蛍光灯の電気代はいくら?LEDや白熱電球との料金比較や節電のポイントを紹介
手軽に実践できる省エネ・節電対策として、照明を蛍光灯からLEDへ取り替える方法があります。
しかし、蛍光灯からLEDに替えると本当に電気代が下がるのか、取り替えにかかる費用が気になるなど、費用対効果に疑問を持つ方もいるでしょう。そのため、気になってはいても蛍光灯で過ごしている方もいるかもしれません。
本記事では、蛍光灯とLED、白熱灯の電気代を具体的に解説し、蛍光灯をLEDに替えた場合の節電コストや照明における節電ポイントについてわかりやすく紹介します。
家庭で使われる照明は蛍光灯・LED・白熱灯の3種類
家庭で一般的に使われる照明には、蛍光灯・LED・白熱電球の3種類があります。
環境省によると、リビングで最も多く使用されている照明はLEDです。全国で約65%の世帯がリビングでLEDを使用し、蛍光灯は約36%、白熱電球は約7%です(2022年時点)(※1)。
また、家のなかで1カ所でもLEDを使っている家庭は全国で7割以上にのぼり、うち2割は照明のすべてがLEDです。
以前は照明の主流だった蛍光灯ですが、LEDを使う家庭が急速に増えてきています。
(※1)出典:環境省「照明について」
蛍光灯が減った背景には「蛍光灯2027年問題」の影響も
これまで家庭の照明を支えてきた蛍光灯が減った背景には、「蛍光灯2027年問題」の影響も考えられます。
2015年に成立した水銀汚染防止法により、水銀を使った製品の製造などが原則禁止されることになりました。
蛍光灯にも微量ながら水銀(Hg)が含まれているため、水銀汚染防止法により、一般照明に使われる蛍光灯の製造や輸出入は2027年末までに終了する予定です。具体的には「Hg」の表記がある照明は、近い将来、市場に出回らなくなる見込みです。
2025年現在、蛍光灯の製造をすでに中止しているメーカーもあるため、慣れ親しんだ製品がなくなったことをきっかけに、蛍光灯からLEDに替えた方もいるでしょう。
このような背景から、蛍光灯の減少とLEDの普及は今後さらに加速すると予測されます。
蛍光灯・LED・白熱灯の違いは?
家庭で使われる照明、蛍光灯・LED・白熱灯にはどのような違いがあるのか、特徴や電気代などの違いを確認しておきましょう。
蛍光灯は広い場所を照らすリーズナブルな照明
蛍光灯は、蛍光物質が塗られたガラス管と両端のフィラメントから成ります。
電気を通すとガラス管内部の水銀が放電によって紫外線を生じ、蛍光物質に紫外線が当たることで発光します。蛍光物質の種類によって電球色や白色などと色味が異なるため、光のバリエーションが多彩です。
直管型、円型、電球型など様々な形状があり、光が広く拡散される特徴があるため、リビングなどの広い場所での使用に適しています。
蛍光灯の製品価格は電球タイプで500~1,500円ほどで、3種類の中ではリーズナブルです。また、蛍光灯の寿命は6,000~1万時間ほどと比較的長めです。
白熱灯より用途が広く、LEDより安価なため手に取りやすい照明ですが、LEDより寿命が短いため、数年おきの交換が必要です。
LEDは省エネ&長寿命の新しい照明
LEDは、「発光ダイオード」と呼ばれる半導体を使って、電気を光に変換して発光する近年普及した照明方式です。電気を直接光に変換する仕組みのため、発光効率が高く、省電力を実現しています。また、熱や紫外線によって周囲にダメージを与える心配がありません。
蛍光灯が得意とする広い場所での拡散照明にも、白熱灯に適したスポット照明にも対応できます。光の種類も豊富で細やかなコントロールにも対応し、即時の点灯も可能です。蛍光灯のように水銀を使わないため、安全性も高いとされています。
また、LEDの特徴のひとつが4万時間ほどとされる寿命の長さです。蛍光灯からの取り替えにコストがかかったとしても、省エネ性能の高さにより、結果として高いコストパフォーマンスが期待されます。
LEDの製品価格は電球タイプで1,500~5,000円ほどとなっており、製品によってバラつきはありますが、ほかの照明よりやや高額です。ただし、LEDの普及に伴って低価格化が進んでいるため、現在は1,000円を下回る製品も増えています。
白熱灯は安価だけど寿命が短い
白熱灯はフィラメントを発光体とした照明です。
電気を流すとフィラメントが電気抵抗により2,500~3,000℃の高温に発熱し、発光します。エジソンが発明した当時とほぼ同じシンプルな仕組みで、スポット照明や温かみのある色を活かした演出などに適しています。
白熱灯の製品価格は200~500円ほどと比較的安価で、100円ショップでも購入可能です。
ただし1,000時間ほどと寿命が短いため、頻繁に取り替えなければなりません。また、高温での発熱を必要とするため、LEDの約6倍の電力を消費します。
蛍光灯・LED・白熱灯の電気代を比較
家庭の電力消費量のうち、エアコン・冷蔵庫・照明で半分以上を占めており、照明だけでも電気代の約1割にのぼるとされています。照明にかかる電気代は意外と大きく、驚かれる方もいるかもしれません(※2)。
家庭で使われる3種類の照明、蛍光灯・LED・白熱灯は、発光の仕組みが異なるため、消費電力にも差があり、電気代も異なります。
そこで、蛍光灯・LED・白熱灯、それぞれの電気代を具体的に計算してみます。
計算には次の計算式を使います。
- 電気代の計算方法:消費電力(kW)×時間(h)×電気料金単価(円/kWh)
電気料金単価は、契約する電力会社やプランによって異なるため、ここでは公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円/kWhとします。
また、「E26口金・60形」の電球タイプの照明の消費電力をもとに、照明の使用時間を1日あたり10時間として計算します。
それぞれの計算結果を照明にかかる電気代の参考にしてください。
電気料金の仕組みや計算方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
電気料金の計算方法は?料金の決まり方を知って効率的に節約しよう
(※2)出典:環境省「省エネポータルサイト」
電球型蛍光灯の電気代
先述のとおり、蛍光灯は2027年末までに製造停止が決まっているため、生産を終了する製品が増えていますが、2025年現在ではすでに生産を終えた製品も多く、店頭の在庫限りとなっている場合もあります。
蛍光灯の電気代は、一般的な電球タイプ蛍光灯(E26口金・60形)の消費電力11Wを使って計算すると以下の金額になります。
- 1日あたりの電気代:0.011kW×10h×31円/kWh=3.41円/日
- 1カ月あたりの電気代:3.41円/日×30日=102.3円/月%
- 1年あたりの電気代:102.3円/月×12カ月=1,227.6円/年%
この結果から、電球タイプ蛍光灯の電気代は年間約1,200円前後が目安になるでしょう。
LED電球の電気代
LED電球も、蛍光灯と同じく、E 26口金・60形の製品の消費電力を使って電気代を計算します。LED電球の消費電力はおおむね6.5~7.0W程度ですが、その中から実際に販売されている製品の消費電力6.6Wを使って計算します。
- 1日あたりの電気代:0.0066kW×10h×31円/kWh=2.046円(約2円/日)
- 1カ月あたりの電気代:2円/日×30日=60円/月
- 1年あたりの電気代:60円/月×12カ月=720円/年
この結果から、LED電球の電気代は年間約700円前後が目安になります。同等の明るさを持つ電球タイプ蛍光灯と比べて、LED電球は年間で500円ほど電気代を抑えられる可能性があります。
つまり、電気代だけで比較すると、LED電球は電球タイプ蛍光灯より電気代の節約につながるといえます。
白熱電球の電気代
白熱電球も、ほかの照明と同様に、E26口金・60形の製品を使って電気代を計算します。
白熱電球は製品ごとに、たとえば「〇〇100V54W」や「〇〇100V60W」のように、製品名に消費電力が表記されています。ここでの電気代の計算には60Wの消費電力を採用します。
- 1日あたりの電気代:0.060kW×10h×31円/kWh=18.6円/日
- 1カ月あたりの電気代:18.6円/日×30日=558円/月
- 1年あたりの電気代:558円/月×12カ月=6,696円/年
この結果から、白熱電球の電気代は年間約6,700円が目安になります。白熱電球の電気代は同等の明るさの電球タイプ蛍光灯より年間約5,500円、LED電球より約6,000円高く、照明の中では電気代が最も高い傾向があります。
蛍光灯をLEDに替えると電気代はどれくらい節約できる?
蛍光灯・LED・白熱灯の電気代を計算した結果から、LEDの電気代が最も低い傾向があることがわかります。
しかし、蛍光灯との電気代の違いは年間500円ほどと小さく、また、低価格化が進んでいるものの、LEDの製品価格は蛍光灯より高額です。そのため、蛍光灯からLEDに替えることが本当に節約になるのか、疑問に感じる方もいるでしょう。
しかし、蛍光灯からLEDへ替えると結果としてコストダウンにつながる可能性があります。
経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2024年版(※3)」には、蛍光灯とLEDのトータルコストの予測が紹介されています。
予測によると、蛍光灯シーリングライト(購入価格2,135円)の年間電気代は3,672円です。これに対し、消費電力が50%低いLEDシーリングライト(購入価格8,723円)の年間電気代は1,836円です。以下は、購入価格に累積電気代を加えたトータルコストです。
| 使用時間 | 蛍光灯シーリングライト (消費電力68W) |
LEDシーリングライト (消費電力34W) |
|---|---|---|
| 0時間 | 2,135円 | 8,723円 |
| 5,000時間 | 1万1,315円 (2,135円+9,180円) |
1万3,313円 (8,723円+4,590円) |
| 1万時間 | 2万495円 (2,135円+1万8,360円) |
1万7,903円 (8,723円+9,180円) |
| 1万5,000時間 | 2万9,675円 (2,135円+2万7,540円) |
2万2,493円 (8,723円+1万3,770円) |
| 2万時間 | 3万8,855円 (2,135円+3万6,720円) |
2万7,083円 (8,723円+1万8,360円) |
年間の照明使用時間は2,000時間(1日あたり5~6時間)を想定
上記のとおり、当初は製品価格の安い蛍光灯のトータルコストが低くなりますが、使用時間の増加とともに、LEDのトータルコストを上回ることがわかります。
さらに、蛍光灯は数年ごとに取り替えが必要です。仮に同等の蛍光灯シーリングライトを3年ごとに交換したとすると、2万時間時点でトータルコストは4万5,260円になり、長期間交換不要のLEDシーリングライトとのコスト差は1万8,177円になります。
蛍光灯からLEDへ替えると、電気代の安さに加えて、長寿命によるランニングコストの低さから、節約に大きく貢献すると考えられます。
照明の電気代を節約するポイント
照明は生活のあらゆるシーンに欠かせない家電ですが、ポイントを押さえれば節約も可能です。そこで、照明の電気代を節約するポイントを紹介します。
1 蛍光灯や白熱灯をLEDに取り替える
現在、蛍光灯や白熱灯を使っているなら、消費電力の低いLEDに替えるだけで、自然と照明の電気代を軽減できます。
シーリングライトを蛍光灯(消費電力68W)からLED(消費電力34W)に交換すると、年間で約2,108円の節約になる(年間2,000時間使用)と試算されています(※4)。
電気代に加えて、シーリングライトの寿命は蛍光灯が約6,000時間、LEDが約4万時間のため、交換にかかるコストも削減できます。
LED照明の電気代や照明の節約ポイントについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
LED照明の電気代はどのくらい?蛍光灯との比較や節約のポイントを解説
(※4)出典:環境省「省エネポータルサイト」
2 使わないときはこまめに消灯する
照明の電気代を抑えるには、使用時間を減らす意識も重要です。部屋を出るときは消灯する、消し忘れに気を付けるなど、必要のない照明はこまめにスイッチを切りましょう。
ただし、蛍光灯を使っている場合、あまりに頻繁につけたり消したりを繰り返すと、寿命を縮ませる原因になるため注意が必要です。
また、リモコンで点灯や消灯、調光などをコントロールする照明は、使っていないときでも待機電力を消費します。長時間のお出かけ前や就寝前は、壁のスイッチで消灯するのがおすすめです。
照明をつけっぱなしにしたときの電気代やつけっぱなしを防ぐ機能については、以下の記事で詳しく解説しています。
電気つけっぱなしの電気代は高くなる?防ぐ機能や節約のポイントも解説
3 定期的な掃除を心がける
電球や照明カバーがホコリなどで汚れていると、照明の明るさが低下します。定期的に掃除を行い、照明が本来の性能を発揮できる状態を保つと、ムダな電力消費を防ぐのに役立ちます。
特にダイニングやキッチンの近くにある照明は油分で汚れやすいため、こまめな掃除が欠かせません。
電気代を節約したいなら電力会社やプランの見直しもおすすめ
照明にかかる電気代を節約したいとお考えなら、電力会社やプランから電気料金を根本的に見直すのもおすすめです。
電力自由化以降、様々なプランやサービスを提供する新電力が登場しています。消費者が契約先を自由に選択できるため、基本料金の有無や電気料金単価の違いなどから、ご自身に適した電力会社やプランへ切り替えることが可能です。
ライフスタイルにあった電力会社やプランにするだけで、電気代を抑えられる可能性もあります。まずは契約中の電力会社やプランの確認と見直しからはじめましょう。
電力自由化の概要や電力会社の選び方は、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
家庭で使われる照明には蛍光灯・LED・白熱灯の3種類があります。従来主流だった蛍光灯は2027年末までに供給が停止される予定があることから、LEDが主流になりつつあります。
蛍光灯・LED・白熱灯の中では、LEDの電気代が最もリーズナブルです。さらに、LEDは長寿命のため取り替える回数が少なく、ランニングコストも抑えられます。
照明にかかる電気代を節約したいなら、蛍光灯や白熱灯をLEDに替える、こまめに照明を消すなどの方法を実践しましょう。さらに、家庭の電気代そのものを節約したいとお考えなら、電力会社やプランの見直しも効果的です。
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