パネルヒーターの電気代は高い?ほかの暖房器具との比較や節約のコツを紹介
パネルヒーターとは、輻射熱を利用して暖める暖房器具で、安全性が高く、小さな子どもやペットのいる家庭でも使用しやすいことが特徴です。
「パネルヒーターの電気代はどれくらい?」「ほかの暖房器具と比べて高い?」と気になっている方もいるでしょう。
本記事では、パネルヒーターの仕組みや種類、電気代の目安を紹介します。ほかの暖房器具との電気代の比較や節約のコツも紹介するので、電気代を抑えたい方はぜひご覧ください。
「パネルヒーター」は輻射熱で暖める暖房器具
パネルヒーターとは、パネルから放出される輻射熱(放射熱)や自然対流を利用して周囲を暖める暖房器具です。
放出された赤外線などの電磁波が体に直接伝わることで暖かく感じられます。また、パネルに触れた空気が暖まることで自然対流が生まれ、部屋全体が穏やかに暖まります。
パネルヒーターは石油やガスを使わず、電気の力で暖めるため、空気を汚しにくく、安全性が高い点がメリットです。カビやダニが発生しにくく、運転音も静かなので、小さな子どものいる家庭でも安心して使用できます。
パネルヒーターの種類
パネルヒーターには、主に壁掛け型や据え置き型の大型タイプと、薄型で持ち運びが可能なコンパクトタイプがあります。
大型のパネルヒーターは、比較的広い空間を暖めるのに適していますが、その分消費電力が大きくなる傾向があります。一方、コンパクトタイプはトイレや脱衣所などの限られたスペース向けで、消費電力も比較的低めです。
また、デスク下に設置するタイプや、収納しやすい折りたたみタイプも販売されています。
パネルヒーターの電気代は高い?安い?
パネルヒーターの電気代は、製品やサイズ、部屋の環境などによって大きく変わりますが、コンパクトタイプは電気代の負担が比較的少ない傾向があります。
電気代の目安は、消費電力をもとに、以下の計算式で求められます。
消費電力(kW)×使用時間(h)×電気代(円/kWh)
消費電力は製品本体のラベルやカタログ、メーカーの製品ページなどで確認しましょう。
また、電気代(円/kWh)は1kWhあたりの電気代を指し、電力会社や料金プランによって異なります。
電気代や消費電力について詳しくは、以下の記事で紹介しています。
1kWhあたりの電気代はいくら?電気代の内訳や節電方法を解説
パネルヒーター(コンパクトタイプ)の電気代の目安
消費電力160Wのパネルヒーター(コンパクトタイプ)を使用した場合、1時間あたりの電気代の目安は約5.9円です(※1)。
たとえば1日8時間使用した場合、1日あたりの電気代は約47.17円、1カ月(30日間)続けると約1,415.1円と試算されます。
コンパクトタイプのパネルヒーターは一般的に消費電力が小さいため、1日8時間使用しても大きな電気代の負担にはなりません。
(※1)電気代単価は36.85円/kWhで試算しています。
パネルヒーター(大型タイプ)の電気代の目安
一方、大型のパネルヒーターはコンパクトタイプと比べて消費電力が高い傾向があります。消費電力を500W・1,000W・1,500Wで試算した場合、電気代の目安は以下のとおりです(※2)。
| 消費電力 | 1時間あたりの電気代 | 8時間あたりの電気代 | 1カ月あたり(8時間×30日間)の電気代 |
|---|---|---|---|
| 500W | 約18.43円 | 約147.4円 | 約4,422円 |
| 1,000W | 約36.85円 | 約294.8円 | 約8,844円 |
| 1,500W | 約55.28円 | 約442.2円 | 約13,266円 |
(※2)電気代単価は36.85円/kWhで試算しています。
大型のパネルヒーターは長時間使用すると電気代が高くなりやすいため、一時的な使用にとどめることが大切です。
パネルヒーターとほかの暖房器具の電気代を比較
パネルヒーターの購入を検討している方の中には、ほかの暖房器具と比べて電気代が高いのか気になる方も多いでしょう。
実際の電気代は消費電力や使用時間によって大きく異なりますが、目安として、ほかの暖房器具との電気代の違いを紹介します(※3)。
| 暖房器具 | 消費電力(目安) | 1時間あたりの電気代(目安) |
|---|---|---|
| パネルヒーター (コンパクトタイプ) | 160W | 約5.9円 |
| パネルヒーター (大型タイプ) | 500~1,500W | 約18.43~約55.28円 |
| エアコン(6畳) | 481W | 約17.72円 |
| エアコン(8畳) | 574W | 約21.15円 |
| エアコン(10畳) | 795W | 約29.3円 |
| セラミックファンヒーター | 600~1,100W | 約22.11~約40.54円 |
| ハロゲンヒーター | 400~1,200W | 約14.74~約44.22円 |
| カーボンヒーター | 350~900W | 約12.9~約33.17円 |
| オイルヒーター | 300~1,500W | 約11.06~約55.28円 |
| こたつ | 70~300W | 約2.71~約11.06円 |
| ホットカーペット(2畳) | 500W | 約18.43円 |
(※3)電気代単価は36.85円/kWhで試算しています。
一般的に、コンパクトタイプのパネルヒーターはほかの暖房器具と比べて電気代が低く、大型のパネルヒーターは暖房器具の中でも電気代が高い傾向があります。
電気ストーブ、エアコンの暖房、ホットカーペットについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。
電気ストーブの電気代はいくら?ほかの暖房器具との比較結果や節約方法を解説
パネルヒーターの電気代を節約する方法
パネルヒーターの電気代は、使い方を工夫することで節約できます。主なポイントは以下のとおりです。無理のない範囲で、できることから取り組みましょう。
- タイマー機能を活用する
- 温度や運転モードを調整する
- こまめにお手入れする
- サーキュレーターで空気を循環させる
- ほかの暖房器具と併用する
- 暖かさを逃がさない工夫をする
①タイマー機能を活用する
タイマー機能を活用して必要な時間だけ運転することで、ムダな電力の消費を抑えやすくなります。
たとえば、就寝前に切タイマーをセットしておけば、就寝中の長時間の運転を避けられ、電気代の節約につながります。切り忘れの防止にもなり、安全対策としても役立つため、積極的に活用しましょう。
②運転モードや温度を調節する
パネルヒーターの多くは、運転モードや温度の調整が可能です。たとえば、起床直後は温度を高めに設定し、日中活動している時間帯は少し低めにするなど、時間帯やシーンにあわせて温度を調節することで、温めすぎを防げます。
パネルヒーターは輻射熱と自然対流によって暖める仕組みのため、一般的な暖房器具より設定温度を低めにしても暖かさを感じやすいのが特徴です。
また、温度センサー機能付きのパネルヒーターでは、目標の温度を設定すると、その温度を維持するように自動で運転を調節するため、快適な室温を保ちながら電気代を抑えられます。
③こまめにお手入れする
パネルや吹出口にホコリがたまっていると、暖房効率が下がり、電気代がかさみやすくなります。こまめにお手入れし、常に清潔な状態を維持することが大切です。
定期的なお手入れを心がけていれば、故障や劣化のリスクが減り、寿命の延長にもつながります。
なお、お手入れの方法は製品によって異なります。誤った方法でお手入れをすると故障の原因となることもあるため、必ず取扱説明書で正しい手順を確認しましょう。
④サーキュレーターで空気を循環させる
パネルヒーターとサーキュレーターを併用するのも、暖房効率を高める有効な方法です。暖かい空気は上にたまりやすいため、暖房器具を使用していても足元が冷えて寒く感じることがあります。
サーキュレーターを天井に向けて運転すれば、上にたまった暖かい空気を部屋全体に循環させることが可能です。これにより、暖房効率が高まり、電気代の節約につながります。
ただし、サーキュレーターの強い風が体に当たって寒く感じる場合もあるため、人に風が当たらないように調整し、風量も控えめに設定しましょう。
サーキュレーターについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。
サーキュレーターの使い方は?冷暖房や換気など目的別に効果的な置き場所を解説
⑤ほかの暖房器具と併用する
「複数の暖房器具を使うと、電気代が高くなるのでは」と考える方もいるかもしれません。しかし、パネルヒーターをほかの暖房器具と併用することで、状況によっては電気代を抑えられるケースもあります。
たとえば、エアコンで部屋全体を暖め、足元にパネルヒーターを設置すれば、エアコンの設定温度を下げても快適さを保ちつつ、電気代の節約につながります。
経済産業省によれば、エアコンの設定温度を21℃から20℃に下げると、年間約1,650円の節約が可能です(※4)。
(※4)外気温度6℃、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃にした場合(使用時間:9時間/日)
エアコンの節約方法について詳しくは、以下の記事で紹介しています。
エアコンの節約方法8選!電気料金の仕組みを理解して効率良く抑えよう
⑥暖かさを逃がさない工夫をする
パネルヒーターの暖房効率を高めるには、室内の暖かさを外に逃がさない工夫が欠かせません。たとえば、以下のような対策が効果的です。
- 日が落ちる前にカーテンやブラインドを閉める
- 厚手のカーテンをつける
- 床までしっかり届くカーテンを使う
- 窓に断熱シートを貼る
- ドアの隙間をふさぐ
- 厚手のラグを敷く
中でも、窓は最も熱が逃げやすい場所のひとつです。まずは窓の対策からはじめることで、効率的に暖房効果を高め、電気代の節約につながります。
パネルヒーターのメリット
パネルヒーターは、小さな子どもや高齢者、ペットのいる家庭でも安心して使える暖房器具です。主なメリットとして、以下の3点が挙げられます。
- 安全性が高い
- 空気が汚れにくい
- 持ち運びやすい
安全性が高い
パネルヒーターは石油やガスを使わず、電気の力でパネル内の電熱線を加熱する仕組みであるため、火災のリスクが低く、安全性に優れています。
また、本体が高温になりにくいように設計されているものも多く、誤って触れてもやけどしにくいのが特徴です。
ただし、低温やけどのおそれや、パネルヒーターに布製のものを掛けたことによる火災リスクもあるため、チャイルドロックや自動オフなどの機能が付いている機種を選べば、より安心して使用できるでしょう。
空気が汚れにくい
パネルヒーターは燃焼を伴わないため、二酸化炭素や水蒸気などが発生せず、空気をきれいに保ちやすくなっています。頻繁に窓を開けて換気する必要がないため、冬の寒い時期も快適に過ごせるでしょう。
さらに、カビやダニが発生しにくく、清潔な室内環境を保ちやすい点も魅力です。
持ち運びやすい
コンパクトタイプのパネルヒーターは、小型・薄型の設計で、トイレや脱衣所などの狭い空間でも設置場所に困りません。持ち運びやすいため、使用シーンに応じて使い分けられ、使わないときもすっきり収納できます。
さらに、薄型のパネルヒーターはシンプルでスタイリッシュなものが多く、インテリアにもなじみやすいため、部屋の雰囲気を損ねたくない方にも適しています。
パネルヒーターのデメリット
パネルヒーターは補助的な暖房として適していることが多く、メインの暖房としては暖房能力が不十分な場合があります。購入を検討する際は、以下のデメリットも理解しておきましょう。
- 部屋全体を暖めるのには向かない
- 暖まるのに時間がかかることがある
部屋全体を暖めるのには向かない
パネルヒーターは、パネルからの輻射熱や自然対流を利用して暖める仕組みです。そのため、パネルの近くは暖かく感じやすい一方で、部屋全体をムラなく暖めるのには適していません。
また、比較的コンパクトな製品が多く、主に脱衣所やトイレ、書斎、キッチンなどの限られたスペースを暖めるのに適しています。
暖まるのに時間がかかることがある
輻射熱と自然対流を利用して空気を暖めるパネルヒーターは、じんわりとした暖かさが特徴です。そのため、室温が上がるまでに時間がかかる傾向があります。
部屋全体を素早く暖めたい場合は、ファンヒーターやエアコンなどの暖房器具と併用するのが効果的です。一方で、足元をじんわりと暖めたい場合にはパネルヒーターが役立ちます。
電気代を節約するなら電力会社・プランも見直そう
パネルヒーターは使い方の工夫や断熱対策によって、一定の節約効果は期待できますが、電力会社や料金プランを見直すことで、さらに電気代を抑えられる可能性があります。
2016年の電力自由化以降、様々な企業が電力事業に参入し、多彩な料金プランが登場しました。そのため、定期的に契約内容を見直すことで、現在のライフスタイルや価値観にあったプランを選びやすくなります。
電気代が安くなれば、その後も節約効果が持続し、家計の負担軽減につながります。多くの電力会社のホームページでは、電気代の変化を試算できるシミュレーションが提供されているため、活用すると良いでしょう。
まとめ
パネルヒーターとは、パネルから放出される輻射熱や自然対流を利用して周囲を暖める暖房器具です。製品によって消費電力が大きく異なるため、電気代が高いかどうか使用状況によって異なります。
ただし、パネルヒーターの使い方を見直したり、部屋から熱が逃げないよう工夫したりすることで、電気代の節約につながります。
さらに電気代を抑えたい方は、電力会社や料金プランの見直しも検討しましょう。
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