電気毛布の電気代はどれくらい?

電気毛布は、生地の内部に張り巡らされたヒーター線を電気で発熱させて、毛布全体を暖める暖房器具です。

電気毛布の種類には、「掛け毛布」、大判の「かけしき毛布」、「敷き毛布」があります。中でも、好みに応じて使いやすい「かけしき毛布」と、床からの冷えを和らげる「敷き毛布」が主流となっています。

電気毛布の種類 使用方法 シングルサイズの寸法
掛け毛布 体の上に掛けて使う 130×180cm前後
かけしき毛布 掛けても敷いても使える 130cm×188cm前後
敷き毛布 体の下に敷いて使う 130cm×80cm前後

電気代が安く、手軽に使えるイメージのある電気毛布ですが、実際の電気代は次の計算式で求められます。

  • 電気毛布の電気代(円):消費電力(W)÷1000×電気料金単価(円/kWh)×使用時間(h)

電気毛布の消費電力(W)は、メーカーの公式サイトやパンフレットなどで確認できます。なお、電気料金単価は契約する電力会社やプランによって異なります。本記事では、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の公表する目安単価(31円/kWh)を使って計算することとします(※1)。

(※1)出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?」

電気毛布の電気代は1カ月あたり約100~150円

実際に販売されている一般的な電気毛布(シングルサイズ)を参考に、かけしき毛布と敷き毛布の電気代を計算してみましょう。

  • かけしき毛布の1時間あたりの消費電力:弱3W /中18W/強31W
  • 敷き毛布の1時間あたりの消費電力:弱2W/中14W /強23W /中18W/強31W

例えば、かけしき毛布の1時間あたりの電気代は、次のように求められます。

  • 3/18/31(W)÷1000×31(円/kWh)×1(h)=弱0.09円/中0.56円/強0.96円

上記の計算結果を基に、布団に入るまでの1時間は「強」、睡眠中の7時間は「中」に設定すると仮定して、かけしき毛布の1日あたりの電気代を計算します。

  • 0.96(円)×1(h)+0.56(円)×7(h)=4.88円

同条件で、電気毛布を1カ月(30日)使用すると約146円、さらに11~2月の4カ月間使い続けると約584円になります。

敷き毛布も同様に計算すると、電気代は次のようになります。

かけしき毛布 敷き毛布
1時間の電気代 弱0.09円/中0.56円/強0.96円 弱0.06円/中0.43円/強0.71円
1日8時間(強1時間/中7時間)の電気代 約4.88円 約3.72円
1カ月(30日)の電気代 約146円 約112円
4カ月(11~2月)の電気代 約584円 約448円

種類やサイズ、製品ごとに差はありますが、電気毛布の電気代は1カ月で100~150円ほどであり、コストパフォーマンスに優れた暖房器具だとわかります。

24時間つけっぱなしでも電気毛布の電気代は1カ月500円未満

電気毛布の種類によっては、寝具としてだけではなく、日中に体を暖める暖房アイテムとして使用する場合もあるでしょう。

そこで、「中」設定で電気毛布を24時間つけっぱなしにした場合について、先ほどと同じかけしき毛布(消費電力18W)と敷き毛布(消費電力14W)の1カ月あたりの電気代を計算してみます。

  • かけしき毛布の1カ月あたりの電気代:18(W)÷1000×31(円/kWh)×24(h)×30(日)=402円
  • 敷き毛布の1カ月あたりの電気代:14(W)÷1000×31(円/kWh)×24(h)×30(日)=312円

つまり、24時間つけっぱなしにしても、電気毛布の電気代は1カ月あたり300~400円程度に収まることが分かります。

電気代を比較!電気毛布はほかの暖房家電より安い?

電気毛布の電気代は、睡眠中に使うだけなら1カ月あたり約100~150円とリーズナブルです。しかし、肌寒い冬には電気毛布のほかにも様々な暖房家電を使用するため、それぞれの電気代の違いが気になる方も多いでしょう。

冬の代表的な暖房家電の消費電力と電気代を調べた結果が以下のとおりです。

暖房家電の種類 消費電力 1時間あたりの電気代
かけしきの電気毛布
(シングルサイズ)
弱3W/中18W/強31W 弱0.09円/中0.56円/強0.96円
エアコン
(6畳向け)
540W
(暖房時消費電力)
16.7円
電気カーペット
(1畳サイズ)
弱115W/強163W 弱3.57円/強5.05円
電気ストーブ
(コンパクトサイズ)
弱400W/強800W 弱12.4円/強24.8円
こたつ
(1~2人用)
弱80W/強160W 弱2.48円/強4.96円

ここからは、それぞれの暖房家電の電気代や電気毛布との違いについて解説します。

エアコンの電気代

経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2024年版」を基に、平均的な暖房性能を持つ6畳向けエアコン(暖房時消費電力540W)の1時間あたりの電気代は16.7円と試算されます(※2)。

1日に8時間使用した場合、エアコンの電気代は約134円、1カ月(30日)あたりで約4,020円になります。これは電気毛布の電気代のおよそ30倍に相当します。

使用状況や設定温度によっては、エアコンの電気代がさらに高くなる可能性もあります。

エアコンで暖房を使用する際の電気代について詳しくは、以下の記事で紹介しています。

エアコンの暖房にかかる電気代は?ほかの暖房器具との比較や節約方法を紹介

(※2)出典:経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2024年版」

電気カーペットの電気代

冷えやすい足元を暖める電気カーペットも、冬に役立つ暖房家電です。一般的な1畳サイズの電気カーペット(弱115W/強163W)の1時間あたりの電気代は約3.57~5.05円です。

設定温度を「弱」にして1日8時間使用した場合、電気カーペットの電気代は約28.6円となり、1カ月(30日)では約858円になります。

電気カーペットの電気代は電気毛布より6倍程度高くなりますが、暖房家電としては経済的で使いやすいといえます。

電気カーペットを使用した際の電気代について詳しくは、以下の記事で紹介しています。

ホットカーペットの電気代はいくら?メリットやデメリット、効果的な節約方法を解説

電気ストーブの電気代

寒い場所をピンポイントですばやく暖めるのに適しているのが電気ストーブです。一般的なコンパクト製品(弱400W/強800W)の電気代は、1時間あたり12.4~24.8円と試算されます。

「弱」に設定した電気ストーブを8時間使用すると、1日あたり約99.2円、1カ月(30日)では2,976円になります。さらに、「強」に設定すると、1カ月の電気代は約5,940円まで上がります。電気毛布や電気カーペットなどに比べると、電気代は高めです。

小型の電気ストーブでも、設定温度を「強」にしたり長時間使用したりすると、エアコンに匹敵するほど電気代がかかる可能性があります。電気ストーブは、必要な場所で必要なタイミングだけスイッチを入れる使用するのが適切な使い方といえます。

電気ストーブを使用した際の電気代について詳しくは、以下の記事で紹介しています。

電気ストーブの電気代はいくら?ほかの暖房器具との比較結果や節約方法を解説

こたつの電気代

こたつの消費電力は付属するヒーターの性能によって異なります。一般的な1~2人用こたつ(弱80W/強160W)の場合、1時間あたりの電気代は2.48~4.96円と試算されます。

この結果から、「弱」に設定して1日8時間使用すると約19.8円、1カ月では約594円となります。「強」に設定しても約1,191円で、電気カーペットと同程度の電気代がかかると考えられます。

電気毛布の電気代を効率良く使うポイント

電気毛布の電気代を効率良く使うポイント

ほかの暖房家電に比べると電気代が低い電気毛布ですが、工夫次第でさらに効率的に使用できます。

①正しい向きで使う
②タイマー機能を使う
③かけしき毛布か敷毛布を選ぶ

ここでは、電気毛布の電気代を効率良く使うために実践したいポイントを紹介します。

1 正しい向きで使う

電気毛布は、寒い夜に体を暖めて安眠を促す暖房家電です。快眠に最適とされる「頭寒足熱」を実現するために、生地内のヒーター線は足元を重点的に暖めるように配置されています。そのため、電気毛布の頭側と足元側を逆さにして使うと、快適に感じられない可能性があります。

製品によってヒーター線の配置は異なるため、取扱説明書やタグの表記などで確認しておきましょう。

なお、電気毛布は表裏の区別がないため、裏返して使っても使用上の問題はありません。

2 タイマー機能を使う

最近の電気毛布にはタイマー機能を備えたものが多く、タイマー機能を活用することで、快適性と経済性を両立できます。

例えば、布団に入る30分前にスイッチを入れ、ちょうど就寝時にスイッチが切れるようにタイマーをセットしておくと、寒さを感じることなく入眠できます。さらに、早朝5~6時ごろにスイッチが入るようにセットしておくと、快適な目覚めを迎えられるでしょう。

電気毛布によく見られるタイマー機能には、次のようなものがあります。

  • 切タイマー:1時間後、2時間後などに切タイマーをセットできるため、就寝時間にあわせやすい
  • 入タイマー:4時間後、5時間後などに入タイマーをセットできるため、起床時間にあわせやすい
  • おまかせタイマー:スイッチのオンとオフを一定間隔で繰り返すため、睡眠リズムにあわせたタイマーを簡単にセットできる

3 かけしき毛布か敷毛布を選ぶ

電気毛布は、掛け毛布・敷毛布・どちらにも対応するかけしき毛布の3種類から、好みに応じて選べます。できるだけすばやく布団を暖めたいなら、体の下に敷ける敷毛布やかけしき毛布がおすすめです。

熱は上に逃げやすい性質があるため、電気毛布を下に敷くと、上から掛けるよりも布団内部や体全体を効率的に暖められます。

電気毛布を敷くのとは別に、暖気を閉じ込めるように毛布や布団を上から重ねるのもおすすめです。温まった空気を逃しにくくなり、電気毛布のスイッチを切った後も快適な温度を保てるでしょう。

注意したいのは、ほかの暖房家電の併用です。早く暖めたいからと、掛け毛布と敷き毛布、かけしき毛布と電気あんかなどを組み合わせて使用すると、電気毛布が故障する原因になります。

電気毛布で家庭の電気代節約が期待される理由

電気毛布を上手に活用することで、以下の理由から家庭の電気代を節約できる可能性があります。

①電気代を抑えられる
②持ち運びやすく体を効率的に暖められる
③リーズナブルな価格で購入できる

電気毛布で節電できる理由を、わかりやすく紹介します。

1 電気代を抑えられる

先述のとおり、電気毛布はほかの暖房家電に比べて電気代を低く抑えることができます。

例えば、先ほどの試算によると、エアコンを8時間使用した場合の電気代は約134円で、電気毛布の1カ月分(1日8時間使用)の電気代に相当します。

そのため、夜間の暖房家電をエアコンから電気毛布に切り替えると、体を暖めて安眠を確保しつつ、大幅な電気代節約が期待できます。

2 持ち運びやすく体を効率的に暖められる

エアコンは部屋全体を暖めるのに適した暖房家電ですが、冷えた部屋を暖めるには時間がかかるほか、じゅうぶんに暖まったはずの部屋でも、場所によっては冷えを感じる場合があります。

電気毛布は夜間の使用が一般的ですが、軽くて持ち運びやすいため、かけしき毛布をブランケット代わりに使うなど、就寝前やリビングでの使用でも活躍します。また、電気毛布は体をピンポイントで暖められるため、エアコンだけで冷えを感じるときにも役立つでしょう。

睡眠時にエアコンと併用する場合でも、電気毛布を活用すればエアコンの設定温度を下げられるため、節電しながら適温を実感できます。

3 リーズナブルな価格で購入できる

電気毛布はおおむね3,000~1万円ほどで購入できます。一方、ほかの暖房家電は高額なものも多く、特にエアコンはほとんどが10万円以上です。

寒さに備える際、手頃な価格で購入できる電気毛布は、コストパフォーマンスに優れた暖房家電といえるでしょう。

電気毛布を使うときの注意点

電気毛布は肌に直接触れる可能性のある暖房家電のため、使用時にはいくつかの注意点があります。

  • 低温やけどや脱水症状に気を付ける
  • ヒーター線に折りぐせなどがないか確認する
  • 正しい使い方・しまい方を心がける

ここでは、電気毛布を使うときの注意点を詳しく紹介します。

低温やけどや脱水症状に気を付ける

夜寝るときに電気毛布を使う際は、低温やけどや脱水症状に気を付けましょう。

低温やけどは体温より少し熱い温度(44~55℃)で起こりやすく、ヒリヒリとした痛みや赤みを生じます。電気毛布を夜間に使うと、眠り込むうちに肌に直接触れて、低温やけどを引き起こす危険があります。特に皮膚の薄い高齢者や子ども、飲酒した方などが電気毛布を使うときは注意が必要です。

また、人は眠っている間、体温を一定にコントロールするために発汗します。電気毛布を付けたまま寝ると、体が暖まりすぎて大量の発汗につながる場合があります。汗による不快感だけではなく、体内の水分を奪われて脱水状態になることも考えられます。脱水すると、喉の渇き、体のだるさ、めまいなどの症状が出ます。

就寝時に電気毛布を使う場合は「弱」設定にする、タイマー機能を活用するなど、安全に使用できるよう工夫しましょう。

ヒーター線に折りぐせなどがないか確認する

夜間の寝返りや収納時のたたみ方によって、電気毛布に折りぐせや折りジワが残ることもあります。その結果、電気毛布の内部にあるヒーター線が重なり合い、ねじれたりループ状になったりする場合があります。放置すると、発煙や発火、焦げなどのトラブルにつながるため、注意が必要です。

電気毛布のヒーター線が異状だと気づいたら、すぐに使用を中止して、メーカーに点検や修理を依頼しましょう。

1日1回は電気毛布を広げてしわを伸ばしておくと、折りぐせや折りジワを防げます。また、裏側から手で触る、光に透かして見るなどの方法も、ヒーター線の状態を把握するのに役立ちます。

正しい使い方・しまい方を心がける

電気毛布は、手軽で使いやすい暖房家電ですが、誤った使い方をすると故障の原因になるため、注意が必要です。掛け毛布を体の下に敷く、クッション代わりに折りたたんで使うなど、誤った使い方は避けてください。

電気毛布をしまうときは、ヒーター線に負荷をかけないように、取扱説明書にならって正しいたたみ方を心がけましょう。コントローラーをはずし、本体を軽くたたんで布団などの最上部に置きます。コントローラーに電源コードを触れさせない、コードを強く巻きつけないことも大切です。

また、長期保管の際に気を付けたいのが防虫剤の使用です。防虫剤に含まれるナフタリンは、ヒーター線やコントローラーを傷めて発煙や発火などの原因となるため、使わないようにしましょう。

暖房にかかる電気代を節約したいなら電力会社やプランの見直しもおすすめ

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まず、契約中の電力会社やプランがご自身の生活にあった内容かどうか、電気料金とともに確認してみましょう。

電力自由化の概要や乗り換えを検討する際の電力会社の選び方について詳しくは、以下の記事で紹介しています。

電力自由化とは?目的やメリット・デメリット、電力会社の選び方を解説

まとめ

電気毛布は、就寝時に毎日使用しても、1カ月あたりの電気代はおおよそ100~150円位程度に収まります。エアコンなどの暖房家電に比べると電気代が低く、節電に適しています。また、タイマー機能を使うなどして使い方を工夫すれば、電気代を抑えながら、寒い夜でも暖かく眠れるでしょう。

しかし、暖房にかかる電気代が気になりはじめたら、電力会社やプランの見直しもおすすめです。

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大岩 俊之(おおいわ としゆき)

家電製品総合アドバイザー。スマートマスター。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。