電気代が安い時間がある料金プランはおトク?向いている世帯や注意点、節約方法を解説
月々の電気代の高さが気になっている方の中には、電気代が安い時間帯が存在する料金プランが気になっている方もいるでしょう。電気代が安い時間に電気を使うことができればおトクになりそうですが、実は気をつけなければならない注意点もあります。
本記事では、電気代が安い時間が設定されている料金プランについて、詳しく解説します。安い時間帯が設定されている理由やおトクになる世帯の特徴のほか、注意点や節約方法も紹介するので、電気代を今よりも安くしたい方はぜひ参考にしてください。
電気代が安い時間帯はある?
一般的な電力会社の電気料金プランは、電気の使用量に応じて料金が変わるため、時間帯によって料金が決まるわけではありません。
しかし、電気代が安い時間帯を設定している電力会社もあります。時間帯によって電気代が変わるプランの特徴を見ていきましょう。
夜間の電気代が安いプラン
夜間の電気代が安いプランは、多くの電力会社が提供しています。時間帯によって電気料金が異なるプランの場合、22時または23時〜7時または8時程度の単価を安く設定していることが多いです。
夜の電気料金が安いプランが提供されている理由として、1日の電気の使用量に差がある点が挙げられます。
一般的に、活動時間である日中は電気が多く使われますが、休んだり睡眠を取ったりする夜間は電気の使用量が落ちます。電気使用量の時間帯ごとの差を少なくするために、夜間の電気料金を安くして夜に電気を使ってもらうのが、時間帯別プランの目的です。
深夜に電気料金が安くなる深夜電力については以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
夜間の電気代が安いプランの現状
電気の需要が少なくなる夜間の電気代が安い「時間帯別電灯」と呼ばれるプランは、かつて大手をはじめとする多くの電力会社で提供されていました。しかし、2025年3月現在は、多くの電力会社で新規加入受付を停止しています。
その理由として、電力設備を有効活用するためにピーク需要をシフトカットするなど、電力の負荷の平準化が進んだことが挙げられます。電力需要の偏りを解消できたことから、深夜の電気代が安いプランを提供する必要がなくなったのです。
しかし、夜間の電気代が安いプランが全くなくなったわけではありません。時間帯別電灯プランの新規受付を終了した電力会社でも、夜間や日祝日に電気代が安くなるプランを提供していることがあるため、これからプランを変更しようと考えている方も新規契約が可能です。
日中の電気代が安いプラン
従来は、時間別の電気の使われ方に偏りがあることを懸念した電力会社が、夜間の電気代が安いプランを提供するのが一般的でした。しかし、近年では日中の電気料金が安くなるプランを提供する電力会社も増えています。
8時または9〜17時または18時を日中の時間としているプランが多く、この時間の電気料金が夜よりも安くなります。
日中の電気代がおトクなプランが登場した理由は、太陽光発電の増加です。太陽光発電の普及により、発電できない夜よりも発電が活発に行われる昼に電気が余るようになったため、電気を使う時間を昼にシフトしてもらう取り組みが増えました。
太陽光発電のメリットやデメリットは以下の記事で詳しく解説しています。
電気代が安い時間帯があるプランの注意点
電気代が安い時間を設定しているプランを上手に活用すれば、月々の光熱費を抑えることが可能です。しかし、注意しなければかえって電気代が上がるおそれもあります。
電気代が安い時間があるプランへの切り替えを検討しているなら、以下の注意点を知っておきましょう。
おトクな時間以外は電気代が高くなりやすい
電気代が安い時間を設けているプランを契約した場合、対象外となる時間の電気代が従来の電気プランより高くなることがあります。
東京電力と関西電力が提供している従量料金プランと、夜間の電気代が安いプランの電力量料金を比較してみましょう。
電力量料金の比較(※1)(※2)(※3)(※4)
| 東京電力 「従量電灯B」 |
東京電力 「夜トク8プラン」 |
関西電力 「従量電灯A」 |
関西電力 「はぴeタイムR」 |
|
|---|---|---|---|---|
| 電力量料金 (日中時間) |
29.80〜40.49円 | 42.60円 | 20.21〜28.59円 | |
| 電力量料金 (夜間・日祝時間) |
31.64円 | 15.37円 |
(※1)出典:東京電力「従量電灯B・C」
(※2)出典:東京電力「夜トクプラン」
(※3)出典:関西電力「従量電灯A」
(※4)出典:関西電力「はぴeタイムR」
多くの電力会社の時間別プランで、電気代が安くなる時間以外の電力量料金は従量料金プランよりも高く設定されています。電気代が安い時間があるプランを選んでも、ライフスタイルによっては結果的に電気代が高くなる場合もあるでしょう。
利用条件が設定されていることがある
電気代が安い時間を設けているプランでは、利用条件が設定されていることがあるため、申し込む前に確認が必要です。
基本的には電灯契約という家庭向けの契約が対象ですが、そのほかにも以下のような条件が設定されていることがあります。
- ピークタイムを外した時間帯へ負荷移行できる方
- オール電化の方
- 電気給湯器など該当の機器を使用する方
- 1年以上継続できる方
エコキュートやヒートポンプ式温水暖房システムなどの該当機器を持っている方向けにプランを提供している電力会社もあるため、利用条件を確認してから申し込みましょう。
電気代が安い時間帯があるプランがおすすめできる世帯の特徴
電気代が安い時間があるプランを契約しても、世帯によってはかえって電気代が高くなってしまうことがあります。電気料金プランを切り替える場合は、使用している機器やライフスタイルなどを確認したうえで、慎重に決める必要があります。
以下のような特徴がある世帯は、電気代が安い時間があるプランを契約するとおトクになる可能性があるので、検討してみてください。
オール電化や蓄電池使用の世帯
オール電化や蓄電池を使用している世帯では、電気代が安い時間が設定されているプランに切り替えることで、光熱費がおトクになる可能性があります。
例えば夜間の電気代が安いプランの場合、電気温水器や床暖房などへの蓄電を夜に行えば、割高な昼の電気代を抑えられます。日中の電気代が安いプランなら、昼に蓄電して夜の電気代を抑えることが可能です。
太陽光発電によって蓄電池に貯めた電力を、電気代が割高な時間帯に使うことで、総合的に電気代がおトクになります。
電気代が割高な時間に電気を使わない世帯
電気代が割高になる時間に電気を使わない世帯であれば、電気代が安い時間帯があるプランに切り替えるとおトクになるでしょう。
例えば、日中は仕事や学校で家に誰もいないなら、昼の電気代が割高でも影響を受けないため、夜間の電気代が安いプランに切り替えるのがおすすめです。
一方、在宅ワークで昼間も家にいることが多い場合や、育児で昼間家にいる人数が多い場合などは、夜間に電気代が安いプランを契約してもおトクにならないことがあります。このような場合は、日中の電気代が安いプランを選んでみてください。
安い時間帯があるプランでできる電気代の節約方法
電気代が安い時間帯が設定されているプランに切り替える場合、以下の節約方法を実践することでより安さを実感できます。プランをおトクに活用するためにも、ぜひ取り入れてみてください。
電化製品は電気代が安い時間に使用する
電気代が安い時間に電化製品を使用することで、おトクなプランを有効活用できます。
電気料金が安い時間帯に、消費電力が高い家電を使うのがおすすめです。例えば、洗濯機や食洗機などは電気代が安い時間帯に集中して使いましょう。
また、炊飯器やエアコンなどのタイマー機能を活用すれば、電気代が安い時間に電気を使えるようになります。少しの工夫で月々の電気代が変わるので、実践してみてください。
バッテリーの充電は電気代が安い時間に行う
バッテリーの充電を電気代が安い時間に集中して行うことで、節約が可能です。
バッテリーを使用する製品は以下のように意外と多くあるため、電気料金が高い時間帯に充電すると電気代がかさみやすいです。
- スマートフォン
- モバイルバッテリー
- ノートパソコン
- コードレス掃除機
- ポータブルスピーカー など
充電1回あたりの電気代はそこまで高くありませんが、安い時間帯での充電を心がければ、長期的に大きな節約効果が期待できます。
オール電化では電気代が安い時間にお湯や熱を貯める
オール電化の場合は、電気代が安い時間にお湯を沸かしたり蓄熱したりしておくと節約できます。
オール電化では、電気温水器で作ったお湯を蓄えたり、床暖房に蓄熱したりして必要なときに使用します。電気代が安い時間帯にお湯や熱を蓄えておけば、電気代が高い時間帯に貯める必要がないので、節電が可能です。
オール電化向けの電気料金プランを提供している電力会社も多いので、検討してみましょう。
安い時間帯があるプラン以外でもできる電気代の節約方法
ライフスタイルや使用機器にあうなら、電気代が安い時間があるプランに切り替えればおトクになる可能性があります。しかし、エネルギー価格の高騰やライフスタイルとのズレにより、プランを切り替えても電気代が安くならないケースも考えられます。
安い時間があるプランに切り替えなくても、節約方法を実践すれば電気代が安くなるので、取り入れられそうなものからはじめてみましょう。
電気代の節約方法については、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
電気代を節約するには?すぐできる節約術7選や効果的な方法をわかりやすく解説
無駄な電気の使用をできるだけ減らす
無駄な電気の使用をできるだけ減らすことで、電気代を抑えられます。
意識しなければ無駄に電気を使ってしまうことがあるため、以下のような節電につながる行動を心がけましょう。
- こまめに電気を消す
- 電化製品の使用時間を見直す
- 電化製品の設定を変更する など
省エネ性能に優れた製品を購入する
省エネ性能に優れた製品を購入すれば、使い方を変えなくても電気代を節約できます。例えば、照明器具に白熱灯や蛍光灯を使っている場合は、LEDに変えるだけで節電が可能です。
一般的に、発売年が新しい電化製品ほど省エネ性能が優れているため、古い電化製品を使い続けているなら買い替えるのがおすすめです。
一般財団法人 家電製品協会が公開している「2024年度版スマートライフおすすめBOOK」によると、10年前と比べて冷蔵庫は約28〜35%、エアコンは約15%省エネが進んでいます(※5)。
(※5)出典:一般財団法人 家電製品協会「2024年度版スマートライフおすすめBOOK」
電力会社や電気料金プランを変更する
電力会社や電気料金プランを変更することで、電気代を節約できる可能性があります。
電力の小売自由化により、電力会社やプランを自由に選べるようになったので、自分にあうものを選んで契約するのがおすすめです。時間帯別に電気代が変わるプランのほかにも、おトクなプランは以下のように多数あります。
- 消費電力量にあったプラン
- 太陽光発電システムと組み合わせて使えるプラン
- 電気とガスをセットで契約しておトクになるプラン
- 基本料金が0円のプラン
- 支払いに使えるポイントが貯まりやすいプラン など
電力自由化の概要、電力会社の選び方や切り替え方法は、以下の記事でも詳しく解説しています。
まとめ
夜間や日中など、電気代が安い時間があるプランは多くの電力会社で提供されています。
ライフスタイルや使用する機器が適していればおトクですが、あわなければ電気代が高くなってしまうおそれがあるので、プランを切り替えるべきかどうかは慎重に判断しましょう。
時間によって電気料金が変わるプラン以外にも、おトクなプランは多数あるため、どれが自分にあっているか比較検討してみてください。
例えば、楽天でんきは基本料金が0円(※6)で、支払いは使った分だけなのでおトクです。
また、楽天でんきは利用料金200円につき1ポイント、ガス(※7)とセットなら100円につき1ポイントの楽天ポイントが貯まります(※8)(※9)。貯まった楽天ポイントは、利用料金に充当することも可能です(※10)。
電気代の高さが気になるなら、楽天でんきに切り替えることでどのくらいおトクになるか「料金シミュレーション」で試算してみてください。
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(※6)「プランS」「プランM」が対象。「動力プラン」の場合、基本料金は0円ではありません。
(※7)楽天ガスは都市ガス(東京ガス、東邦ガス、関電ガス)が提供対象エリアです。詳しくはガス対象エリアページをご確認ください。
(※8)楽天ポイント進呈の基準となる金額は、電気料金とガス料金の税抜価格です。
(※9)楽天ポイントの進呈対象は、クレジットカードでお支払いいただいた料金となります。コンビニ払込用紙でのお支払いではポイント進呈対象にはなりません。
(※10)貯まったポイントは50ポイント(50円相当)からご利用料金に充当できます。



