窓の断熱シートとは?

住宅において窓は、外壁や屋根よりも熱の出入りが激しい場所です。冬の暖房時には暖めた室内の熱が逃げやすく、夏は外の熱が侵入しやすい部分となっています。

そんな窓の断熱性を手軽に補ってくれるのが「窓の断熱シート」です。窓の断熱シートとは、窓ガラスに貼ることで断熱性を補助的に高めるシート製品です。

製品に含まれる空気層や反射層が熱の伝わりを抑える仕組みになっています。窓に貼るだけで熱の出入りを緩和できるため、冷暖房効率の向上が期待でき、光熱費の削減にもつながります。

断熱シートには、冬の保温に特化した「厚手タイプ」と、夏の太陽熱を跳ね返す「遮熱・ミラータイプ」があります。オールシーズン対応のものもあるため、夏の暑さや冬の寒さなど目的に応じて選ぶのがポイントです。

本格的なリフォーム工事は不要で、DIYでも比較的簡単に貼り付けられます。剥がしやすいタイプを選べば、賃貸住宅でも利用しやすいでしょう。

窓の断熱シートのメリット

窓の断熱シートのメリットには、以下のようなものがあります。

  • 低コストで断熱性能を向上できる
  • ガラスの飛散防止につながる
  • 部屋の目隠し効果がある
  • 冬場の結露を軽減できる場合がある

それぞれ詳しく解説します。

①低コストで断熱性能を向上できる

窓用断熱シートは、比較的安価に省エネ対策ができるアイテムです。窓の交換や内窓(二重サッシ)の設置といった本格的なリフォームに比べ、シートの貼り付けは初期費用を抑えられます。

また、特別な工具を必要とせずDIYで施工できるため、業者への依頼費用もかかりません。導入後は冷暖房費の削減が期待できるため、コストパフォーマンスの高い断熱対策の選択肢といえます。

②ガラスの飛散防止につながる

断熱シートには、万が一の際にガラスの破片が飛び散るのを抑制する効果があります。地震や台風などの自然災害で窓ガラスが割れた際、破片によるケガや避難の妨げといった二次災害のリスクを低減できます。

単に室温を快適に保つだけでなく、住まいの安全性を高められるのも魅力です。

③部屋の目隠し効果がある

模様入りや半透明タイプの断熱シートを選べば、プライバシーを守る目隠しとしても活用できます。外からの視線を遮りつつ、室内には適度な光を取り込めるため、部屋が暗くなりすぎる心配もありません。

断熱と目隠しの機能を1枚で兼ね備えている製品も多く、水で貼るタイプや吸着タイプを選べば、原状回復が必要な賃貸住宅でも使用しやすいでしょう。

④冬場の結露を軽減できる場合がある

冬場に室内の暖かい空気が冷え切った窓ガラスに触れると、結露が発生します。断熱シートを貼ることでガラス表面の温度低下が緩和されるため、結露の発生を抑えられる可能性があります。

特に冬場に冷え込みやすい北側の部屋などで効果を発揮しやすく、結露を抑えることで住まいのカビや建材の腐食の予防にもつながります。

窓の断熱シートのデメリット・注意点

窓に断熱シートを貼るデメリット・注意点は、以下のとおりです。

  • 断熱性を感じにくいケースがある
  • 窓ガラスが割れるおそれがある
  • 定期的な貼り替えが必要
  • 凹凸ガラスには貼れない場合がある

それぞれ詳しく解説します。

①断熱性を感じにくいケースがある

窓用断熱シートは、主に「単板ガラス(一枚ガラス)」の補助的な断熱対策として効果を発揮します。そのため、すでに断熱対策が施されている複層ガラスやLow-Eガラス、高気密・高断熱の住宅では、効果を感じにくいことがあります。

断熱性能が高い窓に対しては、シートによる上乗せ効果が限定的となるため、より本格的な改善を求める場合は、内窓(二重サッシ)の設置や窓自体の交換を検討するのが良いでしょう。

②窓ガラスが割れるおそれがある

断熱シートを貼ることで熱割れが発生するリスクがあります。熱割れとは、シートが日射熱を吸収・蓄積することで、ガラスの露出部分と貼り付け部分の間に温度差が生じ、その歪みによりガラスが割れる現象のことです。

特に網入りガラス、複層ガラス、Low-Eガラスなどは熱割れが起きやすいため、専用製品を選ぶか、場合によっては貼り付けを控えなければなりません。また、黒や濃い色のシートは熱を吸収しやすいため、日当たりの良い窓への使用には注意が必要です。

③定期的な貼り替えが必要

断熱シートは消耗品としての側面があるため、定期的な貼り替えが必要です。紫外線を直接浴び続けるため、時間の経過とともに変色や気泡の発生、粘着力の低下による剥がれなどが生じます。

製品にもよりますが、半年から1年程度での交換が一般的な目安とされています。窓の交換と比べて長期的な耐久性はないため、定期的なメンテナンスの手間も含めて使用を検討しましょう。

④凹凸ガラスには貼れない場合がある

表面にデザインや目隠し用の凹凸がある型板ガラスなどは、シートがうまく密着しないことがあります。特に吸着タイプや水貼りタイプは、平滑な面を対象に設計されているため、凹凸面では隙間から空気が入り、すぐに剥がれてしまう原因となります。

無理に貼ると断熱効果も半減してしまうため、購入前に必ずメーカーの適合表を確認し、自宅の窓ガラスの種類に対応しているかを確認することが大切です。

断熱シートの選び方

断熱シートの選び方は、以下のとおりです。

  • 厚さで選ぶ
  • タイプで選ぶ(シールタイプ/吸着タイプ)
  • 模様や透明度で選ぶ

それぞれ詳しく解説します。

厚さで選ぶ

断熱性能を左右するのは、シートに含まれる空気層の厚みです。一般的に、シートが厚いほど熱を遮断する空気層を確保できるため、5mm以上の厚手タイプは冬場の保温性を高めるのに適しています。

一方で、厚みが増すと外の景色が見えにくくなる側面もあります。視界や明るさを優先したい場所には「薄手タイプ」、寒さ対策を最優先したい場所には「厚手タイプ」など、断熱性能と見た目のバランスを考えて選びましょう。

タイプで選ぶ(シールタイプ/吸着タイプ)

シートの固定方法には、主に「シールタイプ」と「吸着・水貼りタイプ」の2種類があります。シールタイプは強力な粘着剤で固定するため、密着性が高く剥がれにくいのがメリットですが、剥がす際に糊が残る場合があります。

一方、吸着タイプや水だけで貼れるタイプは、糊残りしにくい設計になっています。そのため、退去時の原状回復が必要な賃貸住宅には、吸着タイプが適しています。住まいの状況にあわせて、適したタイプを選びましょう。

模様や透明度で選ぶ

窓からの景色を楽しみたい場合や部屋の明るさを保ちたい場合は「透明タイプ」がおすすめです。外からの視線が気になる場所であれば、すりガラス調やデザイン入りのシートを選ぶことで、断熱と同時にプライバシーを保護できます。

自然光をしっかり取り入れながらも、装飾性を兼ね備えた製品も増えています。目隠しと断熱の2つの目的を同時に果たせるため、部屋の雰囲気にあったデザインを選びましょう。

断熱シート以外の窓の断熱方法

断熱シート以外の窓の断熱方法には、以下のようなものがあります。

  • 厚手カーテン・断熱カーテン
  • 断熱ボード・プラスチックダンボール
  • 窓のリフォーム(内窓・外窓)

それぞれ詳しく解説します。

厚手カーテン・断熱カーテン

窓からの冷気の侵入を抑えるには、厚手のカーテンや断熱機能を備えたカーテンを使用するのが効果的です。窓と室内の間に厚い生地の層を設けることで、空気の動きを遮ることができ、断熱効果が期待できます。

特に夜間の冷え込み対策として有効で、工事不要で手軽に取り入れられるのがメリットです。ただし、あくまで窓の内側での補助的な対策であるため、窓自体の断熱性能を変えるものではありません。

断熱ボード・プラスチックダンボール

断熱ボードやプラスチックダンボールを窓際に立てかけたり、窓面に直接設置したりするのも、手軽で効果的な手段の一つです。内部に独立した空気層があるため、熱の移動を抑制できます。

視界や採光が遮られるというデメリットはあるものの、高い断熱効果が期待できます。たとえば、日中は外して夜間だけ設置するといった工夫をすれば、見た目や明るさを損なわずに効率良く室温を保つことができるでしょう。

窓のリフォーム(内窓・外窓)

根本的な断熱改善を目指すなら、窓そのもののリフォームが効果的です。既存の窓の内側にもう一つ窓を取り付ける「内窓(二重サッシ)」は、窓の間に大きな空気層をつくることで、断熱性だけでなく防音や結露軽減にも効果をもたらします。

また、古い窓を最新の複層ガラスやLow-Eガラスへと交換する「外窓交換」も、熱の出入りを抑えることができます。窓のリフォームは自治体の補助金制度の対象になる場合もあるため、初期費用を抑えて住まいの性能をアップデートできる可能性があります。

まとめ

まとめ

窓の断熱シートは貼るだけで導入できる簡易的な断熱対策です。冬は暖めた室内の熱を逃がさず、夏は日射熱を遮ることで、一年中快適な室温を保つのに役立ちます。特に、単板ガラスの住宅では、断熱効果を実感しやすい傾向があります。

結露の抑制やガラス飛散防止といったメリットがある一方で、ガラスの種類によっては熱割れのリスクや、定期的な貼り替えが必要になるなどの注意点もあります。断熱性能の大幅な向上を求めるのであれば、内窓の設置や窓交換などの本格的なリフォームを検討することも効果的です。

窓の断熱シートによって冷暖房効率が向上すれば、省エネや電気料金の節約につながります。また、電気料金の節約には電力会社やプランの見直しも有効です。

電力会社の変更も検討する場合は「楽天でんき」がおすすめです。楽天でんきは基本料金0円で、使った分だけ支払う従量料金制のため、電気料金を抑えやすいのが特長です(※1)。

利用料金200円(※2)につき1ポイント、ガス(※3)とセットなら100円(※2)につき1ポイントの楽天ポイントが貯まります(※4)。貯まった楽天ポイントは利用料金に充当できます(※5)。

また、楽天でんきの前月の利用金額が税込5,500円以上かつクレジットカードによる決済をした方は、楽天市場で買い物をした際に「ポイント+0.5倍」が進呈されます(※6)。そのため、楽天市場で買い物をする機会が多い方は、おトクにご利用いただけます。

楽天ガスのお申し込みはこちら
楽天でんきのお申し込みはこちら

(※1)「プランS」「プランM」が対象。「動力プラン」の場合、基本料金は0円ではありません。
(※2)楽天ポイント進呈の基準となる金額は、電気料金とガス料金の税抜価格です。
(※3)楽天ガスは都市ガス(東京ガス、東邦ガス、関電ガス)が提供対象エリアです。詳しくはガス対象エリアページをご確認ください。
(※4)楽天ポイントの進呈対象は、クレジットカードでお支払いいただいた料金となります。
(※5)貯まった楽天ポイントは50ポイント(50円相当)からご利用料金に充当できます。
(※6)獲得条件および進呈ポイントの上限があります。「楽天でんき」のSPU詳細はこちら
ご利用金額の一部もしくは全額をポイントでお支払いいただいた場合もSPU対象になります。

この記事を監修した人
この記事を監修した人の写真
鶏冠井 悠二(かいで ゆうじ)

1級FP技能士・CFP・証券外務員一種・投資診断士・節約生活スペシャリスト・クレジットカードアドバイザー®

コンサルタント会社、生命保険会社を経験した後、ファイナンシャルプランナーとして独立。「資産形成を通じて便利で豊かな人生を送って頂く」ことを目指して相談・記事監修・執筆業務を手掛ける。担当分野は資産運用、保険、投資、NISAやiDeCo、仮想通貨、相続、クレジットカードやポイ活など幅広く対応。現在、WEB専門のファイナンシャルプランナーとして活動中。