ラジエントヒーターとは

ラジエントヒーターとは、トッププレートの下に渦巻状のニクロム線を内蔵した調理器具です。ニクロム線が発熱体となっており、トッププレートを直接加熱することで調理を行います。

IHクッキングヒーターに補助的に搭載されていることがありますが、ラジエントヒーターはIHとは仕組みが異なります。

IHクッキングヒーターとの違い

近年の調理器具の主流は、ラジエントヒーターに代わってIHクッキングヒーターが担っています。調理をガスではなく電気で行うオール電化住宅では、IHクッキングヒーターが使われています。

ラジエントヒーターは単体では使用されず、3口コンロのうち1口に搭載される形態が一般的です。手前の2口がIH、奥の1口がラジエントヒーターという構成の製品は、現在も使用されています。

ラジエントヒーターは内部のニクロム線が発熱し、トッププレートを熱することで鍋を加熱する仕組みです。一方、IHクッキングヒーターは磁力を発生させ、IH対応の鍋自体を加熱します。加熱方式が異なるため、それぞれの使用方法にも違いがある点に注意が必要です。

ラジエントヒーターのメリット

現在主流のIHクッキングヒーターとは異なる仕組みを持つラジエントヒーターには、独自のメリットがあります。具体的にどのような点が異なるのか、以下の項目をご確認ください。

  • 低価格で導入できる
  • IHで使用できない鍋を使える
  • 炙り調理や余熱調理がしやすい

低価格で導入できる

ラジエントヒーターは、IHクッキングヒーターに比べて低価格で導入できる点がメリットです。

ラジエントヒーターは単体ではなく、IHクッキングヒーターに付属しているケースが一般的です。IHクッキングヒーター3口の製品と比較して、IH2口+ラジエントヒーター1口の製品のほうが低価格な傾向があります。

自宅にIHクッキングヒーターを新たに設置する予定があり、設置費用をできるだけ抑えたい場合は、ラジエントヒーターが付属した調理器具が有力な選択肢となるでしょう。

IHで使用できない鍋を使える

ラジエントヒーターのメリットの一つは、IHでは使用できない鍋にも対応している点です。

IHクッキングヒーターは、鉄やステンレスなどの金属製の鍋しか使えないのが基本です。耐熱ガラスや土鍋などの陶磁器、銅、アルミなどは、一般的にIHクッキングヒーターでは使用できません。

一方、ラジエントヒーターでは、鉄やステンレス製の鍋に加え、アルミ、銅、超耐熱ガラス、土鍋なども使用可能です。製品によって使える鍋は異なるため事前の確認が必要ですが、一般的にはIHよりも使用可能な鍋の種類は多いといえます。

炙り調理や余熱調理がしやすい

ラジエントヒーターは、炙り調理や余熱調理がしやすい点がメリットです。

ラジエントヒーターは炎が出ないものの、トッププレート自体が過熱されて熱を発します。そのため、焼き網を使えば炙り調理が可能です。海苔やスルメを炙ったり、餅を焼いたりできますが、トッププレートに直接食材を置かないよう注意する必要があります。

また、ラジエントヒーターのトッププレートは冷めにくいため、余熱調理が可能です。電源を切った後もしばらく熱が持続するため、カレーやシチューなどを余熱で仕上げる調理に適しています。

ラジエントヒーターのデメリット

ラジエントヒーターには特有のメリットがありますが、IHクッキングヒーターと比較するとデメリットに感じられる点もいくつかあります。

使用を検討している方は、メリットだけでなくデメリットについても確認しましょう。

  • 火傷の危険性が高い
  • 火力が弱く熱効率が悪い
  • 加熱面が焦げ付きやすい
  • 周囲の温度を上げてしまう

火傷の危険性が高い

ラジエントヒーターは、コンロのトッププレート自体が高温になるため、火傷の危険性が高いというデメリットがあります。

IHクッキングヒーターは、磁力線を使うことで鍋底を発熱させる仕組みです。トッププレートも熱くなるため注意が必要ですが、ラジエントヒーターはさらに高温になりやすく、電源を切った後も完全に冷めるまでは触れないように気をつける必要があります。

また、ラジエントヒーターは鍋を乗せていなくても発熱するので、可燃物を放置すると発火するおそれもあります。ラジエントヒーターを使用する場合は、正しい使い方を守って火傷や発火のリスクを抑えることが大切です。

火力が弱く熱効率が悪い

ラジエントヒーターは、IHクッキングヒーターに比べて火力が弱いこともデメリットとされています。

ラジエントヒーターを使用しても、調理に必要な加熱力が得られず、完成までに時間がかかる場合があります。トッププレート自体が高温になるため、火力の調整も難しいです。

また、ラジエントヒーターは熱しにくく冷めにくいのが特徴のため、ほかの調理器具と比較すると熱効率が劣ります。時間をかけた余熱調理には適していますが、食材に火が通るまでに時間がかかるため、電気代が高くなる傾向があります。

加熱面が焦げ付きやすい

ラジエントヒーターには、加熱面が焦げ付きやすいという欠点もあります。

ラジエントヒーターは鍋底ではなくトッププレート自体を加熱するので、コンロの表面が熱くなります。そのため、食材や調味料がトッププレートに付着すると焦げ付きやすくなります。

加熱後もしばらく熱い状態が続くため、トッププレートが汚れてもすぐに拭き取れないことも焦げ付きやすい理由です。IHクッキングヒーターと比較すると、綺麗な状態を保つことは難しいでしょう。

周囲の温度を上げてしまう

ラジエントヒーターに内蔵されているニクロム線は、使用中に発熱し続けるため、周囲の温度を上げてしまいます。

ガスコンロと同様に周りが暑くなるので、夏場の調理が大変だと感じやすい点はデメリットです。

ラジエントヒーターの電気料金

ラジエントヒーターの電気料金

電化製品にかかる電気料金は、以下の計算式で求められます。

家電製品の消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電気料金(円/kWh)

ラジエントヒーターの消費電力は製品によって異なりますが、1,000〜2,000W程度です。電気料金は電力会社や料金プランによって異なるため、ここでは公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安単価として定めている31円/kWhを用います。

この計算式に基づくと、ラジエントヒーターの電気料金は1時間あたり約31〜62円となります。

IHクッキングヒーターより電気料金が高くなりやすい

ラジエントヒーターとIHクッキングヒーターは、消費電力に大きな差がないため、単純に消費電力から電気料金を算出すると大差がないように見えます。

しかし、ラジエントヒーターは熱効率が低いため、IHクッキングヒーターと比べて電気料金が高くなりやすいです。

また、ラジエントヒーターは火力が弱く調理に時間がかかるため、使用時間が長くなり、電気料金の増加につながる可能性があります。長期的に使用することを前提とすると、IHクッキングヒーターを使用するほうが電気料金を節約できるでしょう。

IHクッキングヒーターの電気料金については、以下の記事でも詳しく解説しているため、併せてご覧ください。

IHコンロ(IHクッキングヒーター)の電気代は?ガスとの違いや節約術も紹介

ラジエントヒーターを使う場合の電気料金の節約方法

ラジエントヒーターはIHクッキングヒーターよりも電気料金が高くなりやすいため、節約を重視する場合は、基本的にはIHクッキングヒーターを使うのがおすすめです。

ただし、炙り調理や余熱調理をしたいときや、IHで使用できない鍋を使いたいときに、ラジエントヒーターを使うこともあるでしょう。ラジエントヒーターを使う場合でも、以下の方法で電気料金を節約できるため、実践してみてください。

1 電気料金の高い時間を避けて使用する

電気料金が高く設定されている時間を避けてラジエントヒーターを使うことで、電気料金を節約できます。

契約している電力会社や料金プランによっては、電気料金の単価が時間ごとに変わります。日中や深夜に電気料金が安く設定されているプランもあるため、ご自身が契約しているプランの詳細を確認してみてください。

電気料金が高い時間を避け、安い時間帯にラジエントヒーターを使った調理をすれば、月々の電気料金を抑えられるでしょう。

2 電力会社や料金プランを切り替える

電力会社や料金プランを見直して電気料金が安くなれば、ラジエントヒーターをより無理なく活用できる場合があります。

電力の小売自由化により、契約する電力会社や料金プランを自由に選択できるようになりました。各社から様々なプランが提供されているため、電気の使い方やライフスタイルにあうプランを選ぶことで、電気料金を安く抑えられます。

たとえば、夜間に電力使用量が多い場合は、夜間の電気料金が安いプランを選ぶことで、電気料金の節約につながります。キャンペーンや特典によって電気料金が割引されるケースもあるため、電力会社やプランを比較して切り替えを検討しましょう。

なお、電気料金の節約方法は以下の記事でも紹介しています。

電気代を節約するには?すぐできる節約術7選や効果的な方法をわかりやすく解説

まとめ

ラジエントヒーターとは、トッププレートを直接加熱することで調理する器具です。現在の主流はIHクッキングヒーターですが、ラジエントヒーターが搭載された製品も販売されています。

ラジエントヒーターはIHクッキングヒーターより電気料金が高くなりやすいものの、独自のメリットがあるため、用途に応じて活用を検討してみると良いでしょう。

電力会社や料金プランを見直すことで、ラジエントヒーターの電気料金負担を軽減できる場合があります。電気の使用状況やライフスタイルにあわせて、適切なプランへの切り替えを検討してみてください。

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大岩 俊之(おおいわ としゆき)

家電製品総合アドバイザー。スマートマスター。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。