ガスの開栓手続きには立ち会いが必要

ガスの開栓手続きには、原則として立ち会いが必要です。

ガスの小売事業者は、ガス事業法によって、消費機器(ガス機器)に関する周知・調査および保安業務を行うことが義務付けられています。

ガス事業者が法律で定められた点検・保安業務を遂行するためには、利用者による立ち会い(宅内への立ち入り許可)が原則として必要です。

新居で行うガスの開栓手続きの流れ

引越しを予定しており、新居でガスを使う場合は、開栓手続きに立ち会う必要があります。ガスの手続きの流れを理解しておけば、引越しの準備や当日の作業で忙しくても落ち着いて対応できるので、事前に確認しておきましょう。

  1. 引越し先のガス事業者を確認する
  2. 新規契約をする場合は事前準備をする
  3. ウェブや電話で開栓手続きの申し込みをする
  4. ガス使用開始当日に手続きに立ち会う

①引越し先のガス事業者を確認する

まずは、引越し先のガス事業者を確認しましょう。

ガスは都市ガスとLPガス(プロパンガス)の2種類があり、それぞれ供給エリアや対応している物件の種類が異なります。都市ガスとプロパンガスは使用できるガス機器にも違いがあるため、誤って使用できない機器を選ばないように確認してください。

また、ガス会社によって対応エリアが異なるので、今まで契約していたガス会社が引越し先で利用できないこともあります。ガス会社の変更が必要かどうかを知るために、引越し先のガス事業者はあらかじめ確認しておきましょう。

都市ガスとプロパンガスの違いについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。

都市ガスとプロパンガスの違いとは?仕組みや料金、メリット・デメリットを解説

②新規契約をする場合は事前準備をする

今まで使用していたガス会社が引越し先で使えない場合は、新たなガス会社と契約を結びます。新規契約には以下の情報が必要になるため、メモをするなどしてすぐに伝えられるようにしましょう。

  • 契約者氏名
  • 電話番号
  • 引越し先の住所
  • 建物の形態
  • ガス使用開始日
  • 訪問希望時間
  • 使用予定のガス機器
  • 支払い方法 など

③ウェブや電話で開栓手続きの申し込みをする

引越し日が決まったら、ガス開栓手続きの申し込みをしましょう。申し込みはウェブや電話でできることが多いため、都合の良い方法で連絡してください。

ガス開栓手続きを申し込むタイミングは、遅くとも引越しの1週間前が目安です。申し込みがギリギリになると引越し当日にガスを開栓できない可能性があり、早く開栓しすぎると引越しが完了する前からガス料金が発生してしまいます。

ガス会社によっては、ガスの開栓手続きと同時に電気の契約も申し込めます。電気とガスをセットで申し込めるプランを提供している会社を選ぶと、個別に申し込む手間が省けて手続きを一度で済ませることが可能です。

④ガス使用開始当日に手続きに立ち会う

ガスの使用開始当日は、開栓手続きに立ち会う必要があるため、指定日時に担当者が訪問できるよう準備しておきましょう。開栓手続きの作業内容は、以下のとおりです。

  • ガス漏れ点検
  • 開栓
  • 使用するガス機器の確認
  • 給排気設備の点検
  • 点火試験
  • 安全事項や支払い方法の説明
  • 作業完了報告書への捺印

開栓手続きの際に、使用するガス機器が使用可能かどうかを確認するため、引越し前に機器を購入しておく必要があります。ガス開栓の作業時間は、一般的に10〜30分ほどです。

旧居で行うガスの閉栓手続きの流れ

引越しの際は、新居のガス開栓手続きと並行して、旧居で閉栓手続きも行う必要があります。開栓手続きと併せて閉栓手続きの流れも確認しておきましょう。

  1. 契約にかかわる情報を確認する
  2. ガスの使用停止・解約の連絡をする
  3. ガス機器を取り外して閉栓作業をしてもらう

①契約にかかわる情報を確認する

ガスの閉栓手続きを申し込む前に、契約にかかわる情報を確認しましょう。以下の情報は申し込み時に必要になることが多いため、メモを準備するなどしてすぐに確認できる状態にしておくと、スムーズに手続きできます。

  • ガス契約番号
  • 契約者氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • 引越し予定日
  • 閉栓希望時間

ガス契約番号は領収書や検針票に記載されているので、確認しておきましょう。

②ガスの使用停止・解約の連絡をする

必要な情報を手元に準備できたら、ガスの使用停止および解約の連絡をしましょう。使用停止や解約の連絡も、ガス開栓時と同様にウェブや電話で行えることが多いです。

ガス閉栓の場合は、開栓と異なり、立ち会いが必須ではない場合もあります。ただし、プロパンガスの場合は、閉栓時も立ち会いが必要になるケースが多いです。

オートロックのマンションに住んでいる場合や、屋内にガスメーターがある場合などは、閉栓作業には立ち会いが必要です。閉栓作業後にその場でガス料金を精算する場合も立ち会いが必要になるため、立ち会いの有無を確認したうえで申し込みましょう。

③ガス機器を取り外して閉栓作業をしてもらう

閉栓作業が始まる前に、使用していたガス機器を取り外して梱包または処分しておきます。

ゴムホースで接続されているガスコンロなどは自分で取り外せる場合もありますが、ねじ込み式(鋼管・金属管)で接続されている機器や大型の給湯器などは、取り外しに専門の資格が必要な場合があります。無理に作業するとガス漏れが発生する危険があるため、不安な場合はガス会社や有資格の業者に依頼しましょう。

閉栓作業とは別に、契約しているガス会社にも取り外しを依頼できますが、有償の場合があるため、事前に確認しておくことをおすすめします。閉栓作業当日は、ガスメーターの栓を閉じ、最終使用量の確認が行われます。作業時間は10分程度なので、立ち会いが必要な場合は対応する時間を確保しましょう。

ガスの開栓や閉栓を申し込む時期

引越しの際はやるべきことが多いため、ガスの開栓や閉栓をどのタイミングで行うべきかを事前に把握し、忘れずに対応する必要があります。

ガスの開栓や閉栓の時期について、知っておきたいポイントを解説します。

使用開始や停止の1週間前までに申し込む

引越しシーズンはガス会社も繁忙期であり、希望する日時に開栓手続きの予約が取れない場合があります。3月や4月などの繁忙期に引越す場合は、使用開始や停止の1週間前を目安に、できるだけ早めにガスの開栓・閉栓を申し込みましょう。

1〜2カ月先まで申し込めるガス会社も多いため、引越しが決まった段階で開栓や閉栓をいつから依頼できるかを確認しておくことが重要です。

土日や祝日も開栓・閉栓できる

ガスの開栓や閉栓は、ガス会社によっては土日や祝日でも対応可能です。ただし、土日や祝日は平日と対応可能な時間が異なる場合があるため、依頼可能な時間を事前に確認しておきましょう。

また、年中無休のガス会社がある一方で、年末年始は対応していない会社もあるため、注意してください。

当日に開栓を依頼できるガス会社もある

ガス会社によっては、引越し当日でも開栓を依頼できます。開栓の申し込みを忘れたまま引越し当日を迎えた場合、まずガス会社に電話で連絡しましょう。

ただし、当日の依頼に対応していないガス会社も多く、すでに予約が多数で当日に対応してもらえないケースもあります。引越し前日や当日といった直前の申し込みは、できるだけ避けましょう。

ガスの開栓手続きに関する注意点

ガスの開栓手続きに関する注意点

ガスの開栓手続きについて、いくつか知っておきたいポイントがあります。トラブルを避けるためにも、以下の注意点を確認しておきましょう。

  • ガスの開栓作業は自分でできない
  • ガスの開栓・閉栓の申し込みや立ち会いができる人は限られている
  • ガス開栓前に電気と水道を通しておく

ガスの開栓作業は自分でできない

ガスの開栓作業は、自分ではできません。ガスの接続工事は、有資格者でなければ行えないと定められています。

電気や水道の開栓手続きは立ち会い不要なケースが多いですが、ガスは安全のために立ち会いが必要です。忙しくて立ち会いの時間を確保するのが難しい場合でも、必ずガス会社に連絡して開栓してもらいましょう。

ガスの開栓・閉栓の申し込みや立ち会いができる人は限られている

ガスの開栓や閉栓の申し込みができる人は限られています。契約者が申し込むのが基本ですが、契約者の了承が得られている場合は、代理人でも申し込みが可能です。

ガス開栓時の立ち会いも基本的に契約者が行いますが、難しい場合は代理人が立ち会うことができます。代理人に立ち会ってもらう場合は、開栓申し込み時にガス会社に代理人の氏名や連絡先を伝えてください。

なお、立ち会いの際は点火試験を行うため、事前にガス機器を設置しておく必要があります。代理人にはガス機器がどこにあるかを伝え、確実に作業員を案内できるようにしておきましょう。

代理人に立ち会ってもらった場合は、開栓作業に関する説明内容を必ず確認しておきましょう。

ガス開栓前に電気と水道を通しておく

引越しに伴いガス開栓を依頼する場合は、開栓作業の前日までに電気と水道を通しておきましょう。

ガス開栓時には、給湯器の電源を入れてお湯が出るかどうかを確認します。そのため、ガスの開栓作業が始まるまでに、電気と水道が通っている状態にしておく必要があります。

もし、電気や水道の開通が間に合わない場合は、事前にガス会社へ相談しましょう。

まとめ

ガスの開栓作業には、原則として立ち会いが必要です。引越しに伴いガスの開栓や閉栓を行う場合は、遅くとも1週間前にはガス会社に連絡し、立ち会いの希望日時を伝えましょう。

引越しを機に電気やガスなどのインフラ契約を見直す場合、電気とガスをセットで契約するのもおすすめです。電気とガスをまとめて契約することで、住所変更や支払い手続きが簡単になり、割引が適用される場合もあります。

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この記事を監修した人
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矢野 翔一(やの しょういち)
2級FP技能士・AFP・宅地建物取引士・管理業務主任者

関西学院大学法学部法律学科卒業。有限会社アローフィールド代表取締役社長。不動産賃貸業、学習塾経営に携わりながら、自身の経験・知識を活かしつつ、金融関係、不動産全般(不動産売買、不動産投資)、お金と暮らしなどの記事執筆や監修にも携わる。anan「最新版・お金の教科書2023(No.2348)」マネーニュース&雑学コーナーに掲載。