オイルヒーターの電気代が高すぎるって本当?月々の料金比較と節約のコツを解説
オイルヒーターは、空気を汚さず、音も静かで安心して使える暖房器具です。
ただし、実際に使用している人や購入を検討している人の中には、電気代が高すぎると感じる方も少なくありません。
本記事では、オイルヒーターの仕組みや電気代の計算方法、ほかの暖房器具との比較を解説します。
オイルヒーターの電気代を節約するコツについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
オイルヒーターとは
オイルヒーターとは、内部に密閉された難燃性のオイルを電気で加熱する電気式暖房器具です。
加熱されたオイルが本体内部を循環し、その熱によって本体の金属部分が温まり、輻射熱(ふくしゃねつ)を発します。
輻射熱と自然対流で部屋全体を暖める仕組みで、火やファンを使わないため、静かで安全性が高い点が特徴です。
また、難燃性のオイルは燃焼せず繰り返し使われるため、途中でオイルを補充する必要もありません。
オイルヒーターの電気代はいくら?
一般的なオイルヒーターの消費電力は600〜1,500Wで、1時間あたりの電気代目安は約19〜46円です。
以下で、家電製品の電気代の計算方法や、オイルヒーターとほかの暖房器具の電気代比較を解説します。
オイルヒーターの電気代の計算方法
家電製品の電気代を計算する際は、以下の計算式を用います。
1時間あたりの電気代=消費電力量(kWh)×電気代(円/kWh)
例えば、消費電力100Wの家電製品を1時間使用した場合、消費電力量は0.1kWhになります。
このとき、電気代単価が30円であれば、1時間あたりの電気代は0.1kWh×30円=3円と計算できます。
なお、1kWhあたりの電気代や消費電力の計算方法について詳しくは、以下の記事で紹介しています。
1kWhあたりの電気代はいくら?電気代の内訳や節電方法を解説
オイルヒーターの1時間・1日・1カ月の電気代
一般的なオイルヒーターは600W(弱)・900W(中)・1,500W(強)の3段階で出力設定を切り替えられます。
また、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める「一般的な家電製品の電力料金の目安単価」は税込31円/kWh (令和4年7月22日改定)です。
これらを用いてオイルヒーターの1時間・1日・1カ月あたりの電気代を試算します。
| 1時間あたり | 1日あたり | 1カ月あたり | |
|---|---|---|---|
| 600W | 0.6kWh×31円=18.6円 | 18.6円×24時間=446.4円 | 446.4円×30日=13,392円 |
| 900W | 0.9kWh×31円=27.9円 | 27.9円×24時間=669.6円 | 669.6円×30日=20,088円 |
| 1,500W | 1.5kWh×31円=46.5円 | 46.5円×24時間=1,116円 | 1,116円×30日=33,480円 |
オイルヒーターを600Wで1時間使用すると約19円、1日あたりの電気代は約446円と分かります。
一方、1,500Wで使用した場合の1時間あたりの電気代は約47円、1日中使用すると約1,116円の電気代がかかります。
オイルヒーターとほかの暖房器具の電気代を比較
オイルヒーターの電気代の目安がわかったところで、ほかの暖房器具との比較を行います。
| 暖房器具 | 消費電力 | 1時間あたり | 1日あたり | 1カ月あたり |
|---|---|---|---|---|
| エアコン | 約440~2,960W | 約13~92円 | 約312〜2,208円 | 約9,360〜66,240円 |
| パネルヒーター | 約300~1,200W | 約9~37円 | 約216〜888円 | 約6,480〜26,640円 |
| セラミックファンヒーター | 約450~1,300W | 約14~40円 | 約336〜960円 | 約10,080〜28,800円 |
| ホットカーペット | 約100~500W | 約3~16円 | 約72〜384円 | 約2,160〜11,520円 |
| こたつ | 約80~600W | 約2~19円 | 約48〜456円 | 約1,440〜13,680円 |
設定によって異なるものの、エアコン以外の暖房器具と比較して、オイルヒーターの電気代は割高であることがわかります。
エアコンについても、消費電力や設定によってオイルヒーターよりも電気代を安く抑えられる可能性が高いでしょう。
なお、エアコンの暖房にかかる電気代について詳しくは、以下の記事で紹介しています。
オイルヒーターを使うメリット
オイルヒーターには、次のようなメリットがあります。
- 部屋全体をムラなく暖められる
- 火を使わないため安全性が高い
- 風が出ず肌や喉が乾燥しにくい
- 空気を汚さず換気の必要がない
- 運転音が静かで睡眠を妨げにくい
それぞれの特徴について解説します。
部屋全体をムラなく暖められる
オイルヒーターは、輻射熱と自然対流でじんわりと部屋を暖める効果があります。
部屋の隅まで均一に暖まりやすく、一度暖まるとしばらく暖かさが持続する点が特徴です。
火を使わないため安全性が高い
オイルヒーターは発熱体が露出していない構造のため、誤って触れてもやけどのリスクは比較的低く抑えられています。
また、自動オフ機能や温度制御機能を備えた製品も多く、子どもやペットが誤って触れても安全性に配慮された設計です。
ただし、コンセント周りの埃やタコ足配線など、誤った使い方をすると火災につながる可能性があるため、注意が必要です。
風が出ず肌や喉が乾燥しにくい
オイルヒーターは、温風を出さず、輻射熱で暖めるため、空気が乾燥しにくい点も特徴です。
加湿器なしでも快適な湿度を保ちやすく、冬場の乾燥による体調不良の予防にも役立ちます。
空気を汚さず換気の必要がない
オイルヒーターの構造上、オイルの燃焼を伴わないため一酸化炭素が発生しません。
石油ファンヒーターのような灯油臭がなく、換気による室温低下の心配も不要です。
風が出ない構造のため、室内のホコリが舞い上がりにくく、アレルギーやぜんそくのある方でも安心して利用しやすい暖房器具です。
運転音が静かで睡眠を妨げにくい
オイルヒーターはファンレス構造のため、動作音がほとんどしません。
就寝時や在宅ワーク中でも音が気になりにくいため、赤ちゃんや小さな子どものいる家庭にも適した暖房器具です。
テレビや音楽の妨げにならず、集中しやすい環境を保てるのも利点です。
オイルヒーターを使うデメリット
多くのメリットがあるオイルヒーターですが、一方で次のようなデメリットもあります。
- 電気代が高くなりやすく長時間の使用は割高
- 暖まるまでに時間がかかり即暖性がない
- 設置にある程度のスペースが必要
- 本体が重くて持ち運びや収納が不便
以下で、それぞれの注意点について詳しく解説します。
電気代が高くなりやすい
オイルヒーターは、消費電力が600〜1500Wとほかの暖房器具よりも高めで、電気代が高くなりやすい欠点があります。
暖房性能が低い部屋では、オイルヒーターの稼働時間が長くなりがちで、毎日数時間の使用で月に数千〜1万円近くの電気代が発生します。
電気料金単価が高い家庭では、オイルヒーターを使用することによるコスト負担が大きくなりやすい点に注意が必要です。
暖まるまでに時間がかかり即暖性がない
オイルヒーターは、内部の難燃性オイルを加熱して暖める構造のため、暖まり始めるまでに時間がかかります。
ほかの暖房器具のように、電源を入れてすぐに暖まるわけではないため、使用直後は寒さを感じやすく注意が必要です。
また、短時間の使用では暖房効果を実感しにくく、帰宅直後や朝の冷え込み時に素早く暖を取る用途には適していません。
設置にある程度のスペースが必要
オイルヒーターは本体サイズに横幅があるため、ワンルームなどの狭いでは置き場所に困る可能性が考えられます。
また、火災のリスクが完全にないわけではないため、設置時にはカーテンや壁から一定の距離を確保する必要があります。
やけどのリスクが低いとはいえ、子どもやペットが触れないように配置を工夫する必要もあり、複数台を使う場合はさらに場所を取ってしまいます。
本体が重くて持ち運びや収納が不便
オイルヒーターは、難燃性オイルを内蔵しているため、比較的重量のあるモデルが多い傾向にあります。
階段のある家では、重さゆえに移動が負担になりやすく、キャスター付きでも段差の移動には不向きです。
オイルヒーターは横幅もありサイズ感が大きいため、オフシーズンは収納スペースを圧迫しやすい点にも注意が必要です。
オイルヒーターの電気代を節約するコツ
オイルヒーターの電気代を節約するコツは、以下のとおりです。
- 適正なサイズ・ワット数の機種を選ぶ
- オイルヒーターの設置場所や設定温度を見直す
- エコ運転モードやサーモスタット機能を活用する
- 電気料金のプランや電力会社を見直す
ほかの暖房器具と比較して電気代が割高なオイルヒーターですが、適切に利用すれば電気代を抑えながら効率良く部屋を暖められます。
電気代を節約するコツを紹介するので、オイルヒーターを検討中の方はぜひ参考にしてください。
①適正なサイズ・ワット数の機種を選ぶ
部屋の広さに合わない出力のオイルヒーターは過剰運転になり、電気代がかさむ原因となります。
高出力モデルは広い部屋を暖めるのに適していますが、部屋の広さに対して出力が大きすぎると、無駄な電力消費の原因になります。
部屋に合った出力の機種を選ぶことで、効率よく暖房でき、電気代の節約にもつながります。
②設置場所や設定温度を見直す
オイルヒーターは、窓際や外気の影響を受けやすい場所を避けて設置することで熱効率が上がります。
部屋の中央や人がいる場所の近くに設置することで、効率よく暖房できます。さらに、温度設定ができるモデルは設定温度を1〜2℃下げるだけでも消費電力の節約につながります。
また、カーテンや断熱シートを併用することで暖房効率がさらに高まります。
③エコ運転モードやサーモスタット機能を活用する
オイルヒーターのエコモードは、室温に応じて出力を自動調整し電力の無駄を減らせます。
また、サーモスタット機能は、設定温度に達すると自動で停止・再稼働する便利な機能です。
加熱時の余計な電力を省けるため、つけっぱなしでも節電効果があります。タイマー機能と併用すれば、必要な時間帯だけ効率良くオイルヒーターを使えます。
④電気料金のプランや電力会社を見直す
オイルヒーターの電気代が高いと感じる場合は、大手電力会社よりも安い単価を提示する新電力会社に切り替えることで節約につながるケースもあります。
使用時間帯に応じた料金プランを選ぶことで節約効果が高まり、オール電化住宅では深夜割引プランを活用することでコストを抑えられる場合があります。
電力会社のシミュレーションを活用すると、ご自身に最適なプランを見つけられます。
まとめ
一般的なオイルヒーターの消費電力は600〜1,500Wで、1時間あたりの電気代目安は約19〜46円です。
エアコンやホットカーペット、こたつなどのほかの暖房器具と比較すると、オイルヒーターの電気代は割高な傾向にあります。
オイルヒーターの電気代を節約するには、適切なサイズ感やワット数の本体を購入し、設定温度や設置場所を工夫することが大切です。
暖房器具の買い替えが難しい場合でも、電気料金のプランや電力会社の見直しで手軽に電気代を節約できる可能性があります。
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