エアコンの設定温度は何度が適切?快適性や節約のための冷房・暖房の使い方を解説
暑い夏や寒い冬でも快適に過ごすために、エアコンは欠かせません。温度を適切に調整することで、快適な室内環境を保つことができます。しかし、エアコンを何度に設定すれば良いのかを正しく理解していない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、エアコンの適切な設定温度について解説します。自宅の快適性を高めたい方や、エアコンにかかる電気料金を節約したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
エアコンの設定温度は何度が適切?
近年、夏の暑さが厳しく、エアコンによる冷房は必要不可欠となっています。また、冬の暖房器具としてエアコンを使っている家庭も多いでしょう。
それでは、夏と冬それぞれにおいて、エアコンの設定温度は何度にするのが適切なのでしょうか。ここでは、一般的に快適に過ごせると考えられている設定温度を紹介します(※1)。
(※1)出典:環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査結果について(速報値)」
夏のエアコン冷房は26〜28℃設定が目安
夏にエアコンの冷房を使用するときの設定温度は、一般的に26〜28℃が目安です。暑さでストレスを感じにくく快適に過ごせるうえに、心地よく眠れる温度とされています。
環境省の調査によると、家庭のエアコン冷房の設定温度は平均26.8℃であり、26〜28℃に設定している家庭の割合は76%に達しています。
冬のエアコン暖房は20〜22℃設定が目安
冬にエアコンの暖房を使用するときの設定温度は、一般的に20〜22℃が目安です。快適な暖かさを保ちつつ、電気料金の増加も抑えられます。
環境省の調査によると、家庭のエアコン暖房の設定温度は平均22.9℃であり、20〜22℃に設定している家庭の割合は39%です。設定温度の幅は冷房より広いものの、20℃台前半に設定している家庭が多く見られます。
「28℃」「20℃」と国が推奨しているのは室温であり設定温度ではない
クールビズでは冷房を28℃に、ウォームビズでは暖房を20℃に設定しなければならないと誤解している方もいるかもしれません。
しかし、環境省がクールビズやウォームビズで推奨している28℃や20℃といった温度は、室温の目安であり、冷房や暖房の設定温度ではありません。
たとえ冷房の設定温度を28℃にしても、日差しの当たり具合や周囲の環境などによって室温は変わるため、室温が常に28℃になるわけではありません。これは暖房も同様です。
「冷暖房の設定温度=室温」ではないことを理解し、28℃や20℃といった目安にとらわれすぎず、快適性を高めるための温度調整をしましょう。
エアコンで快適な温度を保つために知っておきたいポイント
エアコンを使用すれば室温を調整することが可能ですが、快適な温度を保つにはいくつか知っておきたいポイントがあります。
①室温は部屋の環境によって異なる
②昼夜の気温差によって室温が影響を受ける
③室温だけでなく湿度も快適性に影響を与える
④体感温度には個人差がある
⑤自動運転機能で手間をかけずに快適性を保てることがある
室温を快適にするために確認しておきましょう。
1 室温は部屋の環境によって異なる
室温は部屋の環境によって異なるので、一般的な目安にとらわれすぎずに冷房や暖房の設定温度を調整することが重要です。
たとえば、日差しがよく当たる部屋は暑くなりやすいので、冷房を26〜28℃に設定しても暑くて不快になることがあるでしょう。また、断熱性が低い家では、エアコンを目安となる温度に設定していても室温が所定の値まで下げにくい場合があります。
設定温度だけでなく、実際の室温を温度計で確認しながら調整するのがおすすめです。
2 昼夜の気温差によって室温が影響を受ける
エアコンの温度を調節して室温を快適に保ちたい場合は、昼夜の気温差についても考慮することが大切です。
昼は太陽によって地面や大気が暖められるため、気温が高くなります。一方、夜は熱が放出されるため、気温が低くなります。
このメカニズムを考慮し、冷房を使う場合は昼の設定温度を低めに、夜は高めにすることで、1日中快適さをキープできるでしょう。暖房を使用する場合は、比較的暖かい昼間は設定温度を低めにし、冷え込みやすい夜間は高めに設定することが推奨されます。
3 室温だけでなく湿度も快適性に影響を与える
室温だけでなく湿度も部屋の快適さに影響するため、室温を調整する場合はエアコンの設定温度だけでなく、湿度にも注目してみてください。
湿度は、体感温度を左右する要素のひとつです。冷房で気温を下げても暑さや不快感がある場合は、湿度の高さが原因のひとつと考えられます。
一方、暖房で気温を上げても寒さを感じる場合、湿度が低すぎる可能性があります。温度だけでなく湿度も確認しながら、快適な環境を保てるように調整しましょう。
4 体感温度には個人差がある
体感温度には個人差があることに加え、性別や年齢などの要因によっても大きく影響を受けます。
たとえば、女性は男性よりも基礎代謝量が低いため、冷えを感じやすい傾向があります。そのため、男性にとって快適な冷房の設定温度でも、女性には寒く感じられる場合があります。
また、高齢者は若者よりも代謝量が低く、冷えを感じやすいため、自分や家族の体感温度を考慮して、適切な温度に調整しましょう。
5 自動運転機能で手間をかけずに快適性を保てることがある
エアコンで細かく温度を調節して快適性を保つのが難しい場合は、自動運転機能を使うのがおすすめです。
エアコンの自動運転は、温度や湿度などをセンサーで感知して、温度や風量を自動で調整する機能として搭載されています。温度が高い場合は自動で下げ、湿度が高い場合は除湿運転を行うなど、室内を快適に保つために自動的に制御されます。
細かい調整を負担に感じる場合は、エアコンの自動運転機能を活用してみましょう。
エアコンの自動運転について詳しくは、以下の記事で紹介しています。
エアコンの温度調節以外で部屋の快適性を高める方法
エアコンで温度を調節する以外にも、部屋の快適さを高める方法はあります。以下を参考にして、快適に過ごせる環境を整えましょう。
①風向を調整する
快適な空間にするためには、エアコンの室温だけでなく、風向も調整することが大切です。
冷房と暖房で適している風向きは異なるので、涼しくしたいか暖かくしたいかによって風向を変えると良いでしょう。
冷房を使用するときは、風が上向きに届くようにするのがおすすめです。冷たい空気は下に移動する性質があるため、上向きに風が出るようにすれば冷気が上から下へと移動し、部屋全体を循環して涼しくしてくれます。
冷房使用時に風向を下向きに設定すると、足元だけが涼しくなったり、体に直接冷気が当たって冷えすぎたりします。冷房を使っていて寒さを感じるときは、風向を調整してみてください。
一方、暖房を使うときは下向きに風が届くようにするのが適切です。暖かい空気は上へ移動する性質があるため、風邪を下向きに送り出すことで暖気が下から上へと移動し、部屋全体を暖めてくれます。
暖房使用時に風向を上向に設定すると、部屋の上だけに暖気が溜まってしまい、足元や人がいる場所はいつまでも温まらない状態になります。
風向を調整することで、エアコンの設定温度を変えなくても快適に過ごせるようになるので、実践してみてください。
②服装を調整する
エアコンの設定温度だけでなく、服装の調整も快適に過ごすための効果的な手段です。
冷房使用時は、エアコンの設定温度を下げすぎず、通気性の良い衣類を着用することで、快適性を保ちながら電気料金の節約につながります。冷房を使わなければ暑く、使うと寒いと感じる場合には、カーディガンや膝掛けなどを使うと良いでしょう。
また、暖房使用時に腹巻きや靴下、レッグウォーマーなど体を暖める衣類を着用すれば、エアコンの設定温度の上昇を抑えることができます。屋外と同様に、室内でも暑さや寒さに対応する服を選んでみてください。
③湿度を確認する
室内の温度だけでなく、湿度も確認して調節することで、快適な空間を整えることができます。
湿度が高いと体感温度が上がるため、夏は冷房で室温を下げるとともに、湿度を取り除くことが重要です。湿度が40〜60%になるよう、除湿機やエアコンの除湿機能などを活用しましょう。
冬は空気が乾燥しがちなため、加湿を心がければエアコンの設定温度を上げすぎなくても寒さを緩和できます。
エアコンの除湿機能と冷房の使い分けについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。
エアコンの冷房と除湿の電気代はどちらが安い?機能の違いや節約のポイントも解説
④エアコンのメンテナンスをする
エアコンのメンテナンスをすると、過剰に温度を変えなくても快適な室温を保ちやすくなります。
たとえば、フィルターに汚れがたまっていると、冷暖房の効果が下がってしまいます。2週間に1度を目安に、定期的にフィルターを掃除しましょう。
また、室外機の周りに物を置いていると、冷暖房の効率が下がります。室外機の周囲には物を置かないようにして、吹き出し口周辺の排気をスムーズにしてください。
エアコンの温度と電気料金の基礎知識
エアコンの冷房や暖房を使うと快適な室温を維持できますが、多くの方にとって気になるのが電気料金です。
エアコンの設定温度や使用方法によって電気料金がどのように変化するかを理解しておくことが重要です。
エアコンの設定温度を1度変えるだけでも電気料金の節約ができる
エアコンの設定温度は、冷房時に1℃上げる、暖房時に1℃下げることで、電気料金の節約につながります。
経済産業省資源エネルギー庁の試算によると、外気温31℃で冷房設定温度を27℃から28℃に上げた場合、年間で約940円の節約になるとされています。また、外気温6℃で暖房設定温度を21℃から20℃に下げた場合は、約1,650円の節約につながると示されています(※2)。
エアコンの設定温度を適切に調節することで、快適に過ごせるだけでなく電気料金も節約できるため、メリットが大きいです。エアコン使用時に風向を変える、湿度を調節する、服装を変えるなどの工夫は、快適に過ごせるだけでなく電気料金の節約にもつながります。
エアコン使用時の電気料金を節約する方法について詳しくは、以下の記事で紹介しています。
エアコンの節約方法8選!電気料金の仕組みを理解して効率良く抑えよう
(※2)出典:経済産業省資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」
エアコンは冷房よりも暖房のほうが電気料金が高くなる
エアコンは夏・冬ともに活躍しますが、冷房よりも暖房のほうが電気料金がかかるため、冬は電気料金が高くなる傾向があります。
多くのエアコンでは、冷房時の消費電力よりも暖房時の消費電力のほうが大きいです。また、外気温と室温の差が夏よりも冬のほうが大きいため、より多くの電力を消費し、電気料金が高くなります。
エアコンの仕組みや電気料金について詳しくは、以下の記事で紹介しています。
エアコンの電気代はどれくらい?つけっぱなしは節約になる?計算方法や節電方法を解説
電力会社やプランの変更でエアコンの電気料金を抑えられる可能性がある
エアコンの使い方を工夫するだけでなく、電力会社や契約プランを見直すことで、電気料金を抑えられる可能性があります。
電力自由化によって電力会社を自由に選べるようになり、契約できるプランの種類も増えました。自身のライフスタイルにあうプランを選ぶことで、電気料金を抑えられる可能性があります。
普段から電気料金が高いと感じる場合は、電力会社やプランの変更を検討してみてください。
電力自由化について詳しくは、以下の記事で紹介しています。
まとめ
エアコンの設定温度の目安は冷房が26〜28℃、暖房が20〜22℃です。ただし、体感温度には個人差があるため、目安にとらわれず快適に過ごせる温度に調整することが重要です。
エアコンの設定温度を調整するだけでなく、風向の変更や服装の調整、除湿や加湿といった工夫でも快適性は向上するため、できることがないか確認し、実践してみましょう。
エアコンの使用による電気料金の増加が気になる場合は、電力会社を変更するのもおすすめです。
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