ガス代の平均額を地方別にチェック

自宅のガス代が高いかどうかを判断するためには、平均額を確認すると良いでしょう。

以下は、総務省が実施した2024年家計調査の結果をもとに、地方別の1カ月のガス代平均額を示した表です。

地方別の1カ月のガス代平均額(※1)(※2)

地方 単身世帯の1カ月のガス代平均額 2人以上世帯の1カ月のガス代平均額
北海道地方 3,566円 5,013円
東北地方 3,849円
関東地方 3,074円 5,201円
北陸地方 2,877円 4,114円
東海地方 5,004円
近畿地方 3,076円 5,114円
中国地方 2,790円 3,741円
四国地方 3,666円
九州地方 2,883円 3,752円
沖縄地方 4,507円
全国 3,056円 4,745円

(※1)出典:総務省「2024年家計調査 単身世帯 都市階級・地方別」

(※2)出典:総務省「2024年家計調査 二人以上世帯 都市階級・地方別」

単身世帯でも二人以上世帯でも、地方ごとにガス代平均額は異なります。

北海道や東北など、冬の寒さが厳しく、ガスを燃料とする暖房器具の使用頻度が多い地域では、ガス代が高くなる傾向があります。

①検針票または請求書を見る

家計調査で地方別のガス代平均額を確認しましたが、都市ガスとプロパンガスでは料金に差がある点にも留意が必要です。

一般財団法人日本エネルギー経済研究所石油情報センターが公表している、プロパンガスの基本料金と5m3あたりの価格は以下のとおりです。

プロパンガスの基本料金と5m3あたりの価格(※3)

基本料金 5m3あたり(基本料金込み)
北海道局 2,240円 6,864円
東北局 2,045円 6,064円
関東局 1,901円 5,288円
中部局 1,974円 5,643円
近畿局 2,007円 5,510円
中国局 2,097円 6,016円
四国局 2,051円 5,570円
九州局 1,933円 5,598円
沖縄総合事務局 1,976円 5,749円

(※3)出典:一般財団法人日本エネルギー経済研究所石油情報センター「LPガス月別価格 2025年6月」

地方問わず、プロパンガスのガス代は5,000円〜6,000円台が多く、総務省の家計調査による1カ月のガス代平均額を上回っている傾向があります。これは、家計調査にはプロパンガスだけでなく都市ガスを使用している家庭も含まれているためと推測できます。

プロパンガスのガス代は事業者ごとの差が大きいため、一概に目安価格を示すことはできませんが、都市ガスよりも高い傾向にあります。ガス代が高いと感じる場合は、プロパンガスの価格も確認してみると良いでしょう。

なお、都市ガスとプロパンガスの違いについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。

都市ガスとプロパンガスの違いとは?仕組みや料金、メリット・デメリットを解説

ガス代が高い場合に考えられる4つの原因

自宅のガス代が高い場合には、いくつかの原因が考えられます。以下に当てはまるものがないか、確認してみてください。

  1. プロパンガスを使用している
  2. ガスの単価が高い
  3. ガスの使用量が多い
  4. 給湯器が不具合を起こしている

1 プロパンガスを使用している

先述したとおり、プロパンガスを使用している場合、ガス代が高くなる傾向があります。プロパンガスのガス代が高くなる要因のひとつは、配送コストがかかることです。

都市ガスは道路下の供給管を使用して供給するため、供給管の埋設工事を一度行えば、その後の配送コストはほとんど発生しません。一方、プロパンガスはガスボンベを利用者の家まで運搬する必要があるため、配送コストがかかります。

プロパンガスのガス代は事業者によって大きく異なりますが、都市ガスよりも節約が難しい傾向があることを知っておくと良いでしょう。

2 ガスの単価が高い

ガス代が高い要因のひとつとして、ガスの単価の高さが挙げられます。ガス使用量が変わっていないにもかかわらずガス代が高くなったと感じる場合、単価が上昇している可能性があります。

月々のガス代は、原則「基本料金+従量料金」で決まります。従量料金は使用量に従量単価をかけて算出されるため、従量単価が高くなると使用量が変わっていなくてもガス代が増加します。

3 ガスの使用量が多い

ガスの使用量が多いことで、ガス代が高くなっている場合があります。ガス代には基本料金のほかに従量料金も含まれるため、ガス使用量が増えるほどガス代も高くなります。

寒い季節にはガスファンヒーターなどの暖房器具を使用したり、お湯を頻繁に使ったりするため、夏よりも冬のほうがガスの使用量が増えてガス代が高くなりやすいです。

また、家族が増えた場合にも、ガス使用量が増えてガス代が高くなる傾向があります。

4 給湯器が不具合を起こしている

急にガス代が高くなった場合、給湯器が不具合を起こしている可能性があります。

ガス給湯器が不具合を起こすと、熱効率が悪くなります。水を温めるのに多くのガスが必要となるため、使用状況が変わっていなくてもガス代が高くなる原因になります。

製造から年数が経過したことによる劣化や故障の可能性もあるため、急にガス代が高くなった場合は給湯器の確認が必要です。

ガス代を節約する方法

ガス代を節約する方法

ガス代が高いと感じた場合は、お風呂やキッチンでの使用方法を見直したり、契約内容を再検討したりすることで節約につなげましょう。

①お風呂でガス代を節約する方法

毎日使うお風呂ではガスの消費量が多いため、節約方法を実践することでガス代を抑える効果が期待できます。具体的な節約方法は以下のとおりです。

  • シャワーを長時間出しっぱなしにしない
  • 浴槽にためるお湯の量を減らす
  • 設定温度を下げる
  • 追い焚きの使用頻度を減らす

シャワーを長時間出しっぱなしにしない

お風呂のガス代を節約するために効果的なのは、シャワーを長時間出しっぱなしにしないことです。シャワーの使用時間を短くすると、沸かすお湯の量が減るため、ガス代を節約できます。

経済産業省の試算では、シャワーで45℃のお湯を流す時間を1分間短縮すると、年間約2,070円のガス代が節約できるとされています(※4)。水道代の節約にもつながるため、不要なときはシャワーを出しっぱなしにせず、使う時間をできるだけ短くしましょう。

また、シャワーヘッドを節水タイプに変えて、一度に出るお湯の量を少なくすることも節約に効果的です。

(※4)出典:経済産業省「省エネポータルサイト」

浴槽にためるお湯の量を減らす

浴槽にためるお湯の量を減らせば、ガス代を抑えられます。

浴槽にためるお湯の量が多いほどガス給湯器が長く稼働するので、ガス代が上昇しやすいです。肩まで浸かっても浴槽からお湯があふれない程度の湯量に調整したり、半身浴をしたりすると良いでしょう。

給湯パネルで湯量を少なめに設定しておけば、継続的な節約効果が期待できます。

設定温度を下げる

お風呂の設定温度を下げることで、ガス代を節約できます。

設定温度が高いと、余分なガスを消費するためガス代が高くなります。38〜40℃を目安に、季節に応じて調節してみてください。

追い焚きの使用頻度を減らす

追い焚きの使用頻度を減らすことで、ガス代を節約できます。

経済産業省の試算によると、2時間放置して温度が4.5℃低下した200Lのお湯を1日1回追い焚きしている場合、追い焚きをしなければ年間約6,190円の節約が可能です(※5)。

家族がいる場合は、できるだけ間隔を空けずに入浴し、追い焚きの回数を減らしてみてください。

追い焚きにかかるガス代や節約方法について詳しくは、以下の記事で紹介しています。

追い焚きのガス代はいくら?お湯張りや足し湯との違いや節約術を解説

(※5)出典:経済産業省「省エネポータルサイト」

②キッチンでガス代を節約する方法

自炊を頻繁にしている場合は、キッチンのガス代も気になるでしょう。キッチンのガス代は以下の方法で節約できるので、できそうなことから実践してみてください。

  • 調理中の火の大きさを調節する
  • 濡れた調理器具を火にかけない
  • 予熱調理をする
  • 電子レンジや圧力鍋を活用する
  • 料理はまとめて作り置きする
  • ガスコンロを掃除する
  • 食洗機を使う
  • 食器を洗うときの水温を下げる

調理中の火の大きさを調節する

調理中にガスコンロの火の大きさを調節することは、ガス代の節約に効果的です。

フライパンや鍋の底からはみ出るほど火を大きくすると、熱がうまく伝わらなくなるため、ガスを浪費してしまいます。強火ではなく、中火を意識して調理をしてみてください。

濡れた調理器具を火にかけない

濡れた調理器具をそのまま火にかけるのを避けることで、ガス代の節約が可能です。

鍋やフライパンの底が濡れたまま火にかけると、水滴を乾かすために無駄なガスを消費してしまいます。必ず布巾で底の水気を取ってから、調理器具を火にかけましょう。

予熱調理をする

ガス代を節約するためには、予熱調理が効果的です。

お湯が沸騰した時点で火を止め、その後は予熱で食材に火を通すことで、ガス代を抑えられます。ゆで卵や麺類などは手軽に予熱調理ができるので、取り入れてみてください。

保温性が高い厚手の鍋を使うほか、鍋をタオルで包む、表面のみ焼いた食材をアルミホイルで包むなどの工夫でも予熱調理ができます。

電子レンジや圧力鍋を活用する

調理の際に電子レンジや圧力鍋を活用すると、ガス代を節約できます。

電子レンジで火がとおりにくい野菜の下ごしらえをすると、ガス代を節約しながらスピーディに調理可能です。時間がかかる煮込み料理は圧力鍋で作れば、加熱時間を短縮してガス代を抑えられます。

また、ガスを使わない電気圧力鍋を活用してガス代を節約する方法もあります。

料理はまとめて作り置きする

料理はまとめて作り置きすると、ガス代の節約につながります。1食分ずつ作るよりもまとめて作ったほうが、加熱回数が減るためです。

作り置きした料理は、小分けにして冷凍しておけば長く保存できます。小分けにすると、食べるときに解凍する時間も短くなるため便利です。

ガスコンロを掃除する

キッチンのガス代を節約したい場合は、ガスコンロの掃除をするのも良いでしょう。

ガスコンロが汚れていると熱効率が落ち、無駄にガスを使ってしまうため、ガス代が高くなります。ガスコンロの汚れは時間が経つと落としにくくなるため、汚れたら早めに掃除することが効果的です。

ガスコンロの掃除方法は、使用しているメーカーの取扱説明書やウェブサイトなどを確認してください。

食洗機を使う

食器を洗う際は、手洗いよりも食洗機を使ったほうが節約できます。食洗機は少量のお湯を循環させて汚れを落とすため、お湯の量が少なく済むためです。

経済産業省の試算によると、手洗いよりも食洗機のほうが年間約6,470円の光熱費を削減できます(※6)。

(※6)出典:経済産業省「省エネポータルサイト」

食器を洗うときの水温を下げる

食器を手洗いする場合は、水温を下げて洗うとガス代を節約できます。

温度を下げればガスの使用量が少なくなるので、ガス代を抑えられます。冷たい水でなくても、40℃から38℃など数度下げるだけでも節約が可能です。

③契約の見直しでガス代を節約する方法

ガスの契約を見直すことで、高いガス代を抑えられる場合があります。契約の見直し方法として実践できるものを確認しましょう。

  • ガス会社やプランを変更する
  • 都市ガス供給エリアに引越す
  • オール電化にする

ガス会社やプランを変更する

ガス会社やプランを変更すれば、ガス代を節約できる可能性があります。ガス会社によって料金システムやプランの内容は異なるため、より有利なプランを選択することが重要です。

電気とガスをセットで契約すると割引が適用されたり、ポイント還元率が高まったりする場合もあるので、よく確認したうえで契約しましょう。

都市ガス供給エリアに引越す

都市ガス供給エリアに引越すことで、ガス代を抑えやすくなります。都市ガスは、プロパンガスよりも料金が安い傾向があるからです。

都市ガスは全国どこでも契約できるわけではなく、供給エリアが限られているため、都市ガスを使いたい場合は供給エリア内に引越す必要があります。長期的な光熱費の削減を目指すなら、都市ガス供給エリアへの引越しは良い選択肢のひとつでしょう。

オール電化にする

ガス代の高さが気になるなら、オール電化にする方法もあります。

オール電化にすれば、ガス代はかかりません。また、オール電化向けの電力プランを契約すれば、光熱費が抑えられる可能性があります。

メリットとデメリットをよく確認し、魅力を感じた場合はオール電化を検討してみましょう。

オール電化のメリットやデメリットについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。

オール電化住宅はデメリットが多い?おトク?メリットや電気料金を節約するポイントを解説

オール電化の電気代はやばい?ガス併用と比較した平均額や節電ポイントを解説

ガス代の節約方法について詳しくは、以下の記事でも紹介しています。

ガス代節約方法22選!すぐできるキッチンやお風呂のガス代節約ポイントを紹介

まとめ

ガス代が高い場合は、ガスの使用量が多い可能性があります。お風呂やキッチンのガス代を節約する方法を実践して、ガスの使用量を抑えましょう。

ガス単価が高くてガス代が高くなっている可能性もあるので、ガス会社や契約プランを見直したり、都市ガス供給エリアへの引越しを検討したりするのも大切です。

都市ガスエリアであれば、電気とガスをセットで契約することでおトクになる楽天でんきと楽天ガスの利用がおすすめです。

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この記事を監修した人
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大岩 俊之(おおいわ としゆき)

家電製品総合アドバイザー。スマートマスター。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。