便座の電気代は?暖房便座と温水洗浄便座の違いや節約につながるコツを紹介
温水洗浄便座や暖房便座は、トイレ使用時のヒヤッとした不快感を解消してくれる便利な電化製品です。特に温水洗浄便座の人気は高く、今や戸建住宅から賃貸アパートまで、多くの住居で使用されています。
しかし、人が使用しない時間も電源が入ったままのため、電気代のムダになっていないか気になる方もいるでしょう。
本記事では、温水洗浄便座や暖房便座の具体的な電気代とともに、効率的な節電につながる知識を紹介します。
便座の種類で電気代は変わる?
便座は洋式トイレのパーツの一つであり、家庭で使われる便座は、機能によって大きく3種類に分かれます。
- 普通便座
従来からある一般的な便座で、電気代がかからず経済的に使える。 - 暖房便座
便座に暖房機能があるため電気代は生じるが、冬の寒さによる不快感を軽減できる。 - 温水洗浄便座
暖房機能に加え、温水洗浄機能を備えた便座で、2024年末時点の家庭への普及率は82%にのぼり、広く普及している(※1)。
3種類の便座のうち、商業施設や一般家庭にも広く普及している暖房便座や温水洗浄便座には、便座を温めるなどの機能に電気代がかかります。
(※1)出典:内閣府「消費動向調査(2024年12月実施分) 結果の概要」
温水洗浄便座は貯湯式と瞬間式に分かれる
先述のとおり、温水洗浄便座は一般家庭の多くで利用されている便座です。常に温かいお湯を使えるようにするため、次のいずれかの方式が採用されています。
- 貯湯式
あらかじめつくったお湯を貯めておく方式で、一度にたっぷりのお湯を使えるメリットはあるが、お湯を保温するために電気代がかかる。 - 瞬間式
トイレを使うたびにお湯をつくる方式で、保温の必要がない分、貯湯式よりも電気代は抑えられるが、お湯をつくる瞬間に一時的に大きな電力が必要となる。
お湯を保温する貯湯式か、その都度温める瞬間式かによって、同じ温水洗浄便座でも電気代が大きな差が生じることがあります。
暖房便座と温水洗浄便座の電気代
電気代のかかる便座には暖房便座と温水洗浄便座(貯湯式、瞬間式)があり、便座の種類によって電気代は異なります。そこで、種類別の電気代を具体的に計算してみましょう。
便座の電気代は、製品ごとの消費電力(kWh)がわかれば、簡単に求められます。消費電力はメーカーの公式サイトやパンフレットなどで確認できます。
- 1年あたりの便座の電気代(円)=年間消費電力(kWh/年)×電気料金単価(円/kWh)
電気料金単価は、ご家庭で契約している電力会社やプランによって異なるため、ここでは公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している目安単価「31円/kWh」を計算に用います。
電気料金の計算方法について詳しくは、以下の記事で紹介しています。
電気料金の計算方法は?料金の決まり方を知って効率的に節約しよう
暖房便座の電気代は1カ月あたり約362円
一般的な製品の年間消費電力(140kWh/年)から、暖房便座の電気代を計算します。
- 1年あたりの便座の電気代(円)=140(kWh)×31(円/kWh)=4,340円
上記の計算結果から、1カ月あたりの便座の電気代は約362円、1日あたりでは約12円(30日換算)とわかります。
暖房機能のみが電気を消費するとはいえ、省エネ面でのメリットはさほど大きくないと考えられます。これは、温水洗浄便座のように普及や技術進化が進んでいないため、省エネ性能があまり高くないことも一因と考えられます。
温水洗浄便座(貯湯式)の電気代は1カ月あたり約411~571円
経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ」をもとに、一般的な製品の年間消費電力から、貯湯式の温水洗浄便座の電気代を計算します(※2)。年間消費電力は、省エネ機能を使用した場合(159kWh/年)と、使用しな場合(221kWh/年)の2パターンを用います。
- 1年あたりの便座の電気代(円)=159~221(kWh)×31(円/kWh)=4,929~6,851円
この計算結果から、 1カ月あたりの便座の電気代は約411~571円、1日あたりでは約14~19円(30日換算)となります。貯湯式の温水洗浄便座を使うと、1カ月あたりワンコイン程度の電気代になると考えれば良いでしょう。
また、ほぼすべての温水洗浄便座に備えられている省エネ機能を活用すれば、年間の電気代を2,000円近く節約できると見込まれます。
(※2)出典:経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2024年版」
温水洗浄便座(瞬間式)の電気代は1カ月あたり約202~253円
経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ」をもとに、今回は瞬間式の温水洗浄便座の電気代を計算します(※3)。スタンダードな製品を基準に、省エネ機能を使用した場合(78kWh/年)、使用しない場合(98kWh/年)の年間消費電力を用います。
- 1年あたりの便座の電気代(円)=78~98(kWh)×31(円/kWh)=2,418~3,038円
この計算結果から、 1カ月あたりの便座の電気代は約202~253円、1日あたりでは約7~8円(30日換算)となります。温水を保温し続ける必要がない瞬間式は、貯湯式と比べて電気代を半分程度に抑えられる可能性があります。
暖房便座と温水洗浄便座の電気代を節約するコツ
暖房便座と温水洗浄便座の電気代は、使用している便座の種類によって異なる傾向があります。ただし、種類にかかわらず、以下のように日頃の使い方を少し工夫するだけでも節電につながります。
①使わないときはフタを閉める
②便座や洗浄水の設定温度を下げる
③節電機能やタイマー機能を活用する
④暑い季節は電源を切る
⑤最新の省エネ性能を備えた便座へ買い替える
それでは、暖房便座と温水洗浄便座の電気代を節約するコツをそれぞれ詳しく紹介します。
家庭の電気代を効果的に節約するアイデアについて詳しくは、以下の記事でも紹介しています。
電気代を節約するには?すぐできる節約術7選や効果的な方法をわかりやすく解説
①使わないときはフタを閉める
トイレを使わないときは便座のフタを閉めておくと、温まった便座が冷めにくくなるため、暖房にかかる電気代を抑えられます。
経済産業省資源エネルギー庁のデータによると、貯湯式の温水洗浄便座でフタをこまめに閉めた場合と開けっぱなしにした場合を比べると、年間で約1,080円(消費電力にして34.90kWh)の節電効果があるとされています(※4)。
製品によってはフタを自動開閉する機能も備えています。フタの閉め忘れが気になるようなら、自動開閉機能のある便座を選ぶと良いでしょう。
(※4)出典:経済産業省資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」
②便座や洗浄水の設定温度を下げる
便座の暖房や洗浄水のお湯の温度は、35℃前後を上限に、3~5段階でコントロールする仕様となっているのが一般的です。それぞれの設定温度を控えめにしておくと、便座の電気代を自然と節約できます。
経済産業省のサイトには、次のようなデータが示されています(※5)。
- 貯湯式の温水洗浄便座で、便座の暖房温度を中から弱へ1段階下げ、夏は暖房機能をオフにすると、年間で約820円(消費電力にして26.40kWh)の電気代を節約できる。
- 貯湯式の温水洗浄便座で、洗浄水の温水温度を中から弱へ1段階下げると、年間で約430円(消費電力にして13.80kWh)の電気代を節約できる。
(※5)出典:経済産業省資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」
③省エネ機能やタイマー機能を活用する
温水洗浄便座や暖房便座には、省エネ機能やタイマー機能を搭載している製品も多くあります。
- 節電機能:使われない時間帯を検知して、便座や洗浄水の温度を自動で下げる(または電源をオフにする)
- タイマー機能:便座や暖房の電源をオフにする時間を自分で設定できる
平日の昼間に家族全員が外出している、夜間はほとんど使わないといった時間帯がある場合、省エネ機能やタイマー機能を活用することで、ムダな電力消費を抑え、便座を効率的に利用できます。
④暑い季節は電源を切る
温水洗浄便座も暖房便座は、寒い季節にトイレで感じるヒヤッとした不快感を解消するのに役立ちます。逆に、暑い季節は便座の暖房機能をオフにする、さらに電源そのものを切っておくなど、必要なときだけ使用することで、電気代を節約できます。
夏に電源を切る場合、スイッチをオフにするだけではなく、コンセントからプラグを抜くことで待機電力をゼロにできます。
待機電力はプラグを通じて消費される微量な電力ですが、家庭の電気消費量の1割近くを占めるとされています。家庭の電気代を少しでも軽減したい場合は、待機電力も意識しましょう。
待機電力が家庭の電気料金にどの程度影響しているかについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
家電のプラグはコンセントから抜いた方がいい?待機電力削減による節電効果を解説
⑤最新の省エネ性能を備えた便座へ買い替える
最新の省エネ性能を備えた便座への買い替えも、電気代の節約になるでしょう。
温水洗浄便座は、先述のとおり、家庭への普及が80%を超えるほど広く使用されており、年々高い省エネ性能を備えた新製品が登場しているため、買い替えによる節電効果は高いと期待できます。
一般社団法人家電製品協会によると、貯湯式の温水洗浄便座の場合、2014年製の製品の年間消費電力が171kWhであるのに対し、2024年製の製品は157kWhとなっています。この10年間で14kWhの省エネが実現されており、買い替えによって年間約430円の節電になります(※6)。
また、2024年製の貯湯式と瞬間式の温水洗浄便座を比較すると、年間消費電力はそれぞれ157kWhと89kWhで、電気代に換算すると年間で約2,110円の差が生じます。
古い暖房便座や貯湯式の温水洗浄便座を使っているなら、瞬間式の温水洗浄便座への買い替えを検討しましょう。
家庭の電気代を節約したいなら電力会社やプランの見直しがおすすめ
昨今の電気代高騰を受けて、家庭全体の電気代を節約したいと考えている場合は、電力会社やプランの見直しがおすすめです。
電力自由化以降、これまでにはなかった様々なプランやサービスを提供する新電力が登場し、ご自身の判断で選択できるようになっています。電力会社やプランによって、基本料金の有無や電気料金単価など、契約内容は異なります。そのため、電力会社やプランの乗り換えによって、電気代を抑えられる可能性があります。
まずは、契約中の電力会社やプランと実際の電気代を照らしあわせて、生活スタイルにあった契約内容か確認してみましょう。
電力会社やプランを検討する際に知っておきたい、乗り換え先の選び方や注意点について詳しくは、以下の記事で紹介しています。
まとめ
温水洗浄便座や暖房便座は、便座の暖房や洗浄水の保温などにより電気代がかかります。
1カ月あたり500円前後が目安ですが、便座の電気代は種類によって異なります。一般家庭に普及している温水洗浄便座でも、トイレを使うたびに温水をつくる瞬間式の方が、温水を蓄えておく貯湯式よりも、一般的に電気代を抑えられます。
また、フタをこまめに閉める、省エネ機能を活用する、設定温度を下げるなどの工夫で、より節電が期待できます。
家庭の電気代全体を節約したい場合は、電力会社やプランの見直しもおすすめです。
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