冷風機とエアコンの違いを5つの項目でチェック

冷風機とは、本体に内蔵された熱交換器を使い、熱い空気を吸い込んで冷たい空気を排出する仕組みの冷房器具です。もともとは業務用の冷房器具として広く活用されていましたが、近年では家庭向けの製品も登場しています。

冷房器具として多くの家庭で使われているエアコンと冷風機にはどのような違いがあるのかを知るために、5つの項目で比較しましょう。

冷風機の基礎知識について詳しくは、以下の記事で紹介しています。

冷風機とは?本当に涼しい?メリット・デメリットや電気料金を解説

比較①涼しくなる仕組み

冷風機もエアコンも、同様の仕組みで室内を涼しくします。熱を含んだ空気を取り込み、熱交換器によって熱を取り除き、涼しい空気を排出することで部屋を涼しくします。

ただし、エアコンは室内機と室外機が分かれているのに対して、冷風機は一体型です。そのため、エアコンは熱を自動で室外に放出しますが、冷風機は必要に応じてダクトを使い、使用者が排熱処理を行う必要があります。

比較②涼しくなる範囲

冷風機が対応する冷却範囲は狭く、エアコンは広範囲に対応しています。

冷風機は広範囲に冷気を届けるのではなく、吹出口周辺の限られた空間を冷やす冷房器具です。そのため、勉強中やリモートワーク中、料理中や入浴後など、狭い空間で涼しい風を浴びたい場合に適しています。

一方、エアコンは風向きの調整によって広範囲に冷気を届けることができます。冷却機能が高く、部屋全体の温度を下げられるので、空間全体の快適さを高めたい場合にはエアコンが適しています。

比較③湿度の変化

エアコンと同様に、冷風機にも湿度を下げられる製品があるため、夏の蒸し暑さ対策に適しています。湿度を下げられる理由は、どちらも熱交換器を備えているからです。

温度の高い空気は水分を多く含むため、本体に取り込むことで余分な水分を除去できます。吐き出される冷風は余分な水分が除去されているため、部屋の湿度を抑えることが可能です。

同じ気温でも湿度が高いほうが蒸し暑く感じるため、夏は温度だけでなく湿度を下げることで快適に過ごせます。

通常の冷房機能でも湿度は下げられますが、エアコンには除湿モードがあるため、湿度を下げることに特化した運転も可能です。また、冷風機も除湿機能に優れた製品が多く、衣類乾燥や結露対策などに活用できます。

比較④工事の有無

冷風機は工事不要で使用でき、エアコンは工事が必要という違いがあります。

冷風機は、購入後コンセントを差すだけですぐに使えます。工事が不要な冷風機は、エアコンの取付工事ができない部屋でも使えます。

一方、エアコンの設置には、電気工事士の資格を持つ業者による取付工事が必要です。室内機と室外機をつなぐ内外接続線や接地線の作業など、資格が必要な作業があるため、自分でエアコンを取り付けることはできません。

比較⑤電気料金

一般的に、電気料金は冷風機よりもエアコンのほうが高い傾向があります。冷風機は消費電力が小さいため、省エネな冷房器具です。

ただし、電気料金だけを比較するとエアコンの方が高く感じられるかもしれませんが、冷風機は狭い空間、エアコンは広い空間に冷風を届けるという役割の違いを考慮する必要があります。

エアコンの電気料金について詳しくは、以下の記事で紹介しています。

エアコンの電気代はどれくらい?つけっぱなしは節約になる?計算方法や節電方法を解説

冷風機のメリットとデメリット

冷風機のメリットとデメリット

冷風機とエアコンのどちらを購入すべきか迷ったら、両方のメリットとデメリットを確認してみましょう。

まずは、冷風機のメリットとデメリットを解説します。

冷風機のメリット

冷風機の大きなメリットは、取付工事不要ですぐに使用できることです。

電気工事士の資格を持った業者に取付工事を依頼する必要がなく、コンセントを差せばすぐに使えるので、即時に涼しさを感じたい場合におすすめです。エアコンの取付工事ができない場所でも、冷風機であれば使えます。

また、冷風機は吹出口付近を効率的に冷やせるため、すぐに冷風を浴びられる点もメリットです。ポータブルクーラーやコンパクトクーラーとも呼ばれ、持ち運んで任意の場所で使用できる点も魅力です。

エアコンより消費電力が小さい省エネの冷房器具なので、電気料金を抑えやすいのもメリットでしょう。

冷風機のデメリット

冷風機は狭い空間を速やかに冷やせる冷房器具ですが、広い空間に冷風を届けるのは難しいです。部屋全体に冷たい空気を行き渡らせたい場合には、冷風機は適していません。

また、室内機と室外機に分かれていて自然に排熱を行うエアコンとは異なり、冷風機は本体内部に熱交換器が内蔵されているため、使用者が自ら排熱処理をしなければなりません。

排熱処理をせず、部屋の中に熱を放出してしまうと、冷風が出ていても室温が上昇してしまう可能性があります。排熱処理に使用するダクトなどは多くの場合製品に付属しているため、窓を開けてダクトを通じて熱を排出する必要があります。

エアコンのメリットとデメリット

エアコンと冷風機は涼しくなる仕組みが同じですが、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。

続いて、エアコンのメリットとデメリットを確認しましょう。

エアコンのメリット

エアコンは、部屋全体を効率よく涼しくできるのが大きなメリットです。冷風機や扇風機など、ほかの冷房器具は風が当たる一部分のみを冷やす役割を果たしますが、エアコンは冷却効果が高いため、部屋全体を冷やせます。

エアコンは、設定温度を調節することで快適な温度を維持できる点もメリットです。適温を保てば冷えすぎる心配がなく、暑さで体調を崩すリスクも抑えられます。

実際に、環境省が作成した「熱中症環境保健マニュアル2022」では、エアコンなどを適切に使用して部屋の温度を調整し、熱中症を予防することが推奨されています(※1)。

また、エアコンは一般的に冷房だけでなく暖房機能も備えているため、1年中快適な室温を保つことが可能です。温度だけでなく湿度をコントロールできたり、空気清浄機能が搭載されていたりする製品もあります。

(※1)出典:環境省「熱中症環境保健マニュアル2022」

エアコンのデメリット

エアコンのデメリットとして、本体価格が高い点が挙げられます。メーカーや畳数によって価格は異なりますが、10万円を超えることが一般的です。部屋を涼しくしたくても、導入にまとまった費用がかかるため、ためらう方もいるでしょう。

また、エアコンの設置には工事が必要です。エアコンの取付工事は資格を持った業者に任せなければならず、スケジュール調整や立ち会いも求められます。

エアコンの使用によって、体調不良が起こるケースがあるのもデメリットといえます。直接冷風を浴びて体が冷えるほか、カビによる健康被害も考えられます。

エアコンの冷房機能を使うと、本体内部が結露するためカビが発生しやすく、風量が大きいため、室内にカビの胞子が撒き散らされることがあります。

冷風機がおすすめな人

冷風機がおすすめな人

冷風機とエアコンの違いや、それぞれのメリットとデメリットを解説しました。ここで改めて、どちらの冷房器具がどのような人におすすめなのかを紹介します。

まず、冷風機がおすすめな人は以下のとおりです。

エアコンを設置できない部屋を涼しくしたい人

冷風機のメリットは、取付工事が不要なことです。そのため、工事ができずエアコンを設置できない部屋でも、冷風機で涼しくできます。賃貸契約などでエアコンの取付工事が禁止されている場合には、冷風機の使用を検討してみてください。

狭い場所をピンポイントで涼しくしたい人

冷風機で部屋全体の温度を下げるのは難しいですが、狭い場所をピンポイントで涼しくできるため、限定的な場所で涼しさを感じたい人に適しています。リモートワーク中や勉強中、料理中、風呂上がり直後など、直接冷風を浴びて涼しくなりたいときにおすすめです。

また、冷風機はエアコンほど冷却効果が強力ではないため、部屋全体が冷えすぎるのが苦手な人にも向いています。

電気料金や初期費用を抑えたい人

エアコンよりも冷風機のほうが電気料金を抑えられるため、省エネの冷房器具を使いたいと考えている人には冷風機がおすすめです。ただし、冷やせる範囲や機能などは異なるため、自分のニーズにあっているかどうかを確認したうえで選びましょう。

また、本体価格も冷風機のほうが安いので、初期費用を抑えたい人にも冷風機が向いています。暑さを緩和したいけれど、まとまった費用を用意するのが難しい場合に、冷風機は活躍するでしょう。

エアコンがおすすめな人

冷風機よりもエアコンがおすすめな人の特徴は、以下のとおりです。

部屋全体の温度を効率的に調整したい人

冷却効果が高いエアコンは、部屋全体の温度を効率的に調整したい人におすすめです。リモコン操作で手軽に温度を設定でき、温度の調整や維持ができます。

また、風向きを調整することで、部屋全体に冷気や暖気を届けることも可能です。

部屋の快適性を1年中保ちたい人

部屋の快適性を1年中保ちたい人には、冷風機よりもエアコンがおすすめです。

エアコンは冷房・暖房・除湿と多機能なので、温度や湿度を1年中快適に保てます。夏の暑さや冬の寒さに加えて、梅雨時の蒸し暑さ対策にも役立つでしょう。

設定温度を細かく変えられるので、外気温や体調にあわせて調節できるのもポイントです。

高齢者や子ども、ペットがいる家庭

高齢者や子ども、ペットがいる家庭で室温を管理するなら、冷風機よりもエアコンがおすすめです。

暑さを感じにくい高齢者や、暑さを回避するための適切な行動を取れない子どもやペットがいる場合、部屋全体の温度を管理して熱中症を防ぐ必要があります。

限られた場所を涼しくする冷風機よりも、部屋全体の温度を下げられるエアコンを活用したほうが、熱中症のリスクを抑えられるでしょう。

まとめ

冷風機とエアコンはいずれも熱交換によって冷風を発生させる仕組みですが、冷却範囲や設置工事の有無、電気料金などに違いがあります。自身のニーズに応じて、どちらを導入すべきかを検討することが重要です。

冷風機やエアコンがなければ快適に夏を過ごせないけれど、電気料金の高さが気になる方は、電力会社や契約プランなどを見直してみましょう。冷房器具の使い方を見直さなくても、契約内容の変更だけで電気料金を抑えられる可能性があります。

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大岩 俊之(おおいわ としゆき)

家電製品総合アドバイザー。スマートマスター。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。