5人家族の1カ月の食費は平均どのくらい?理想の生活費を知り節約術を実践しよう
5人家族の1カ月の食費はいくらか、きちんと計算したことはあるでしょうか。世帯人数が多いので食費はかさむ傾向がありますが、具体的な金額は把握していない方もいるかもしれません。
しかし、生活費を節約したいなら、食費の項目を含めた支出の内訳を把握することが大切です。本記事では、5人家族の1カ月の平均的な食費を紹介したうえで、取り入れやすい食費の節約方法を解説します。食費以外に節約できる支出も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
5人家族の1カ月の食費はいくら?
総務省の2023年家計調査のデータ(※1)によると、5人家族の1カ月の食費内訳は以下のとおりです。
項目 | 金額 | 割合 |
---|---|---|
穀類 | 8,754円 | 8.60% |
魚介類 | 5,739円 | 5.64% |
肉類 | 12,060円 | 11.85% |
乳卵類 | 5,189円 | 5.10% |
野菜・海藻 | 9,142円 | 8.98% |
果物 | 2,501円 | 2.46% |
油脂・調味料 | 4,724円 | 4.64% |
菓子類 | 10,570円 | 10.38% |
調理食品 | 14,341円 | 14.09% |
飲料 | 6,141円 | 6.03% |
酒類 | 3,689円 | 3.62% |
外食 | 18,956円 | 18.62% |
食費合計 | 101,806円 | 100% |
5人家族の1カ月の食費は、約10万円です。食材費(穀類、魚介類、肉類、乳卵類、野菜・海藻、果物)を合計すると約4万3,000円となり、食費の42.6%を占めることがわかりました。
家族の人数が多いと、外食や調理食品にかける費用が増える傾向があります。5人家族では外食費が食費の18.6%である約1万9,000円、お弁当やお惣菜などの調理食品が14.1%である約1万4,000円です。
5人家族では、食費の合計金額が月10万円を超えるケースもめずらしくありません。平均額を考慮して、月10万円に抑えることを意識すると節約につなげられるでしょう。
ただし、1カ月の適切な食費は、家庭によって異なります。5人家族で成長期の子どもが多い場合は、平均額よりも食費が増加しても不思議ではありません。あくまで参考として、家族構成を考慮しながら食費を抑えるべきかどうかを判断しましょう。
(※1)出典:総務省統計局「2023年 家計調査」
5人家族の生活費の割合
2023年家計調査のデータによれば、5人家族における1カ月の生活費の割合は以下のとおりです。
項目 | 金額 | 割合 |
---|---|---|
食費 | 101,806円 | 29.77% |
住居費 | 12,549円 | 3.67% |
水道光熱費 | 27,100円 | 7.92% |
家具・家事用品費 | 13,915円 | 4.07% |
被服費 | 12,579円 | 3.68% |
保健医療費 | 11,346円 | 3.32% |
交通・通信費 | 54,140円 | 15.83% |
教育費 | 30,339円 | 8.87% |
教養娯楽費 | 34,276円 | 10.02% |
その他の消費支出 | 43,923円 | 12.84% |
消費支出合計 | 341,971円 | 100% |
生活費の中で最も割合が高い支出は食費です。食費が支出全体の約30%を占めるので、節約の余地は大きいでしょう。食費の次に多いのは、支出の約16%を占める交通・通信費です。
5人家族の1カ月の支出合計額は、約34万円ですが、住んでいる地域や子どもの年齢などによっても支出額は変わります。居住地や家族構成などを考慮し適切な支出額かどうかを判断してください。
5人家族の理想の支出
5人家族の食費や生活費を確認しましたが、節約したいなら理想の支出額を把握する必要があります。
5人家族の理想の生活費
5人家族の理想の生活費を考えるうえで重要なのが、それぞれの支出の比率です。
アメリカ上院議員であり、破産法を専門としてハーバード大学などで教鞭をとっていたエリザベス・ウォーレン氏が提唱した家計の黄金比率では、「必要なもの:欲しいもの:貯蓄や投資」を「5:3:2」にするのが理想とされています。
生活するうえで必要な住居費や食費、水道光熱費、通信費、保険料、日用品、医療費、教育費などを、支出全体の50%にします。外食費や被服費、交際費などは、欲しいものに使うお金として支出全体の30%に抑えましょう。そして、残りの20%を貯蓄や投資に回すというのが、家計の黄金比率です。
例えば1カ月の世帯収入が50万円だった場合、必要なものは25万円、欲しいものは15万円に抑えることで、貯蓄や投資に10 万円を回せる計算です。収入額によって、それぞれの金額は変動します。世帯収入や現在の支出額を把握し、黄金比率に近づけるために何をどのように変えればいいかを考えてみてください。
また、子どもの年齢によって、食費や教育費などは大きく変わります。進学など変化が大きくなるタイミングで支出のバランスを見直し、適切な予算を都度算出するのがおすすめです。
5人家族の理想の食費
5人家族の理想の食費は、エンゲル係数から算出するのがおすすめです。エンゲル係数は消費支出に占める食費の割合のことで、「(食費÷消費支出×100)」で計算できます。
理想のエンゲル係数は20%前後とされていますが、総務省の2023年家計調査のデータによると5人家族のエンゲル係数平均は29.8%なので、いきなり20%に抑えるのが難しいケースもあるでしょう。まずは、エンゲル係数25%を目指して節約をしてみてください。
1カ月の手取り収入ごとの食費の目安は、以下のとおりです。エンゲル係数20%と25%の食費を確認し、どのくらいまでなら抑えられるか考えてみましょう。
1カ月の手取り収入 | エンゲル係数20%の食費 | エンゲル係数25%の食費 |
---|---|---|
30万円 | 60,000円 | 75,000円 |
35万円 | 70,000円 | 87,500円 |
40万円 | 80,000円 | 100,000円 |
45万円 | 90,000円 | 112,500円 |
50万円 | 100,000円 | 125,000円 |
5人家族の食費を節約する方法
これまで見てきたとおり、5人家族の生活費のうち食費は3割ほどを占めます。支出の中でも割合が大きいので、生活費を抑えたいなら食費の節約が大切です。
エンゲル係数を20〜25%程度に抑えられるように、節約に取り組んでみましょう。以下では、食費を節約するための具体的な方法を紹介します。
1週間ごとの予算を決めておく
食費は、1カ月ではなく1週間という短い期間で目標金額を設定したほうが、1日に使える金額をイメージできて節約につながります。
短期目標を設定したほうが、ゴールがわかりやすくなり、モチベーションを保てるのもメリットです。週末や月末に予算が余れば外食をするなど、柔軟に対応できるので続けやすいでしょう。
自炊中心にして、買い物は1週間に1〜2回にする
食費を節約するための基本は、自炊です。1週間の予算内に収められるように食材を買って、自炊をしてみましょう。
スーパーで色々な商品を見ると、無駄なものを買ってしまう可能性が高まります。買い物は1週間に1〜2回にすれば、無駄遣いを抑えられるためおすすめです。
自炊に慣れていない場合は、事前に1週間分の献立を考え、必要なものだけ購入しましょう。お店で安い食材を見てから購入し、後で献立を決める方法もありますが、自炊に慣れていないと食材を使いきれず無駄にしてしまうこともあります。自分がやりやすいと思う方法で、自炊に取り組んでみてください。
スーパーのタイムセールや特売日を活用すれば、食費を抑えやすくなります。業務用スーパーなど、安く食材を買えるお店が近くにあるか調べるのもいいでしょう。
かさ増し食材を選ぶ
5人家族で成長期の子どもがいる場合、どうしても食費がかさみがちです。子どもが満足できるよう、十分な量の食事を作りながら食費を抑えるために、安くてボリュームを出せる「かさ増し食材」を積極的に活用しましょう。
もやしやキャベツなどの野菜は、安くて料理の量を増やせます。キャベツは時期によって高くなることもありますが、もやしは通年安く購入できるため便利です。また、安くて満腹感を得やすい豆腐や厚揚げ、1年を通して安く買えるきのこ類なども取り入れてみてください。
作り置きしておく
食費節約のために自炊をしようと思っても、平日は仕事や家事、育児で忙しく、料理をしている時間がない方もいるでしょう。毎日料理をするのが難しい場合は、休日に作り置きをするのがおすすめです。
作り置きをすれば外食や中食(お惣菜やお弁当を買う)の頻度を下げられるので、無理なく食費節約ができます。調理してから冷凍保存しておけば、忙しいときに便利です。まとめ買いした食材で作り置きをし、冷凍保存することで、食材を腐らすことを防ぐ効果もあります。
保存方法を工夫する
安いときに食材をまとめ買いすると、賞味期限が切れてしまうことがあります。食材は保存方法を工夫することで長持ちさせられるので、廃棄を防いで節約につなげることが可能です。
例えば、肉や魚を安いときにまとめて購入したら、すぐにラップや密閉袋で小分けにして冷凍しましょう。切ったり下味をつけたりしてから冷凍すれば、解凍して焼くだけなどの簡単な調理で1品完成します。忙しい日々の中で自炊の頻度を高めるためにも、冷凍の活用はおすすめです。
すぐに食べない野菜も、メニューにあわせて切ってから冷凍保存すると使いやすいでしょう。野菜は水分をしっかり拭き取り、平らにして冷凍するようにしてください。
見切り品などで安くなっていた食材は、特に賞味期限が短いため注意が必要です。見切り品を購入した場合は、長期間保存せず、できるだけ早めに使い切るようにしましょう。
お弁当やマイボトルを持参する
外でランチをしたりコンビニでお弁当を買ったりすると、ランチ代がかさみます。例えばランチに1,000円使い、それを平日20日間続けたとすると、1カ月のランチ代は2万円になってしまいます。
そのため、食費を抑えたいなら、昼食にお弁当を持参するのもおすすめです。
忙しい朝にお弁当を作るのはハードルが高いと感じる方は、前日の夕食のおかずや作り置きおかずを活用しましょう。大量に作っておけば、朝はお弁当箱に詰めるだけで完成します。
また、ペットボトル飲料を買わずにマイボトルを持っていくのも節約に効果的です。ついコンビニエンスストアで飲み物を買ったり、カフェに寄ったりしてしまう方は、できるだけ自宅でマイボトルに飲み物を入れ、持参するようにしてください。
5人家族で食費を節約する際の注意点
5人家族で食費を抑えると、大きな節約効果が期待できます。しかし、いくつか注意しなければならないポイントがあるので、確認しましょう。
家族の健康や満足度も考慮する
食費を節約しようと思って料理を減らしたり、栄養が偏ったものばかり作ったりすると、家族の健康が損なわれる可能性があるため注意が必要です。栄養が偏って健康を害すると、逆に医療費がかかることもあります。
また、同じ食材ばかり購入して似たようなメニューが続くと、家族の満足度も下がります。その結果、無駄な買い食いや外食が増えてしまい、結局出費が増えるケースも少なくありません。
節約につなげやすい安い食材を積極的に取り入れながら、栄養のある食品も取り入れるようにしましょう。さらに料理の彩りを意識したりレパートリーを増やしたりして、家族の満足度を高めるのも節約を成功させるコツです。
生活スタイルを考え無理なく節約する
食費の節約は、家族の生活スタイルを考えて無理なく継続するのが大切です。
外食や中食が多いと食費が高くなるので、頻度を減らせば節約になります。しかし、忙しいときや体調が悪いときなどは、外食や中食を活用してもいいでしょう。
家族で外食をするのが好きなら、「外食は月に何回まで!」いうルールを決め、適度に息抜きをするのも大切です。今まで自炊をしていなかった方は、簡単にできるレシピからはじめるなど、少しずつ節約につながる行動を選んでみてください。
食費以外にチェックすべき支出
5人家族の食費はかさみがちなので、節約できれば支出を抑えることが可能です。ただし、食費の節約だけに注目しすぎると、生活スタイルにあわず無理をしてしまったり、健康を損ねたりするおそれもあります。
出費を抑えたいなら、以下の支出にも注目してみましょう。
通信費
通信費は、一度見直すと継続的に節約できる支出のひとつです。
例えばスマートフォンを格安SIMへ切り替えると、月数千円も節約できるケースもあります。利用していないオプションを解約する、スマートフォンとインターネットのセット割を利用するなどの方法でも、節約が可能です。
5人分の通信費がかかっているなら、安いプランに変更するだけで大幅な節約効果が期待できます。例えば1カ月6,000円のプランでスマートフォンを契約している場合、3,000円の安いプランに乗り換えれば、1人月々3,000円、年間3万6,000円の節約が可能です。
5人全員で上記のプラン変更をすれば、年間18万円もの節約になります。食費を減らすのが難しい場合は、通信費を節約できないか考えてみましょう。
光熱費
電気代やガス代などの光熱費も、節約しやすい支出です。光熱費の金額そのものは食費より少ないですが、毎月発生するので、安い電力会社やガス会社に変えたりプランを変更したりすれば継続的に支出を抑えられます。
電力やガスの自由化に伴い、安い料金で利用できる会社やプランも増えています。今よりも光熱費を節約したいなら、乗り換え先として適切なものがないかチェックしてみてください。
5人家族の食費節約を考えながら、ほかに抑えられる出費がないか確認しよう
5人家族の支出の中で食費の割合は多く、全体の3割ほどを占めます。外食を減らして自炊をするなどの方法で、無理なく節約し出費を抑えましょう。
できれば食費だけにこだわらず、光熱費など一度見直せば継続的に節約できる支出にも注目するのがおすすめです。
光熱費の見直しであればライフスタイルを大きく変えることなく、節約できます。利用状況に応じてより適切な切り換え先がないかチェックしてみてください。
例えば楽天でんきは、利用料金200円(※2)につき1楽天ポイント、ガス(※3)とセットなら100円(※2)につき1楽天ポイントが貯まります(※4)。ポイントはお支払いに充当できる(※5)ため、支出を抑えられるでしょう。
さらに、楽天でんきの前月の利用金額が税込5,500円以上かつクレジットカードによる決済をした方は、楽天市場で買い物をすると「ポイント+0.5倍」が適用されます(※6)。電気代やガス代を節約できるだけでなく、普段の買い物でもポイントが貯まりやすくなるので、総合的におトクです。
現在契約中の電力会社や電気料金を入力してシミュレーションを行い、楽天でんきに切り替えればどのくらい節約できるのかぜひご確認ください。
料金シミュレーションはこちら
楽天でんきのお申し込みはこちら
(※2)楽天ポイント進呈の基準となる金額は、電気料金とガス料金の税抜価格です。
(※3)楽天ポイントの進呈対象は、クレジットカードでお支払いいただいた料金となります。
(※4)楽天ガスは都市ガス(東京ガス、東邦ガス、関電ガス)が提供対象エリアです。詳しくはガス対象エリアページをご確認ください。
(※5)貯まったポイントは50ポイント(50円相当)からご利用料金に充当できます。
(※6)獲得条件および、進呈ポイントの上限があります。「楽天でんき」のSPU詳細はこちら
ご利用金額の一部もしくは全額をポイントでお支払い頂いた場合もSPU対象になります。