洗濯機の適切な水量の目安はどのくらい?1回の水道代や節水・節約方法を解説
洗濯機を使ううえで気になるのが、1回の洗濯にどのくらいの水量が必要なのかという点ではないでしょうか。
水量を少なくすれば、水道代の節約につながるように思えるかもしれません。しかし、水量が少なすぎると、汚れ落ちやにおいに影響することがあるため、慎重に判断する必要があります。
洗濯1回に必要な水量の目安を知っておけば、水道代の把握や無理のない節水につなげやすいでしょう。
本記事では、洗濯機の適切な水量の目安を解説します。洗濯1回にかかる水道代や、節水・節約しながら洗濯する方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
洗濯機の適切な水量の目安
洗濯機の適切な水量は、洗濯物の量や使用する洗濯機の機種によって異なります。
毎日洗濯する場合、洗濯物の重さは1人あたり約1.5kgが目安です。洗濯物1kgに対し、必要な水量は縦型洗濯機で10L、ドラム式洗濯機で7Lが一般的とされています。
上記を前提とすると、洗濯機の適切な水量の目安は以下のとおりです。
| 世帯人数 | 1日分の洗濯物の重さ | 縦型洗濯機の水量の目安 | ドラム式洗濯機の水量の目安 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 約1.5kg | 約15L | 約10.5L |
| 2人 | 約3kg | 約30L | 約21L |
| 3人 | 約4.5kg | 約45L | 約31.5L |
| 4人 | 約6kg | 約60L | 約42L |
| 5人 | 約7.5kg | 約75L | 約52.5L |
なお、ここで紹介する「水量」は洗いに必要な目安であり、後半で紹介する「標準使用水量」とは意味が異なります。 標準使用水量は、標準コースで1回運転したときに使う水量のことです。
縦型とドラム式で洗濯に必要な水量が異なる理由
縦型洗濯機とドラム式洗濯機で必要な水量が異なる理由は、洗濯物の洗い方が異なるためです。
縦型洗濯機は、洗濯槽に水をためて衣類をかき回しながら洗う仕組みです。衣類同士をこすり合わせる「もみ洗い」で汚れを落とすため、ある程度の水量が必要となります。
一方、ドラム式洗濯機は、衣類を持ち上げて落とす「たたき洗い」で汚れを落とします。ドラム式洗濯機は、水が多すぎると衣類をしっかり持ち上げて落としにくくなるため、縦型洗濯機より少ない水量で洗うのが一般的です。
洗濯機の水量の決まり方
洗濯機の水量は、同じ機種を使えばいつでも一定というわけではありません。効率よく節水するためにも、洗濯機の水量の決まり方を確認しておきましょう。
水量は洗濯物の重さをもとに自動設定される
洗濯時の水量は、洗濯物の重さによって決まります。
洗濯機には衣類の重さを検知する仕組みがあるため、自動運転であれば投入された衣類の重さに応じて水量が設定されます。
そのため、濡れた衣類を洗濯機に入れると、必要以上の水量が設定される場合があるため、注意してください。
洗濯に使用する水量の確認方法
洗濯時にどれくらいの水を使うかは、取扱説明書やカタログの「標準使用水量」や「標準水量」で確認できます。
「標準使用水量」は、標準コースで1回運転したときに使う水量です。 乾燥機能付きの機種では、洗濯から乾燥まで含めた水量を提示している場合もあります。「標準水量」は、定格容量の洗濯物を洗いのみで1回運転した際の水量です。
また、機種によっては「水量」ボタンから洗濯時の設定水量の確認や変更ができます。
自宅の洗濯機で実際にどれくらいの水を使っているかを知りたい場合は、まず取扱説明書を確認すると良いでしょう。
自動設定を基本に、必要に応じて手動で調整する
洗濯機の水量は衣類の量に応じて自動で設定されますが、基本は自動設定で、水量が足りない場合は手動で調整するのがおすすめです。
重さを検知して水量を決める仕組み上、軽くてかさのある衣類などは水量が少なめに設定される場合があります。水量が足りないと感じる場合は、水量ボタンで調整しましょう。
機種やコースによっては水量変更に制限がある場合もあるため、取扱説明書を確認してみてください。
洗濯1回にかかる水道代の目安
洗濯1回にかかる水道代の目安は、「標準使用水量×水道代単価(円/m3)」の計算式で算出できます。
水道代単価は地域によって異なりますが、2026年5月時点の各家電メーカーにおいて、一般社団法人 日本電機工業会が公表している262円/m3を基準値としているため、本記事でもこの数値を用います。
定格容量ごとの標準使用水量の目安と、洗濯1回あたりの水道代の目安は以下のとおりです。
| 定格容量 | 標準使用水量の目安 | 洗濯1回あたりの水道代の目安 |
|---|---|---|
| 7kg | 縦型洗濯機:80〜110L ドラム式洗濯機:50〜70L |
ドラム式洗濯機:50〜70L ドラム式洗濯機:約13.1〜18.3円 |
| 8kg | 縦型洗濯機:90〜120L ドラム式洗濯機:55〜75L |
縦型洗濯機:約23.6〜31.4円 ドラム式洗濯機:約14.4〜19.7円 |
| 10kg | 縦型洗濯機:100〜130L ドラム式洗濯機:70〜90L |
縦型洗濯機:約26.2〜34.1円 ドラム式洗濯機:約18.3〜23.6円 |
定格容量7kgの洗濯機で毎日洗濯を行う場合、1週間であれば縦型洗濯機で約147〜201.6円、ドラム式洗濯機で約91.7〜128.1円です。1カ月(30日間)では、縦型洗濯機で約630〜864円、ドラム式洗濯機で約393〜549円となります。
実際の標準使用水量は機種によって異なるため、水道代を試算する際は、自宅で使用している洗濯機の数値や地域の水道料金単価を確認してください。
洗濯機の電気料金について詳しくは、以下の記事で紹介しています。
洗濯機の水量が少ないことで起こるデメリット
洗濯時の水量を適切に調整することで、節水につながります。ただし、必要以上に水量を少なくすると様々なデメリットが生じるため、節水のしすぎには注意してください。
以下では、洗濯機の水量が少ないことで起こるデメリットを紹介します。
汚れ落ちが悪くなり、再汚染も起こりやすい
洗濯機の水量が少なすぎると、衣類が十分に動かず、汚れが落ちにくくなります。
特に縦型洗濯機では、水量が不足すると、もみ洗いの効果が十分に発揮されにくくなります。また、落ちた汚れを十分に流せないと、汚れが再び衣類に付着する「再汚染」が起こる場合もあります。
洗濯の目的は衣類をきれいにすることなので、過度な節水をせず、必要な水量を確保しましょう。
衣類に汚れや洗剤が残りやすくなり、においの原因になる
洗濯時に必要量よりも水量を少なく設定すると、衣類に汚れや洗剤が残りやすくなり、においの原因になることがあります。
洗濯時の水量が足りないと、十分にすすげず、汚れや洗剤が衣類に残りやすいです。その結果、においの原因になったり、生乾き臭につながったりすることがあります。
せっかく洗濯をしても、「汚れが落ちきっていない」「嫌なにおいがする」と感じる状態では、十分な洗浄効果が得られているとはいえません。適切な水量を守って洗濯することが大切です。
節水・節約しながら洗濯する方法
節水のために水量を減らしすぎると、汚れが十分に落ちなかったり、不快なにおいが発生したりすることがあります。必要以上に水量を減らしすぎないよう注意しましょう。
極端に水量を調節しなくても、工夫次第で節約しながら洗濯できます。洗濯時の水道代や電気料金を節約したい場合は、以下の方法を実践してみてください。
- 洗濯物をまとめて洗う
- 洗濯物を入れすぎない
- 洗剤の量を調整する
- 水温を調節する
- すすぎ回数を変更する
①洗濯物をまとめて洗う
節約を意識して洗濯したい場合は、洗濯物をまとめて洗う方法が効果的です。
洗濯物の量が少なくても、汚れをきちんと落とすためには、ある程度の水量を確保しなければなりません。そのため、少量の衣類を毎日洗濯するよりも、まとめて洗ったほうが使用水量を抑えられます。
洗濯物をまとめて洗えば、水道代だけでなく電気料金の節約にもつながります。できるだけ洗濯回数を減らして、まとめ洗いを意識しましょう。
洗濯機を含む家電の節電ポイントについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。
家電消費電力ランキング!電気料金の目安や家電ごとの節電ポイントを解説
②洗濯物を入れすぎない
洗濯機の水量だけでなく、洗濯物の量も意識することで節約につながります。
まとめ洗いは使用水量の削減につながりますが、洗濯物を入れすぎないことも節約のために重要です。
一般的に、洗濯物の適量は定格容量の7割程度が目安とされています。1回で洗う量を定格容量の7割程度に抑えれば、まとめ洗いで節約できるうえに汚れを落としやすくなります。
③洗剤の量を調整する
洗濯時の水量を減らしすぎなくても、洗剤の量を適切に調整することで、水道代や電気料金の節約につながります。
洗濯洗剤は、多く入れればその分しっかり汚れを落とせるというものではありません。洗剤の量が多すぎると、洗剤成分が衣類に残り、黄ばみの原因になることがあります。また、余分なすすぎが必要になり、水道代や電気料金が増えるほか、洗濯槽の汚れやカビの原因になる可能性もあります。
一方、洗剤の量が少なすぎると、本来の洗浄力が発揮されなかったり、落ちた汚れが再び衣類に付着したりするリスクがあります。多すぎず少なすぎない適量の洗剤を使用して洗濯をすることを意識しましょう。
洗剤ごとに適量は異なるため、目安を確認したうえできちんと測って使うことが大切です。
④水温を調節する
洗濯時の水温の調節も、節約につながる場合があります。
水温が高いと皮脂や油などの汚れが落ちやすくなるため、ぬるま湯を使うことで洗浄効果を高められます。洗浄力を高めることで、洗い直しを防ぎやすくなり、結果的に節約につながります。
一般的に、洗濯に適した水温は25〜40℃程度とされています。洗濯機によっては、温水を使って効率的に汚れを落とすモードが搭載されている場合もあるため、使用している機種を確認してみてください。
⑤すすぎ回数を変更する
すすぎ回数の見直しも効果的です。すすぎは、洗濯の工程のなかでも特に多くの水量が必要です。汚れを落とすために2回以上のすすぎが初期設定になっていることも多いですが、近年ではすすぎ回数が1回でも衣類に残りにくい洗剤が販売されています。
すすぎ1回に対応した洗剤を使用し、すすぎ回数を抑えることで、洗濯に必要な水量を減らせます。水道代の節約に加えて、洗濯時間の短縮につながり、電気料金の節約も可能です。
まとめ
洗濯機の適切な水量は、洗濯物1kgに対して、縦型洗濯機で10L、ドラム式洗濯機で7Lが一般的です。使用している洗濯機の容量や洗濯物の量などを考慮し、適切な水量に調整しましょう。
水量が少なすぎると、汚れが落ちにくくなったり、嫌なにおいが発生したりするリスクがあります。そのため、まとめ洗いをする、すすぎ回数を1回にするなどの方法で節約を意識するとよいでしょう。
洗濯には水道代だけでなく電気料金もかかるため、光熱費の高さが気になる場合は、電気料金の節約も重要です。毎月の電気料金の高さが気になる場合は、電力会社を見直してみましょう。
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