夏の電気代平均は?高い原因やエアコン・冷蔵庫などの節約術を解説
近年の夏は猛暑日が増えており、熱中症のリスクを抑えるためにもエアコンの使用が欠かせません。一方で、電気代への影響が気になる方もいるのではないでしょうか。
夏の電気代は高くなる傾向がありますが、エアコンや冷蔵庫などの使い方を見直すことで節約できる可能性があります。
本記事では、夏の電気代の平均額や高くなる原因、節約方法を解説します。効果的な節電のポイントを押さえ、快適さを保ちつつ無理のない範囲で電気代を抑えましょう。
夏の電気代の平均額はいくら?
総務省の家計調査によると、夏(7~9月)の電気代は月額平均1万278円です。季節ごとの平均額を見ると、冬場に比べて電気代の負担は大きくない傾向があります。
| 電気代の月額平均 | |
|---|---|
| 1~3月 | 1万3,445円 |
| 4~6月 | 1万344円 |
| 7~9月 | 1万278円 |
| 10~12月 | 9,862円 |
電気代は世帯人数や地域によっても異なるため、目安として捉えましょう。
特に近年は猛暑日が多く、エアコンなどの使用時間増加により、電気代の負担が大きくなる傾向にあります。
【世帯人数別】夏の電気代の平均額
次に、総務省の家計調査をもとに、夏の電気代の平均額を世帯人数別に見ていきましょう。
| 7月 | 8月 | 9月 | |
|---|---|---|---|
| 1人暮らし | 6,822円(7~9月) | ||
| 2人暮らし | 1万238円 | 1万1,621円 | 1万2,349円 |
| 3人暮らし | 1万1,319円 | 1万2,936円 | 1万4,398円 |
| 4人暮らし | 1万1,141円 | 1万3,756円 | 1万5,697円 |
| 5人暮らし | 1万3,133円 | 1万4,356円 | 1万5,819円 |
| 6人以上 | 1万3,711円 | 1万6,685円 | 2万348円 |
出典:総務省「家計調査 家計収支編(単身世帯)」(2025年)
出典:総務省「家計調査 家計収支編(二人以上の世帯)」(2025年)
世帯人数が増えると消費電力量も増える傾向があり、電気代は高くなるのが一般的です。特に、1人暮らしと2人暮らしでは電気代に大きな差がみられます。
【地域別】夏の電気代の平均額
次に、夏(7~9月)の電気代の平均額を地域別に紹介します。
| 地方 | 1人暮らし | 2人以上(※1) |
|---|---|---|
| 北海道地方 | 6,910円 | 1万1,808円 |
| 東北地方 | 1万3,166円 | |
| 関東地方 | 6,129円 | 1万2,132円 |
| 北陸地方 | 8,398円 | 1万5,571円 |
| 東海地方 | 1万2,872円 | |
| 近畿地方 | 6,280円 | 1万1,847円 |
| 中国地方 | 7,380円 | 1万3,413円 |
| 四国地方 | 1万3,250円 | |
| 九州地方 | 6,393円 | 1万1,543円 |
| 沖縄地方 | 1万5,360円 |
(※1)7~9月の合計÷3(四捨五入)で算出しています。
総務省「家計調査 家計収支編(単身世帯)」(2025年)
総務省「家計調査 家計収支編(二人以上の世帯)」(2025年)
同じ地方内でも地域差があり、特に気温や湿度が高くなりやすい地域では、冷房や除湿の使用時間が長くなるため、電気代が高くなることがあります。
夏の電気代が高くなる理由
夏の電気代が高いと感じる主な理由は以下のとおりです。原因を把握することで、電気代を抑えるための対策も検討しやすくなります。
- エアコンの使用が増える
- 冷蔵庫の消費電力が増える
- 在宅時間が増える
エアコンの使用が増えるため
夏場は気温が高いため、エアコンなどの冷房器具を使用する時間が長くなることが一般的です。
また、エアコンは外気温と設定温度の差が大きいと、快適な温度を保つためにより多くのエネルギーを必要とします。そのため、特に猛暑が続くと消費電力量が増え、電気代がかさみやすくなります。
経済産業省によると、夏場19時ごろの電力消費に占めるエアコンの割合は約4割にのぼります(※2)。
(※2)出典:経済産業省 資源エネルギー庁「夏季の省エネメニュー」
冷蔵庫の消費電力が増えるため
冷蔵庫も夏の電力消費に占める割合が高い家電製品の一つです。夏場は外気温と冷蔵庫・冷凍庫の温度差が大きくなるため、冷却に必要なエネルギーが増加します。
また、暑い日は食材が傷むのを防ぐために冷蔵保存が増えるほか、冷たい飲み物や食べ物を取り出す機会も増え、開閉回数が多くなりがちです。開閉によって冷気が逃げると庫内の温度が上昇し、再び設定温度まで冷やすために通常よりも多くの電力が必要となります。
さらに、夏場はまとめ買いや飲料の保冷で庫内が過密になりやすく、冷気の循環効率が落ちることも、消費電力が増加する要因といえます。
冷蔵庫の電気代や節電方法について詳しくは、以下の記事で紹介しています。
在宅時間が増えるため
家庭によって差はありますが、夏はお盆休みなどの長期休暇や学校の夏休みなどにより、在宅時間が長くなる傾向があります。また、猛暑で外出を控えがちになることも在宅時間が増える理由の一つです。
在宅時間が増えると、以下のような理由から電気代がかさみやすくなります。
- エアコンや照明などの稼働時間が長くなる
- 複数の家電製品を同時に使用する機会が増える
- 調理や食事の回数が増える
世帯人数が多い家庭では、それぞれが別の部屋で過ごす時間が増えたり、食事や入浴の時間が分散したりすることで、電気の使用量が増える傾向があります。
夏の電気代を節約する方法
夏場はエアコンや冷蔵庫の使用増加によって消費電力量が増える傾向がありますが、工夫次第で負担を抑えることは可能です。夏の電気代を効果的に節約するために、以下の点を意識しましょう。
- エアコンの使い方を見直す
- 冷蔵庫の使い方を見直す
- 待機電力を減らす
- 照明をLEDに取り替える
- 省エネ家電に買い替える
- 電力会社や料金プランを見直す
なお、日本では近年、地球温暖化などの影響により猛暑日が増加しています。冷房の使用を極端に控えるなどの節電方法は、体調を崩したり、熱中症のリスクを高めたりする可能性があるため、無理のない範囲で取り組むことが重要です。
①エアコンの使い方を見直す
夏場の電気代を抑えるには、特に消費電力量が多いエアコンの使い方を見直すことが効果的です。
冷やしすぎは体調を崩す原因にもなるため、無理のない範囲で設定温度を上げましょう。経済産業省によると、エアコン(2.2kW)の設定温度を27℃から28℃に上げると、年間約940円の節約につながります(※3)(※4)。
ほかにも、以下のポイントを意識することで電気代を抑えられる可能性があります。
- サーキュレーターを併用して空気を循環させる
- 風量を調節する
- 短時間(約30分以内)の外出時はつけっぱなしにする
- 帰宅時はエアコンの電源を入れる前に部屋を換気して熱気を逃す
- 室外機の周りに物を置かない
- フィルターをこまめに掃除する
エアコンの電気代や節電方法について詳しくは、以下の記事で紹介しています。
エアコンの電気代はどれくらい?つけっぱなしは節約になる?計算方法や節電方法を解説
エアコンの節約方法8選!電気料金の仕組みを理解して効率良く抑えよう
(※3)出典:経済産業省 資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」
(※4)外気温31℃、エアコンの冷房能力2.2kW、1日の使用時間が9時間の場合
②冷蔵庫の使い方を見直す
冷蔵庫の電気代を抑えるには、開閉回数を減らし、開けている時間を短くすることが基本です。冷蔵庫の中を整理し、あらかじめ取り出すものを決めておくことで、冷気が逃げにくくなります。
また、庫内の設定温度を「強」から「中」に変えることで、消費電力を抑えることが可能です。ただし、暑い日に設定を「弱」に設定すると、庫内の温度が十分に下がらず、食材が傷む原因となります。食材の状態を確認し適切に調節しましょう。
そのほか、冷蔵庫の電気代を抑える主なポイントは以下のとおりです。
- 冷蔵庫に食材を詰め込みすぎない
- 熱い食材は冷ましてから入れる
- 冷蔵庫の周囲に放熱スペースを確保する
- 冷蔵庫の背面を定期的に掃除する
③待機電力を減らす
待機電力とは、家電製品を使用していない状態でモニター表示やメモリー維持などのために消費される電力のことです。待機電力はわずかな消費に感じられますが、経済産業省によれば、家庭における夏場の電力消費の約4%を占めるとされています(※5)。
テレビや照明などは、リモコンではなく主電源を切り、長時間使わないときはプラグを抜くことで待機電力の削減につながります。
(※5)出典:経済産業省 資源エネルギー庁「夏季の省エネ・節電メニュー」(2023年6月)
④照明をLEDに取り替える
白熱電球や蛍光灯を使用している家庭では、LEDに取り替えることで継続的な節電効果が期待できます。
LED照明は一般的に白熱電球や蛍光灯に比べて消費電力が小さく、電気代を抑えやすい傾向があります。また、調光機能や人感センサー付きの照明を使用するのも効果的です。
LED照明の電気代や節約のポイントについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。
LED照明の電気代はどのくらい?蛍光灯との比較や節約のポイントを解説
⑤省エネ家電に買い替える
古い家電製品を長期間使っている場合は、省エネ性能に優れた製品への買い替えを検討しましょう。
家電製品の買い替えは一時的にまとまった出費が必要ですが、近年は省エネ性能に優れたものが多く、長期的に見ると節電効果が期待できます。たとえば、10年前の製品と比べると、エアコンは約14%、冷蔵庫は約21~30%の省エネにつながります(※6)。
新モデル発売前のタイミングを狙う、下取りサービスやポイント還元を利用するなど、工夫次第で買い替え費用の負担を抑えることも可能です。
(※6)出典:経済産業省 資源エネルギー庁「機器の買換で省エネ節約」
⑥電力会社や料金プランを見直す
電力会社や料金プランの見直しも電気代の節約につながります。2016年の電力自由化以降、電力会社の料金プランは多様化しており、利用者がライフスタイルにあわせて自由に選択できるようになりました。
- 曜日や時間帯によって単価が変わるプラン
- 基本料金0円のプラン
- 契約期間に応じて割引を受けられるプラン など
複数の電力会社を比較し、ご家庭の電気の使用状況にあったプランを選びましょう。
電力会社や電気プランの乗り換えについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。
まとめ
総務省の家計調査によると、夏(2025年7~9月)の電気代は月額平均1万278円です。ただし、実際の電気代は世帯人数や地域、電気の使用状況によって異なります。
夏の電気代が高くなりやすいのは、エアコンや冷蔵庫の使用増加に加え、在宅時間が長くなりやすいことが主な原因です。消費電力量が特に大きいエアコンや冷蔵庫の使い方を見直し、電気代の節約につなげましょう。
節電しても電気代が下がらないと感じる場合、燃料費調整額などの費用項目が影響している可能性があります。電気代を抑えるには、家電製品の使い方に加えて、電力会社や料金プランを見直すのも効果的です。
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