一軒家と集合住宅の平均的な電気代

一般的に、一軒家の電気代は集合住宅より高くなる傾向があります。

東京都 環境局「家庭の省エネハンドブック2025」(※1)の電気使用量をもとに、一軒家と集合住宅の平均的な電気代を試算します(電気代単価36.85円/kWhで試算)。

【一軒家】

時期 1人暮らし 2人暮らし 3人暮らし 4人以上
1月 約1万1,608円 約1万6,325円 約1万8,720円 約2万747円
3月 約9,655円 約1万2,676円 約1万4,740円 約1万5,366円
5月 約7,186円 約8,733円 約1万687円 約1万1,645円
7月 約1万1,645円 約1万5,219円 約1万8,941円 約2万636円
9月 約8,955円 約1万687円 約1万3,340円 約1万4,851円
11月 約8,697円 約1万1,792円 約1万3,377円 約1万5,440円

【集合住宅】

時期 1人暮らし 2人暮らし 3人暮らし 4人以上
1月 約6,633円 約1万1,092円 約1万3,598円 約1万4,740円
3月 約5,491円 約9,434円 約1万1,202円 約1万3,119円
5月 約4,717円 約7,517円 約9,360円 約1万1,018円
7月 約7,739円 約1万2,455円 約1万5,993円 約1万7,872円
9月 約5,712円 約9,213円 約1万1,718円 約1万3,598円
11月 約5,196円 約8,402円 約1万797円 約1万1,755円

一軒家と集合住宅では、世帯人数が同じでも電気代に違いが見られ、全体的に一軒家の方が高い傾向にあります。特に冷暖房器具の使用が増える夏場と冬場は、その差が大きくなります。

(※1)出典:東京都環境局気候変動対策部家庭エネルギー対策課「家庭の省エネハンドブック」

一軒家の電気代が高くなりやすい理由

一軒家の電気代が高くなりやすい理由

一軒家の電気代が集合住宅に比べて高くなりやすい理由はいくつか考えられます。主な理由は以下のとおりです。

  • 契約アンペア数が大きくなりやすいため
  • 電気使用量が多いほど単価が上がる仕組みがあるため
  • 部屋数が多く面積も広いため
  • 気密性・断熱性が低い傾向があるため
  • オール電化住宅は家庭で使用するエネルギーを電気のみでまかなうため

電気代の平均額や高すぎる原因・対策について詳しくは、以下の記事で解説しています。

電気代が月3万円はおかしい?平均額と高すぎる原因・対策を解説

契約アンペア数が大きくなりやすいため

部屋数が多く、複数の家電製品を同時に使用することが多い一軒家では、一般的に集合住宅の家庭よりも契約アンペア数(契約容量)が大きくなる傾向があります。

契約アンペア数とは、同時に使用できる電気の量を表すものです。毎月の電気代は、主に固定で発生する「基本料金」と、使用量に応じた「電力量料金」で構成されています。このうち基本料金は、契約アンペア数に応じて決まります。

契約アンペア数が大きいと、同時に使用できる電気の量が増える一方で、基本料金が高くなります。

なお、電力会社・料金プランによっては、「最低料金制」(契約アンペア数にかかわらず、1契約あたりの最低料金が一律で決まっている料金体系)を採用しているところもあります。

適正な契約アンペア数の目安や選び方について詳しくは、以下の記事で紹介しています。

電気の適正な契約アンペア数とは?契約容量の目安や変更する際の注意点も解説

電気使用量が多いほど単価が上がる仕組みがあるため

三段階料金制度(電気使用量に応じて、料金単価に差を設けた制度)が採用されている電力会社では、電気使用量が多くなるほど単価が上がる仕組みになっているため、電気使用量が多いほど電気代も高くなります。

料金体系は電力会社によって異なるため、家庭の使用状況にあったプランを契約することが重要です。電力自由化後、料金プランは多様化しており、従来の三段階料金制度だけでなく、単価が一律のプランや曜日・時間帯に応じて変動するプランなども選択できます。

1kWhあたりの電気代について、詳しくは以下の記事で解説しています。

1kWhあたりの電気代はいくら?電気代の内訳や節電方法を解説

部屋数が多く面積も広いため

一軒家はマンションやアパートと比べて部屋数が多く、面積も広い傾向があります。部屋数が多いと、その分家電製品(照明やエアコン、テレビなど)の設置数も増えることが一般的です。

特に、家族がそれぞれの部屋で長い時間を過ごす家庭では、同時に複数の家電製品を使用する機会が増え、電気代がかさみやすくなります。

また、部屋が広い場合は出力の大きい冷暖房機器が必要になりやすく、快適な温度を保つためのエネルギー消費も増える傾向があります。

エアコンの電気代について詳しくは、以下の記事で紹介しています。

エアコンの電気代はどれくらい?つけっぱなしは節約になる?計算方法や節電方法を解説

気密性・断熱性が低い傾向があるため

木造の一軒家は、外気に触れる面積が広く、構造上の理由から鉄筋コンクリート造の集合住宅に比べて、気密性や断熱性が低い傾向があります。

部屋の面積が同じでも、気密性や断熱性が低い住宅では、快適な室温を維持するためにより多くのエネルギーを必要とします。特に古い住宅では、断熱材の性能不足や隙間風の影響により、夏は冷気が、冬は暖気が逃げやすい状態になりがちです。

ただし、近年は省エネ基準の強化などを背景に、高断熱・高気密住宅が増えてきています。

オール電化住宅は家庭で使用するエネルギーを電気のみでまかなうため

オール電化の一軒家は、家庭で使用するエネルギーのすべてを電気でまかなうため、一般的にガス併用の家庭よりも電気代が高くなります。

関西電力のデータによると、オール電化住宅の一軒家の電気代は平均1万5,311円で、集合住宅(平均1万2,123円)と比べて高くなっています(※2)。

電気代の負担を抑えるには、夜間の電気代が安いプランを選ぶなど、オール電化住宅の特性を踏まえた対策を行うことが重要です。

なお、オール電化住宅では電気代そのものは高くなりますが、ガスを使わないため、光熱費全体で見ると安くなる場合もあります。

オール電化住宅の電気代や節電ポイントについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。

オール電化の電気代はやばい?ガス併用と比較した平均額や節電ポイントを解説

(※2)出典:関西電力「オール電化の電気代平均額と節約方法」

一軒家の電気代を節約するポイント

一軒家の電気代を節約するポイント

一軒家は電気使用量が多くなりやすい一方で、工夫次第では電気代を抑えることも可能です。以下のポイントを押さえ、無理のない範囲で節約に取り組みましょう。

  1. LED照明に切り替える
  2. 断熱対策を行う
  3. 消費電力の大きい家電製品の使い方を見直す
  4. 待機電力を削減する
  5. 省エネ家電に買い替える
  6. 適正な契約アンペア数を選ぶ
  7. 電力会社・料金プランを見直す

①LED照明に切り替える

部屋数が多くなりやすい一軒家では、白熱電球や蛍光灯をすべてLED照明に取り替えるだけでも節約効果が期待できます。

経済産業省によると、白熱電球を電球形LEDランプに交換した場合、年間約2,893円の節約が見込めます(年間2,000時間使用した場合)(※3)。

加えて、調光機能や人感センサー機能が付いた照明器具を選ぶことも、余計な電力の消費を抑えるうえで有効です。

LED照明にかかる電気代の目安や蛍光灯との違い、節約ポイントについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。

LED照明の電気代はどのくらい?蛍光灯との比較や節約のポイントを解説

(※3)出典:経済産業省 資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」

②断熱対策を行う

部屋数が多く、面積も広い一軒家では、特に冬場の電気代がかさむ傾向があります。断熱(暖かい空気を逃がさないようにすること)対策を行い、暖房効果を高めましょう。具体的には、以下のような対策が有効です。

  • 窓に断熱シートを貼る
  • 断熱窓ガラスに交換する
  • 断熱カーテンを使用する
  • ドアに隙間テープを貼る
  • 床まで届くカーテンを使用する
  • 日が落ちる前にカーテンを閉める

断熱性を高めることで、エアコンの設定温度を控えめにしても室内の快適さを保ちやすくなり、結果として電気代の節約につながります。

③消費電力の大きい家電製品の使い方を見直す

家電製品の使い方を見直すことは、電気使用量が増えやすい一軒家において比較的取り組みやすい節約術のひとつです。特に、電気使用量が比較的大きい家電製品(エアコンや冷蔵庫、照明など)から優先的に取り組むことで、効率良く電気代の負担を軽減できます。

エアコンは冷やしすぎず、暖めすぎないように設定温度を調整し、サーキュレーターで部屋の空気を循環させて冷暖房効果を高めましょう。冷蔵庫は開閉回数を減らし、開けている時間を短くすることがポイントです。

加えて、家族がリビングなどに集まって同じ部屋で過ごす時間を増やすことも、電気使用量の削減につながります。

エアコンや冷蔵庫の電気代を節約する方法について詳しくは、以下の記事で紹介しています。

エアコンの節約方法8選!電気料金の仕組みを理解して効率良く抑えよう

冷蔵庫の電気代はどれくらい?計算方法や節電方法を解説

④待機電力を削減する

一軒家は部屋数も多く、家電製品の設置数が多くなりやすいため、待機電力による電気使用量も増えやすい傾向があります。

待機電力とは、家電製品を使用していない状態で、モニター表示やメモリー維持などのために消費される電力です。経済産業省によると、待機電力は家庭における電気使用量の4.0~5.5%程度を占めています(※4)(※5)。

以下のポイントを押さえることで、家族全体で待機電力の消費を抑えることが可能です。

  • 主電源をオフにする
  • 使わない家電製品のコンセントを抜く
  • 節電タップを活用する

待機電力の仕組みや節約のポイントについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。

待機電力とは何か?発生する仕組みや家電にかかる電気料金を知って節約につなげよう

(※4)出典: 経済産業省 資源エネルギー庁「夏季の省エネ節電メニュー」
(※5)出典: 経済産業省 資源エネルギー庁「冬季の省エネ・節電メニュー」

⑤省エネ家電に買い替える

近年の家電製品は省エネ性能が向上しているため、古い家電製品を最新の省エネモデルに買い替えるだけでも電気代の節約効果が期待できます。一時的にまとまった買い替え費用が必要ですが、長期的な視点で見ると家計の負担軽減につながるでしょう。

なお、家電製品の省エネ性能を比較する際は、カタログや製品本体などに表示されている省エネラベルが役立ちます。

⑥適正な契約アンペア数を選ぶ

アンペア制の料金プランを契約している場合は、契約アンペア数の見直しも有効です。現在の契約アンペア数が実態よりも大きめに設定されている場合、見直しで電気代(基本料金)が安くなる可能性があります。

まずは、電力会社のウェブ会員ページや「電気の契約内容のお知らせ」などで現在の契約アンペア数を確認しましょう。

ただし、同時に複数の家電製品を使用して契約アンペア数を超えてしまうと、ブレーカーが落ちる原因となります。そのため、実際の使用状況を想定し、適正な契約アンペア数を選ぶことが大切です。

⑦電力会社・料金プランを見直す

現在のライフスタイルにあわせて、契約する電力会社・料金プランを見直せば、家庭全体の電気代を節約することが可能です。

たとえば、電気使用量が多い家庭では、三段階料金のプランから単価が一律のプランに変更することで、電気代が安くなる可能性があります。

また、「リモートワークの導入で日中の在宅時間が増えたが、夜間の電気代が安いプランのまま契約している」など、現在の使用状況とあっていないことで電気代が割高になっているケースも考えられます。電力会社・料金プランは、ライフスタイルの変化に応じて定期的に見直すことが大切です。

電力会社を乗り換えるメリット・注意点や乗り換え先の選び方について詳しくは、以下の記事で紹介しています。

電力会社や電気プランは乗り換えできる?電気料金は変わる?選び方や注意点を解説

⑧太陽光発電を導入する

太陽光発電を導入すれば、電力会社から購入する電気量を減らせるため、日中の電気代を節約できるほか、余剰分を売電して収入を得ることも可能です。

また、蓄電池などと組み合わせれば、昼間に発電して余った電気を蓄えられ、夜間や雨天時などにも活用できます。

太陽光発電を導入するにはまとまった初期費用が必要ですが、自治体の補助金制度を利用できる場合もあります。

太陽光発電のメリット・デメリットについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。

太陽光発電のメリットとデメリットは?設置の判断材料をわかりやすく解説

まとめ

一軒家は、部屋数が多く、面積も広いため、世帯人数が同じでも集合住宅と比べて電気代が高くなる傾向があります。その反面、少しの工夫によって節約効果を実感しやすいことも特徴です。

電気代が高くなりやすい原因を把握し、家電製品の使い方を見直したり、断熱対策を行ったりして節約につなげましょう。また、電気代の負担を軽減するには、ご家庭の使用状況にあった電力会社・料金プランを選ぶことも重要です。

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新井 智美(あらい ともみ)

ファイナンシャルプランナー。2006年11月 卓越した専門性が求められる世界共通水準のFP資格であるCFP認定を受けると同時に、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士1級を取得。2017年10月 独立。主に個人を相手にお金に関する相談及び提案設計業務を行う。個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン住宅購入のアドバイス)の他、資産運用など上記内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、執筆・監修業も手掛ける。これまでの執筆・監修実績は3,000本以上。