWhを使用して計算例を紹介します。
たとえば、消費電力が400Wのエアコンを5時間使用したときの電気料金は以下のとおりです。
0.4kW× 5h × 31円/kWh = 62円
エアコンを毎日5時間使用した場合、1カ月(30日間)の電気料金は、1,860円です。
年間消費電力量を用いた計算
1年間の電気料金は、年間消費電力量を用いて以下の計算式で算出できます。
1年間の電気料金(円)= 年間消費電力量(kWh)× 電力料金単価(円/kWh)
ここでは、全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている31円/kWhを使用して計算例を紹介します。
たとえば、年間消費電力量が59.4kWhの電子レンジの 1年間の電気料金は、以下のとおりです。
59.4kWh×31円/kWh=1,841円
消費電力を抑えて電気料金を節約する方法
消費電力を抑えて電気料金を節約するためには、以下の3つの方法が効果的です。
- こまめに電源を切る
- 家電製品を見直す
- 電力会社やプランを見直す
それぞれの節電方法を詳しく解説します。
1 こまめに電源を切る
多くの家電製品は、使用していないときも待機電力としてある程度の電力を消費しているため、こまめに電源を切ることが大切です。
資源エネルギー庁によると、一世帯あたりの待機時消費電力量は平均228kWh/年であると公表されています。
家庭の一世帯あたりの全消費電力量が4,432kWh/年であるため、待機電力は全消費電力の5.1%に相当します。
待機電力を抑えるためにも、使っていない家電製品の電源はこまめに切るようにしましょう。
2 家電製品を見直す
近年の家電製品は10年前に比べて省エネ性能が向上しています。
古い家電製品を使い続けるよりも新しいものに買い替えた方が消費電力を抑えやすくなり、電気料金も節約できる可能性があります。
3 電力会社やプランを見直す
電力会社やプランを見直すことで電気料金を抑えられる可能性があります。電気料金は電力会社やプランによって異なります。
必要以上の電気料金を支払っている可能性もあるため、電力会社やプランを見直してみましょう。
まとめ

消費電力は「アンペア(A)×ボルト(V)」で算出できます。家電製品の消費電力は、家電本体や取扱説明書、ホームページの製品情報に記載されているのが一般的です。
電気料金を抑えるためには、使用していない家電製品のコンセントをこまめに抜いて待機電力を抑えたり、消費電力が小さく省エネ性能が高い家電に買い替えたりしてみることをおすすめします。
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