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楽天エナジーとプロフェッショナルな人

お客様にとって最適なエネルギーソリューションをお届けする裏側で楽天エナジーでは社内外問わず、 多くのプロフェッショナルな人の力が発揮されています。 経験に裏打ちされた、専門的な知見や思いによってサービスの品質が保たれています。

Episode3 発想と実践で人を結ぶ達人

株式会社 中央物産 三尾 泰一郎

三尾 泰一郎 さん
株式会社 中央物産
専務取締役

Think globally act locally.
世界と地域を結びつける考え方で未来を見据える。
本質的な価値を生み出す実践力が、多くの人や企業を動かしていく。

三尾 泰一郎 Taiichiro Mio

楽天エナジーが協賛するロックフェス『中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014』。このイベントを取り仕切るのは株式会社中央物産の三尾専務。海外赴任などの経験で身につけた実践力と発想力、そして地元のネットワークを持ち合わせ、イベントの運営を通じて、楽天エナジーとともに電力ソリューションの先にある中津川市の未来を見つめている――。

信頼関係という本質的な価値

私の地元であり中央物産のある中津川市は岐阜県の東部に位置し、2027年にはリニア新幹線駅の開業が予定されている、商業的にも観光業的にも中京地区の中核を担っていく地域です。その中津川から発信されるプロジェクトとして、今年の夏に第2回目となるソーラーエネルギーだけで運営するロックフェスイベント『中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014』が控えており、私は実行委員長として楽天エナジーさんをはじめとする協賛企業や地元企業、商工会や観光協会との橋渡しや意見の取りまとめを行っています。今でこそ大きなイベントの実行委員長という立場で陣頭指揮を執り、多くの人や企業と共にプロジェクトを進めていますが、そこにあるのは企業としての地域貢献の考えと、多くの貴重な経験を通じて、様々な方々に厳しく指導して頂いた賜物です。今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

現在、私は中央物産の専務取締役として各事業を推進させ、それらを売り込む自社のトップ営業として奔走していますが、そのキャリアはいきなりの海外、それも当時「ビジネスは難しい」と言われていた上海に赴任することから始まっています。それは、弊社社長である父からの「会社を継いでほしい」というたっての願いを聞き入れ、上海の赤字工場の立て直しに向かうことだったのですが、そこには海外の工場ならではの問題が山積していたのです。

そこでまず私が取り組んだのは現地スタッフとの信頼関係を築く事ことでした。リーダーとして率先垂範を心がけ、時には通訳を通さずに筆談や独学の中国語で交渉することでこちらの意志を伝え、社員としての心得や企業としての目標を共有しました。事業に対する情熱と、責任を持つ気持ちを素直にぶつける事で、日本人・中国人関係なく、人間同士の信頼関係が築けることを学びました。 そして海外であっても「メイドインジャパン」を誇れる本来のポテンシャルと信頼関係という本質的な価値を取り戻した工場は、半年後に黒字へ転化したのです。それからもいくつかの海外工場の経営立て直しに携わったのですが、その後に本社に戻った私を待っていたのはさらなる難題と大きな転機でした。

エネルギー事業参入という発想と転機

本社に戻った私に課せられたのは社内の経営企画室長として自社内の改革を行うことでした。弊社はエアコン用被覆銅管・住宅向け被覆PE管の製造、ウレタン部材の加工が主な事業です。
 帰国当時の社内は良く言えば安定的ですが、様々な決定は全てトップダウンで決めていたので雰囲気としては『指示待ち』な社風だったのです。そこでまず取り掛かったのが、役職関係なく議論が行えるよう体質の改善することでした。私と社長が毎日のように議論を交わし、時には声を荒げることで社内が険悪なムードになることもありましたが、問題の解決のために敢えてその様子を社員に見せていたこともあります。それは、ショック療法的なことが必要だと思ったからですね。すると、私の狙い通り上下関係が取り払われることで社内の風通しが改善され、やがて意見交換や情報共有が当たり前のように行われるようになり、経営陣や事務職だけでなく工場の社員までも巻き込んだ、社内改革として実を結ぶことになったのです。

それ以降、社内では新規事業についても積極的に取り組むようになりました。特に、電動アシスト自転車の輸出入を経てバッテリー(蓄電池)の生産と販売を始めたことと、私がアメリカで視察したオール電化のスマートシティ構想のモデル地区に衝撃を受けたことは、エネルギー事業に参入する大きなきっかけになりました。この時、アメリカの電力自由化という背景はありましたが、私はこのエネルギー事業というビジネスに強い興味と将来性を感じ、日本でも将来同じことができるのではないだろうか、と確信に近い思いがありましたね。そうした経緯を経て、現在では「enenova(エネノバ)」という個人・企業向けの蓄電池や太陽光パネルを扱うブランドを立ち上げ、自社で電力ソリューションの提供を行っているだけでなく、楽天エナジーさんと協働で電力ソリューションの提供を行うまでになりました。その楽天エナジーさんとは今では個人や企業という単位を越えて、自治体や地域といったスケールの話をさせていただいておりますが、そのきっかけとなったのは、初めて中津川で開催される『中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2013』の実行委員長と、協賛企業の一社としてお会いしたことでした。

『THE SOLAR BUDOKAN』をめぐる思い

『THE SOLAR BUDOKAN』はアーティストの佐藤タイジさんが発起人として2012年に東京の日本武道館で開催したライブイベントで、使用する電力を太陽光発電のクリーンエネルギーだけで賄うのが特徴です。日本武道館での初開催のことをニュースで知った時は、「エネルギー事業に取り組む企業として何かできることはないか」と、すぐに問い合わせ先を調べて交渉し、その想いを伝えることで弊社の蓄電池を提供することができました。そしてイベントは史上初の100%ソーラーエネルギーによる武道館公演ということで話題になり、大きなトラブルもなく大勢のお客さんとの大合唱で幕を閉じることができたのです。

私は元々バンドマンだったこともあるのですが、それを差し引いても『クリーンエネルギー×音楽』というコンセプトは、企業として地元貢献や社会貢献ができるのではと血が騒ぎました。そこで私は、若い頃に体験した国内外の野外フェスの記憶と、中津川の自然の豊かさや地域住民・企業に浸透し始めたクリーンエネルギーに対する理解を踏まえ、かつて1969年から1971年に『全日本フォークジャンボリー』と呼ばれるイベントが開催された野外フェスの聖地でもある、中津川での次回開催を提案したのです。以来、商工会青年部・市役所・JC・観光協会・一般ボランティアスタッフの皆さんと共に実行委員会を立ち上げました。一丸となって中津川で開催することの意義を伝えるだけでなく、「中津川に野外フェスを再び!」という思いを共有しました。その結果、佐藤タイジさんにもその意義や思いが伝わり、『中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2013』として招致・開催することができたのだと思います。もちろんイベントは大成功し、お客さんだけでなく地元の方達からも喜びの声をいただき、中津川の地に新たな野外フェスが誕生したのです。

楽天エナジー(当時は楽天ソーラー)さんには2013年から協賛していただいておりますが、お話をしてみると楽天グループとしての将来のビジョンはもちろん、電力ソリューションという事業に対しての本気度が伝わってきました。それは私がアメリカで衝撃を受け、思い描いている将来のイメージにとても近かったのです。今年度も引き続いて協賛いただいているのですが、今では協賛していただいている企業様とされる側という関係性の枠を超え、電力ソリューションを中心としたアイデアや、中津川を中心としたビジネスマッチングを共有できるようになっています。これら一連の流れが、私の未来について事業を取り組む発想の元と言えるかもしれません。

協力関係によって見える未来のビジョン

楽天エナジーさんとお付き合いをしている中で非常に刺激的なのが、弊社がフィジカル(ものづくり)的なアイデアを出すということに対し、バーチャル(ネット)的なアイデアを提案してくれることです。フィジカルな考え方が得意な私よりも上の世代の商工会や観光協会の意見を取りまとめ、それを楽天エナジーさんに話すと、楽天さんの他の部門からのバーチャルなアイデアが加わり、新しいバリューを持った将来性のあるソリューションとしてアイデアが返ってくるので、より魅力のある話ができます。また、官・民ともに言えることですが、顧客先で提案をする時に、楽天エナジーさんがいることで私も信頼してもらえることがありますし、私が導入した電力ソリューションを紹介することで、楽天エナジーさんの提案が受け入れやすくなることがあります。これは、中津川をきっかけとした中京地区戦略において、強力なパートナーシップであり、私の将来のビジョンを実現性のあるものにする最良の方法だと考えています。

2027年にリニア新幹線駅が開業予定の中津川にとって、今私達の世代ができることは地域ブランド力の強化とインフラや都市計画の整備です。上の世代や下の世代の両方に話ができる世代だからこそ、できることがあるはずだと思います。そこで必要になってくるのが地域的戦略。ものづくりの町からクリーンエネルギーを中心とした、エネルギーソリューションと産業と観光が一体となった町づくり。これを実現するためには、アイデアや私のような個人の力だけではどうにもなりません。楽天グループというバックボーンがあるからこそ提案できること、実現できる未来があると私は思います。今の関係性がもっと強く・深くなれば、中津川で起きたムーブメントがパッケージ化され全国各地に広まっていき、いつかは『THE SOLAR BUDOKAN』と中津川の名も世界に飛び出すこともできる。それこそが弊社が掲げている『グローカルカンパニー(「global(世界的)」な展開と「local(中津川)」への貢献を担う企業)』としての使命だと考えています。

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