スマートメーターのメリット・デメリットとは?新しい電気メーターの機能を紹介
スマートメーターは、2014年から家庭への導入が始まった新しい電気メーターです。2025年現在、全国で従来の電気メーターからの取り替えがほぼ完了しています。
全国的に普及が進み、新型の電気メーターとして認知されつつあるスマートメーターですが、取り替えによって、従来のアナログメーターと何が変わったのかをご存じない方もいるかもしれません。
そこで、本記事ではスマートメーターの機能や導入によるメリット・デメリットなどをわかりやすく紹介します。
スマートメーターとは?
スマートメーターは、家庭での電気使用量を計測し、自動的に検針情報を送信する新しいタイプの電気メーターです。
機械式電気メーターや電子式電気メーターなどの従来のアナログメーターは電気使用量の計測と検針に特化した装置であり、作業員が一定期間ごとに目視による検針を行っていました。
しかし、電力需要の高まりから、電力会社の発電量と消費者の電力需要のミスマッチが問題視されるようになりました。その対策として、時間帯ごとの電気使用量をより正確に把握できる電気メーター、すなわちスマートメーターの設置が2014年から始まりました。
2025年現在、交換が困難な一部地域を除き、全国的にアナログメーターからスマートメーターへの移行は完了しています。
スマートメーターが持つ機能
従来のアナログメーターは、メーター上の数値をもとに電気使用量を計測・検針する機能のみのシンプルな装置でした。一方、スマートメーターには次のような機能が備わっています。
①通信機能がある
②電気使用量の「見える化」を実現できる
③ブレーカーを自動復旧する
以下では、スマートメーターに備わっている機能をそれぞれ詳しく紹介します。
1 通信機能がある
スマートメーターは内部に通信機能を備えているため、作業員による直接の検針は不要で、電力会社が遠隔操作によって得たデータに基づいて検針できます。また、データは30分ごとに確認できるため、時間帯ごとの電気使用量の変化をこまめに把握できます。
さらに、契約アンペアの変更が遠隔操作で可能になったため、電力会社のプラン変更も容易になりました。災害の発生時には、停電箇所の正確な把握にも役立つと期待されています。
2 電気使用量の「見える化」を実現できる
スマートメーターの通信機能により、家庭のエネルギー管理システム「HEMS(ホーム・ エネルギー・マネジメント・システム)」を導入することで、消費者も30分ごとの電気使用量をパソコンやスマートフォンから確認可能になります。
従来のように月1回の検針票や利用明細の到着を待つことなく、ご自身のタイミングで電気使用量を詳細に把握できるため、省エネ意識の向上や節電に役立てられると考えられます。
HEMSを導入しなくても、日別・時間帯別の電気使用量を通知するサービスを提供している電力会社もあり、スマートメーター表面の液晶表示から電気使用量を確認することも可能です。
詳細は後述しますが、スマートメーターの液晶表示は、電気使用量と太陽光発電による売電量が交互に表示される仕組みとなっています。
3 ブレーカーを自動復旧する
従来のアナログメーターでは、アンペアブレーカーは屋内の分電盤に配置されていました。たとえば、契約アンペア以上の電気を使用するとブレーカーが落ちますが、このような場合には暗い中でもご自身でブレーカーを復旧させる必要がありました。
スマートメーターにはアンペアブレーカーが装置に内蔵されており、同様の状況下でブレーカーが落ちた場合でも、通常は10~15秒で自動的に復旧します。
ただし、短時間に繰り返しブレーカーが落ちた場合は自動復旧が停止し、電力会社への連絡が必要になるため注意しましょう。
また、スマートメーターであっても、家電の異常や漏電発生時には、宅内の分電盤で漏電ブレーカーや安全ブレーカー(配線用遮断器)を操作する必要があります。
電力会社との契約アンペア数の目安については、以下の記事で詳しく解説しています。
スマートメーターへ取り替えるメリット
電気メーターを従来のアナログメーターからスマートメーターへ取り替えると、作業員による検針が不要になるだけではなく、次のようなメリットがあると考えられます。
- 効率的なエネルギー消費を実現できる
- 新しいサービスが創出される
効率的なエネルギー消費を実現できる
アナログメーターは作業員が回転盤の数字を読み、数字から電気使用量を割り出す必要があるため、リアルタイムの把握がむずかしく、誤差やミスが生じる可能性もありました。
しかし、スマートメーターでは、30分ごとの電気使用量と太陽光発電による売電量を、ほぼリアルタイムで正確に把握できます。そのため、電力会社は時間とともに変動する電力需要の実態を把握し、計画的に電力を供給できるようになると期待されています。
過不足のない電力供給が可能となれば、電力ひっ迫の回避に加えて、社会全体でムダなく効率的なエネルギー消費を実現できるでしょう。
新しいサービスが創出される
スマートメーターに備わった通信機能を活用した、新たなサービスの提供も始まっています。
すでに実現されているサービスの一つに、高齢者の見守りがあります。電気使用量の推移を契約者に通知するサービスで、たとえば離れて暮らす両親の生活状況を通知データからモニタリングできます。
データの蓄積により、今後さらに、消費者の実態やニーズにあわせた電力会社のプランやサービスが増えると見込まれます。
スマートメーターへ取り替えるデメリット
アナログメーターからスマートメーターへの移行に関して、デメリットはほとんどありません。
むしろ、正確な電気使用量に基づいて電気料金が請求されることや、検針員が敷地内に立ち入る必要がなくなることなど、消費者にとって多くのメリットがあると言えるでしょう。
ただし、スマートメーターは人の手を介さずにデータの送受信を行う精密な通信機器であるため、故障や不具合によって、アナログメーターでは発生しないような想定外の問題が起こる可能性もあります。
- 通信機能に不具合が生じて、データの送受信ができなくなる
- 宅内で使っている家電に影響が出る
- 電気使用量の読み取りに誤差が生じる
また、デジタルによるデータ管理が必要となるため、アナログメーターでは不要だったセキュリティ面への意識や対策も必要となります。
スマートメーターでの電気使用量の見方
太陽光発電では、これまで売電用と買電用に二つの電気メーターの設置が必要でした。しかし、スマートメーターを設置すれば、先述のとおり、電気使用量と太陽光による売電量の2種類のデータを一つの電気メーターで一元的に確認することが可能です。
以下では、計測されたデータの確認方法について、スマートメーターを通じた電気使用量の確認手順を具体的に説明します。
太陽光発電を導入するメリットやデメリット、設置の検討に役立つ知識は、以下の記事で詳しく解説しています。
太陽光発電のメリットとデメリットは?設置の判断材料をわかりやすく解説
HEMSでの電気使用量の見方
HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)を導入することで、電力会社と同様に、消費者自身も30分ごとの電気使用量を確認することが可能です。
HEMSは家庭で使用するエネルギーを管理し、省エネを促進するための機器で、国は2030年までに全世帯への普及を目指しています。家庭への導入には初期費用が必要ですが、利用料などのランニングコストはかかりません。
HEMSを導入することで、パソコンやスマートフォンを通じて電気使用量や売電量を随時確認することが可能です。ご自身のタイミングで確認できるため、月1回の検針票や利用明細の到着を待つ必要がありません。
日常的な電気使用状況を把握できるようになるため、節電にも効果が期待されます。
スマートメーターでの電気使用量の見方
HEMSを導入しなくても、スマートメーター本体の液晶表示から電気使用量を確認することも可能です。
アナログメーターは回転数から電気使用量を計算する必要がありますが、スマートメーターの液晶表示には、電気使用量(kWh)が直接表示されます。表示される数値は累計値のため、現在の数値から前回確認したときの数値を差し引くと、その期間の電気使用量がわかります。
電気使用量と太陽光発電による売電量は、同じ液晶に交互に表示されるため、日付と時間、それぞれの数値を定期的に記録しておくと良いでしょう。
電気使用量1kWhあたりの電気料金や請求の内訳は、以下の記事で詳しく解説しています。
スマートメーターの設置を確認する方法
2025年現在、全国のほとんどでスマートメーターへの取り替えは完了しています。引越しなどで電気メーターの種類がわからなくても、スマートメーターは外観から簡単に判断できます。
ご自宅の電気メーターがスマートメーターであるかどうかは、次の手順で確認しましょう。
①電気メーターの設置場所を探す
電気メーターは、アナログメーター・スマートメーターのどちらであっても、原則として住宅の屋外に設置されています。戸建住宅は玄関に近い外壁、集合住宅は共用部にあるメーターボックス内などに設置されるのが一般的です。
②電気メーターの見た目を確認する
すっきりとした外観に、数値がデジタル表示された液晶画面があれば、スマートメーターだと判断できます。また、電気使用量と売電量の数値が交互に表示されるのも特徴の一つです。
電気メーターをスマートメーターに取り替えるには?
アナログメーターが設置されている場合でも、設置場所などに制約がなければ、希望に応じてスマートメーターに取り替えられます。
電気メーターは原則として電力を供給する電力会社が所有者しており、通常はその電力会社がスマートメーターの設置・交換を行います。
そのため、何らかの事情によりスマートメーターが設置されていない場合には、地域を管轄する電力会社に取り替えを依頼しましょう。契約先が新電力などの異なる電力会社であっても、設置・交換は地域の大手電力会社が担当します。
スマートメーターの取り替えには、原則として工事費用などはかかりません。
スマートメーターで節電への意識が高まったら電力会社やプランの見直しがおすすめ
スマートメーターを導入することで、日々の電気使用量を詳細に確認できるようになり、電気の使用状況や電気料金をより身近に意識するようになるでしょう。効率良く電気を使いたい、電気料金を抑えたいと思っている方は、電力会社やプランの見直しがおすすめです。
電力自由化以降、多様なプランやサービスを提供する新電力が登場し、消費者が自由に選択できるようになっています。
電力会社やプランごとに基本料金の有無や電気料金単価などの設定が異なるため、電力会社の乗り換えやプランを変更するだけで、これまでと同じ生活でも節電できる可能性があります。
まずは、現在の契約と電気料金から、ご自身の希望やライフスタイルにあった内容となっているかを確認のうえ、複数の電力会社やプランと比較してみましょう。
電力自由化の概要やメリット・デメリット、電力会社の選び方は、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
スマートメーターは、2025年時点、日本のほとんどの地域で普及している新型の電気メーターです。
従来のアナログメーターとは異なり通信機能を備えているため、離れた場所からでも、30分ごとの電気使用量を正確に把握できます。そのため、電気の使い方への意識が高まり、省エネや節電にも効果があると期待されています。
家庭の電気料金を節約したいと思ったら、電力会社やプランの見直しがおすすめです。
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