楽天エナジーの導入事例 Vol.10 川口水産

「楽天市場の有名店舗が選ぶ、コスト削減への新たな一手」~5年、10年後を見据えた可能性の模索~

川口水産株式会社 専務取締役 川口博司さん

川口水産株式会社
専務取締役
川口博司さん

今後は楽天さんの力も借りながら、海外にも目を向けていきたいですね。うなぎを食べる文化は海外にもありますから、ビジネスチャンスは広がっていると感じています。
≪導入サービス≫
iシェアリングサービス

川口水産株式会社 工場長 上西浩二さん

川口水産株式会社
工場長
上西浩二さん

うなぎが苦手な人も、当社のうなぎなら食べられる』と言ってもらえます。良品を追及するための社員のレベルアップや施設充実にかける経費のねん出は常に課題としてあります。

楽天エナジー エネルギー事業部 デジタルエナジーグループ市場チーム 中村有香

楽天エナジー
エネルギー事業部 デジタルエナジーグループ市場チーム
中村有香

2008年楽天に入社。市場事業部ECCとして、九州や関東地区を担当。2015年同社 エネルギー事業へ。
川口水産さま担当者として本記事のインタビュアーも担当。


 リピーターが多く楽天市場でも2014年のショップ・オブ・ザ・イヤー(海産物ジャンル賞)を受賞した川口水産。人気の鍵を握るのは、企業努力が結集した加工施設。ここには毎月多額の光熱費が必要となる。東日本大震災後の電気料金値上げに対する方策には、試行錯誤を繰り返しているという。「自社でやれることすべて試す」と語る同社は、次なる一手に、楽天エナジーのサービスを選んだ――。

売り上げの最大化と支出の最小化
川口博司 専務

川口博司 専務(以下、川口) 川口博司 専務(以下、川口) 当社は1975年から、うなぎの蒲焼を専門に製造販売をしています。以前は卸しへの出荷をメインにしていましたが、2004年からは楽天市場をはじめとするインターネットでの直接販売を開始し、現在までお陰様で順調に売り上げを伸ばしてきました。

上西浩二 工場長

上西浩二 工場長(以下、上西) 現在は年間の売り上げ目標を約30億円に設定しており、40名の社員が目標達成に向けて働いています。うなぎを市場から仕入れて加工することに加えて、独自のタレを開発している点が、当社の一つの売りになっていると考えています。

[川口] うなぎの加工場とタレの製造工場の2つの施設に加え、商品の冷凍庫や事務所などを合わせると、光熱費は毎月かなりの金額がかかってきます。当社は売り上げ目標の他に、利益率10%を目指していて、どの会社も同じでしょうけど、売り上げの最大化と支出の最小化が課題です。そのため、楽天エナジーさんにお世話になる前から電気代の圧縮に取り組んでいました。

[上西] うなぎの蒲焼が出来上がるまでには、多くのエネルギーを消費します。例えば、当社は毎日約1万匹のうなぎを使用しますが、国内各所の産地から仕入れてきたうなぎの泥抜きを行うためには大量の水が必要です。当社では地下水をポンプで汲み上げるので、電力を必要とします。また、うなぎをさばき易くするために、製氷機もずっと稼働しています。当然、うなぎを焼くのに火を使いますし、できた商品は冷凍庫で保存するわけですから、熱したり冷ましたりと、工場内にはさまざまな室温のセクションがあります。

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東日本大震災以降の電気料金の値上げへの節電対応

[川口] 中でも電力消費に関して問題となるのは冷凍庫です。冷凍庫は冷やす過程で、床に霜が溜ります。冷凍庫でも社員は作業を行いますから、霜を取り除かないと滑って危険です。以前は、6時間おきにタイマーで霜取りをしていました。しかし、霜取りをするということは冷やさないといけない場所でヒーターを入れて氷を解かすという、相反する作業になり、物凄く電力を消費するんですよ。

[上西] そこで時間ごとではなくて、必要な時に取るような装置を昨年、導入しました。コンピューターが学習していくので必要最低限の加温回数で霜の除去ができ、今では1週間に3~4回の稼働で霜がつかなくなり、かなりの節電ができるようになりました。

[川口] 私たちは以前から節電に苦慮してきました。上西が今申し上げた装置を導入したのも、社内での節電活動の一つになります。節電で当社がまず行ったのは、電気の見える化でした。これは楽天エナジーさんではないのですが、電気の基本料金を下げようとデマンドコントローラーを導入して、契約電力が上がらないよう30分間の最大需要電力(デマンド値)の監視を始めました。

[上西] 電力が上がらないよう、空調の温度設定を夏場は26度前後、冬は18度前後と決めたのを皮切りに、工場内での電気の無駄をなくす作業を徹底しました。

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節電活動と企業活動のバランス

[川口] しかし、夏場は直ぐに最大値を超えそうになるんです。工場内から警告音が鳴るたびに「どこかを消さなければ!」と、私は敷地内を走り回りました(笑)。

[上西] 「もう、消すところないですよ」という状態になりましたね(笑)。

[川口] 作業をしているスタッフが色んな場所の電気を消しに行くことが仕事みたいになり、本業へかけるべき時間が取られる結果になりました。それに、先に述べましたが工場内は熱かったり寒かったりと部屋によって温度差が激しいですから、空調を適温にしないと夏場などは従業員が暑くて、ほんとうに可哀そうになってきまして…。

[上西] 冷凍庫の開け閉めも回数を減らすように通達していましたけど、開けなければスピーディな仕事が困難になるので制限も撤廃して、監視値の上限を引き上げました。お客様にご納得頂ける商品を作ることが本業です。そのために必要不可欠なのは、社員が心地よく働ける環境ですからね。

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やりつくした後での楽天エナジーの提案

[川口] 自分たちなりにやれることはやったつもりだけど、まだ他にできることはあるのかなと思案していた時に、楽天市場で10年以上の付き合いのある楽天さんからiシェアリングサービスのお話を伺いました。正直、初めて内容を聞いた時はほとんど理解できませんでしたね。

[上西] 関西地方なら電気は関西電力から来るのが当たり前だと思っていましたし、新電力による電気を送電する…などと説明を受けても、初めはピンと来なかったですね。社員がみんな同じような状態だったので、一時期、楽天エナジーさんの書類が社内でたらい回しになっていました。

[川口] 最終的に私が担当となり、何度もお話を伺うようになりました。楽天エナジーの担当者が丁寧に噛み砕いて説明してくれたので、徐々に理屈が分かってきました。楽手エナジーだけではなく、他の業者さんにも同等サービスの試算してもらいましたが、楽天エナジーだけが削減効果の試算結果を提示し、メリットを出してくれました。

[上西] 新しく大規模な何かを設置するということもなく、イニシャルもゼロで始められる点も導入する上で大きかったですね。また、楽天エナジーの担当者さんから、無料付帯サービス「プロモーションサポート」などの提案もあり、エネルギー分野だけではない楽天さんらしい総合的な広がりがあるのも魅力的でした。

[川口] 極端に言うとサービス加入のサインをするだけですからね。それで年間数十万円のメリットが出るというのは不思議な気もしましたし、リスクゼロという点に不安もありましたが、楽天市場で10年以上の付き合いのある楽天さんだから大丈夫だろうという信頼感がありましたので、「とりあえずやってみよう!」というのが最初の感想でした。

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地域や自然と配慮する時代にできること

[川口] 「とりあえずやってみよう!」という姿勢は、色々なことを模索していかなければならないフェーズに入っている当社の現状とマッチしたところもあります。国内のうなぎの養殖は生産量が減少傾向にあること、そして国際的に見ても数年後にはワシントン条約にうなぎが引っかかるのではないかという予想を私たちは立てています。そうなると、輸出入に規制がかかるなどして、世間の風当たりも冷たくなるのではないかと懸念しています。

[上西] そういった世の中の変化を見越して、当社はうなぎがメインですけれども、牡蠣や穴子など、他の魚介類のかば焼きにも着手を始めました。試せるものは早いうちに手掛けたいという気持ちがあります。そのためには、資金に余裕がなければいけません。楽天さんのiシェアリングサービスで、経費が少しでも圧縮される可能性があるなら検討に値すると思いました(笑)。

[川口] その他の新たな着手事項としては、地域の横展開で、冬場は地元名産の有田みかんの青果や加工物の販売もインターネットで行っています。有田市では地域の雇用創出を視野に入れた原産地保障制度を設けました。規定を満たす優れた品を有田市が認定するもので、当社では市と協働して認定品を集めたストアを一つネット上に作って展開しています。

[上西] これも時代の変化でしょうけど、会社や工場も地域と共生するという意識が昔に比べて強くなってきています。うなぎの蒲焼は加工すると、物凄く脂が出てしまいます。それが工場の排水に混ざって、臭いのする白濁した水になるんです。そこで、現在では大きな浄化槽を作り、脂を分解するバクテリアを入れて浄化してから流しています。これをそのまま地域に排水したのでは、地域の共生に反しますし、環境にも良くありませんからね。

楽天エナジーのiシェアリングサービスでは、再生可能エネルギー由来の電力も含まれていますし、参加施設は「楽天の森」という楽天さんが展開する森林整備活動にも貢献することになります。うなぎはそもそも自然の中で育てられるわけですから、環境保全は巡り巡って当社の問題でもあります。一企業ではできないことも、集まれば大きな力になることもあります。そもそもは、経費削減が目的で楽天エナジーのサービスを利用していますが、新電力が大きくなることで無駄が少なくなり、環境にもプラスになるのであれば、地域で企業活動を行っている者としてメリットはあると思いますね。

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川口水産 株式会社

川口水産 株式会社

1964年(昭和39年)創業。1975年よりうなぎの蒲焼きを専門として和歌山県の有田市で営業を開始。じっくりと焼き上げる技術や3度のタレ漬けなど、オリジナルの製法で高い評価を得ている。インターネット販売は2004年から開始。その他、店頭での販売も行っている。同社を「うなぎ屋のかわすい」と親しみを込めて呼ぶリピーターも数多い。

川口水産 株式会社
店舗:うなぎ屋 かわすい
和歌山県有田市宮原町滝川原212

楽天市場:うなぎ屋 かわすい
https://www.rakuten.ne.jp/gold/kawasui/

今回インタビューにご協力頂いた宿泊施設はこちら

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