生活費は「固定費」と「変動費」に分類される

家計簿の項目を選ぶ際は、支出を「固定費」と「変動費」の2つに分けて考えると管理しやすくなります。

固定費 毎月発生し、金額がある程度一定の支出
変動費 利用状況により金額が変動する支出

生活費の平均について詳しくは、以下の記事で紹介しています。

1カ月の生活費の平均は?人数・年齢別の平均や節約のコツを解説

固定費の項目一覧

固定費は、毎月または定期的に発生する支出で、家計の収支バランスに大きく影響する項目です。

固定費が増えると、自由に使えるお金が少なくなります。反対に、固定費を見直して削減できれば、貯蓄やほかの支出に回せるお金が増え、家計に余裕が生まれます。

固定費の代表的な項目は以下のとおりです。

項目 内容
住居費 家賃や住宅ローンなど
水道光熱費 電気・ガス・水道料金
通信費 スマートフォン、固定電話、インターネット回線の月額料金など
保険料 生命保険、医療保険、がん保険、火災保険などの保険料
自動車関連費 駐車場代、自動車税、自動車保険料など
教育費 授業料や塾・予備校代、通学費など
交通費 通勤・通学定期券など
その他 サブスクリプションサービスの月額料金、ウォーターサーバーの月額料金、習い事の月謝、NHK放送受信料など

変動費の項目一覧

変動費は、月ごとに金額が変わる支出で、日々の行動や意識が反映されやすい項目です。すぐに節約に取り組みやすい一方で、短期間で大きな効果を出すのは難しく、継続的な取り組みが求められます。

変動費の主な項目を紹介します。

項目 内容
食費 食材購入費や外食費など
日用品費 日用品(洗剤やポリ袋、ティッシュペーパーなど)の購入費
被服費 衣類や靴、アクセサリーなどの購入費
医療費 通院費や入院費、医薬品費など
交通費 通勤・通学以外のバス・電車・タクシー、有料道路代など
理美容費 美容院やエステの費用、化粧品購入費など
娯楽費 音楽・映画・ゲーム・スポーツ・遊園地などの趣味やレジャーに関する費用
交際費 飲み会やデート、贈り物などの費用
雑費 分類しにくい少額の支出

【ざっくり把握したい方におすすめ】家計簿の分類

家計簿をつけるのに慣れていない方や、支出の全体像を把握したい方は、細かく分けすぎず、なるべく支出項目を減らして記録するのがおすすめです。

最低限入れておきたい支出項目は、以下の4つです。

  • 固定費
  • 食費
  • やりくり費(その他生活費全般)
  • 特別費(イベントなどの特別な費用)

上記の項目をベースに、教育費の負担が大きい家庭は「教育費」、毎月通院がある場合は「医療費」を追加するなど、家庭の状況に応じて項目を調整しましょう。

【細かく把握したい方におすすめ】家計簿の分類

家計簿をつけることにある程度慣れており、より細かくお金の流れを把握して節約につなげたい方には、支出項目をもう少し増やして記録してみましょう。以下で一例を紹介します。

固定費
  • 住居費
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 保険料
変動費
  • 食費
  • 日用品費
  • 交通費
  • 被服・理美容費
  • 娯楽費
  • 交際費
  • 医療費
  • 特別費(イベントなどの特別な費用)

上記はあくまでも一例であるため、必要に応じて項目を調整し、ご自身にあった方法で管理しましょう。

たとえば、外食の機会が比較的多い家庭では、食費を自炊と外食に分けて管理することで、支出の実態をより把握しやすくなります。

家計簿を無理なく続けるコツ

家計簿を無理なく続けるコツ

家計簿は、ご自身にあった方法で無理なく続けることが大切です。この章では、継続するためのポイントを紹介します。

  1. 目標を決める
  2. おおまかな数字で記録する
  3. 月々の予算を決める

1 目標を決める

まずは家計簿をつける目的や目標を明確にしましょう。

目的や目標が決まっていないと、何のために家計簿をつけているかが分からなくなり、面倒な作業に感じたり、モチベーションが下がったりする原因となります。

「1年後の旅行に向けて10万円貯めたい」、「毎月2万円貯蓄したい」というように、なるべく具体的な目標を設定することがポイントです。

また、設定した目標はスマートフォンにメモするか、紙に書いて部屋に貼るなど、いつでも確認できる状態にしておきましょう。

2 おおまかな数字で記録する

最初から「1円単位で厳密に記録しなければ」と気負いすぎると、家計簿を続けるのが難しくなります。家計簿で大切なのは、どれだけ正確に記録するかよりも、無理なく続けられるかどうかです。

「1,000円単位で記録する」などとご自身の中でルールを決めて、おおまかな項目や数字で気軽に取り組みましょう。

また、「日曜日に1週間分をまとめて記録する」、「就寝前の5分間で記録する」など、家計簿をつけるタイミングをあらかじめ決めておくと習慣化しやすくなります。

3 月々の予算を決める

家計簿を「ただ記録するだけ」のものにしないためには、月々の予算を決めて、その範囲内で管理することが大切です。

収入から固定費と貯蓄分を差し引き、残りの金額を変動費の予算として振り分けましょう。あらかじめ予算を決めておくことで、残りの使用可能額が明確になり、使い過ぎを防止できます。もし予算を超えてしまった場合は、原因と今後の対策も合わせて考えることで、より確実な管理に近づけるでしょう。

また、予算を意識することで、お金を使う際の罪悪感が軽減され、家計簿や節約へのモチベーションが高まる効果も期待できます。

家計簿の作成方法

家計簿を無理なく続けるためには、項目の選び方だけでなく、家計簿のつけ方も重要です。主に以下のような方法があります。

  • ノートに手書きする
  • 家計簿アプリを活用する
  • エクセルで作成する

家計簿のつけ方に正解はないため、ご自身が無理なく続けられる方法を選びましょう。

ノートに手書きする

デジタルツールが苦手な方や、日記のように楽しみながら家計簿をつけたい方は、ノートに手書きする方法が手軽です。

ひとつひとつ手で書くことで、何にいくら使ったのかをより実感しやすくなり、節約への意識が高まったり、無駄な支出に気づきやすくなったりする可能性があります。

また、レイアウトを自由にカスタマイズできることや、月ごとの変化などを確認しやすいなどのメリットがあります。

一方で、記入や集計に手間がかかる点や、記入・計算ミスが起こりやすい点はデメリットです。スマートフォンのようにいつでも記録できるわけではないため、レシートをため込んでしまったり、記録を忘れてしまったりする可能性もあります。

家計簿アプリを活用する

家計簿をつけるのが苦手な方は、外出先でもスマートフォンひとつで簡単に記録できる「家計簿アプリ」を活用しましょう。

家計簿アプリには、無理なく続けられるように工夫された機能や、家計管理に役立つさまざまな機能が搭載されています。

  • 銀行口座やクレジットカードを連携できる
  • レシートを撮影すると項目や金額などを自動で読み取ってくれる
  • 項目別の支出額や支出割合を計算してくれる
  • 予算を設定できる
  • 使いすぎを通知してくれる

項目別に自動で集計されたり、数値がデータ化されたりするため、家計の状況が一目で分かります。

一方で、手軽である反面、手書きの場合と比べて支出の内訳や傾向を振り返る機会が減り、節約意識が高まりにくい側面もあります。

エクセルで作成する

パソコン操作に慣れていて、項目やフォーマットを自分好みにカスタマイズしたい方には、エクセルなどの表計算ソフトで家計簿を作成する方法がおすすめです。

あらかじめ関数を設定しておけば、支出額や割合、貯蓄の達成状況など、ご自身に必要な情報を自動で計算できます。データをグラフ化して分析すれば、家計の改善にも役立てられるでしょう。

一方で、エクセルの操作に不慣れな方にとっては、使いこなすのが難しく感じられることもあります。一から作るのが難しい場合は、無料で公開されているテンプレートを活用しましょう。

家計簿をつけるメリット

家計簿をつけるメリット

家計簿をつけると、お金の出入りが分かるようになるだけでなく、お金に対する意識の変化や、不安が軽減される効果もあります。

家計簿をつける主なメリットは、以下のとおりです。

  • お金の流れを把握できる
  • 無駄な支出が分かる
  • お金に対する不安が減る
  • 家族でお金について話す機会が増える

お金の流れを把握できる

家計簿をつけると、お金の流れを「見える化」することができます。

貯蓄の基本は、毎月の収入の範囲内で支出を管理することです。何にいくら使ったかを把握できていないと、支出が収入を上回り、思うようにお金が貯まらなくなります。

家計簿をつけると、以下のような項目を具体的に把握できます。

  • 収支のバランス
  • 支出の内訳
  • 支出の傾向
  • 貯蓄の状況 など

また、使途不明金(何に使ったか分からないお金)も発生しにくくなるため、収入と支出の全体像をより正確に把握しやすくなるでしょう。

無駄な支出が分かる

家計簿をつけると、支出の内訳や傾向を把握できるため、無駄な支出が分かるようになります。

  • コンビニでの出費の増加
  • 外食の頻度の高さ
  • 交際費への過剰な支出
  • 使っていないサブスクリプションサービスの継続課金
  • クレジットカードの過剰利用 など

無駄な支出が分かれば、効率良く節約でき、浮いた分を貯蓄や本当に必要なことに充てやすくなります。

お金に対する不安が減る

家計簿をつけて収支や貯蓄の状況を可視化すると、残りの使用可能額などの情報も把握しやすくなります。

また、「○年後には貯蓄の目標額を達成できる」、「子どもの大学入学までに○万円を準備できる」などの見通しも立ちやすくなります。その結果、「お金が足りなくなるのでは」といった漠然とした不安も軽減されるでしょう。

家族でお金の話をする機会が増える

収支や貯蓄などが数字で見えるようになると、「今月は外食が多かった」「来月はいくら貯蓄できそう」など、家計の状況を家族で共有しやすくなります。

その結果、お金について話す機会が増え、家族間でのお金に対する考え方のずれを減らしたり、貯蓄のモチベーションを高めたりする効果が期待できます。

家族との話し合いを習慣化するためには、「毎月○日」などと決めておくのがおすすめです。

家計簿をつけたら支出を見直して節約を

家計簿は記録して終わりではなく、記録した内容をもとに支出の無駄を見直し、節約につなげることが大切です。

家計を見直す際にまず取りかかりたいのは、住居費・水道光熱費・通信費などの固定費です。固定費は一度見直すと節約効果が持続するため、支出削減に効果的です。

住居費・水道光熱費・通信費を例に、主な見直しポイントを紹介します。

固定費 主な見直しポイント
住居費
  • 家賃が安い物件への引越しを検討する
  • 住宅ローンを借り換える
水道光熱費
  • 料金プランを見直す
  • 電力・ガス会社を乗り換える
  • 電気・ガス・水道の使い方を見直す
  • 省エネ家電に買い替える
通信費
  • 料金プランを見直す
  • 不要なオプションサービスを解約する
  • 通信会社を乗り換える
  • データ使用量を減らす

住居費や水道光熱費は、固定費のなかでも負担が大きく、見直すことで節約効果を得やすい項目です。ポイントを押さえて無理なく負担を軽減しましょう。

水道光熱費の節約について詳しくは、以下の記事で紹介しています。

電気代を節約するには?すぐできる節約術7選や効果的な方法をわかりやすく解説

ガス代節約方法22選!すぐできるキッチンやお風呂のガス代節約ポイントを紹介

水道代は平均いくら?計算方法や用途別の節約ポイントも解説

まとめ

家計簿を無理なく続けるためには、ご自身にあった支出項目やつけ方を選ぶことが大切です。家族構成やライフスタイル、家計管理の目的に応じて、取り入れる項目を工夫しましょう。

「1円単位で厳密に記録しなければ」と気負わずに、おおまかな数字で気軽に始めることが継続のポイントです。

家計簿をつけて、何にいくら使っているかが明確になったら、まずは固定費を優先的に見直しましょう。中でも光熱費は、電力・ガス会社やプランの見直しによって、継続的に節約できる可能性があります。

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この記事を監修した人
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新井 智美(あらい ともみ)

1級FP技能士・CFP

2006年11月 卓越した専門性が求められる世界共通水準のFP資格であるCFP認定を受けると同時に、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士1級を取得。2017年10月 独立。主に個人を相手にお金に関する相談及び提案設計業務を行う。個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン住宅購入のアドバイス(、企業向け相談(補助金、助成金の申請アドバイス・各種申請業務代行)の他、資産運用など上記内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、執筆・監修業も手掛ける。