エアコンの暖房は何度に設定すれば良い?推奨温度や節電方法を解説
寒い冬に暖房を何度に設定すべきか迷う方は多いでしょう。設定温度を高くしすぎると電気代が高くなり、低く設定すると寒くて体調不良につながる可能性があるため、適切な温度設定が大切です。
本記事では、エアコンの暖房の推奨温度や平均設定温度を解説します。暖房時の電気代を節約する方法も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
エアコンの暖房は何度に設定すべき?
適切な温度設定で快適に過ごせるように、エアコンの暖房の推奨温度と平均設定温度を紹介します。
推奨温度
環境省は、冬の暖房使用時の室温を20℃にすることを推奨しています。ただし、これは暖房の設定温度を20℃にすることを推奨しているわけではありません。そのため、温度計で室温を確認しながら、室温が20℃になるように暖房の設定温度を調整する必要があります。
なお、暖房時の設定温度を1℃低くすると消費電力が約10%削減できると言われているため、適切な設定温度にして電気代を節約しましょう。
平均設定温度
環境省によると、暖房利用者の平均設定温度は22.6℃と公表されています。
ただし、家の断熱性能や外気温の影響によって室温は変動するため、自宅の室温が20℃になるように暖房の設定温度を調整しましょう。
寝るときの暖房はどうする?
暖房は日中だけでなく、睡眠時も室温が20℃になるように稼働させておくことをおすすめします。暖房をつけていない寒い部屋では、起床後に急に布団から出たときにヒートショックを起こす危険があるからです。
ヒートショックとは、寒暖差で血圧が急上昇または急降下して、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす症状を指します。ヒートショックを防ぐためにも睡眠時の室温維持が大切です。
暖房をつけっぱなしにして寝たくない場合は、ON/OFFタイマーを使いましょう。就寝する30分前から2時間程度運転した後にOFFになるように設定し、起床する1時間前にONになるよう設定するのがおすすめです。
なかには、身体が心地良く感じる温度を睡眠の経過時間ごとに制御する機能があるエアコンもあります。
なお、乾燥した環境で寝ると喉や肌に負担がかかるため、暖房をつけて寝るときには加湿器を使って湿度を40~60%に保ちましょう。
暖房の設定温度よりも寒く感じる理由
暖房の設定温度を20℃にしていても、体感温度は20℃よりも低く感じることがあります。なぜなら、体感温度は温度だけでなく湿度によっても左右されるからです。
湿度が低ければ設定温度よりも寒く感じ、湿度が高ければ設定温度が低くても暖かく感じられる傾向があります。そのため、暖房時は加湿器や空気清浄機の加湿機能を用いて湿度調整すると良いでしょう。
また、暖かい空気は上にいく性質があるため、天井よりも床に近いほうが寒くなります。ほかにも、断熱性能が低い家では暖かい空気が外に逃げたり、外気の影響を受けやすくなったりするため、設定温度よりも寒く感じやすくなります。
このように、体感温度は暖房の設定温度以外にも湿度や断熱性能によって左右されるため、寒いと感じたら暖房の設定温度を上げて快適な室温に調整しましょう。
暖房時の電気代を節約する方法
エアコンの使い方を見直すことで、暖房時の電気代を節約できます。ここでは、暖房時の電気代を節約する方法を紹介します。
1 フィルターを定期的に掃除する
フィルターが目詰まりしていると暖房の効果が下がり、余計な電気を使うことになるため、月に1、2回を目安にフィルターの掃除をすることが大切です。
エアコンフィルターの定期的な掃除によって、暖房時の消費電力を約6%削減できると言われています。
なお、自動お掃除機能付きのエアコンでも油汚れやタバコのヤニ汚れ、ペットの毛などはきれいに取れないため、フィルターを取り外して定期的に水洗いしましょう。
2 窓の断熱性を高める
窓に断熱シートを貼ると外気の影響を受けにくくなり、エアコンの無駄な電力消費を抑えられます。窓の断熱性が低ければ、暖房で温まった室内の空気が窓から逃げていき、外の冷たい空気が室内に入ってきて室内が暖まりにくくなります。
無駄な電力消費を抑えて快適な室温を保つためにも、断熱シートとカーテンを組み合わせて窓の断熱性を高めましょう。
3 自動運転に設定する
エアコンは微風や強風などの風力調整ができますが、自動運転に設定するのがおすすめです。自動運転であれば設定温度を目指して強風で運転し、設定温度に近づくと自動で微風になるため効率良く運転できます。
電気代を抑えようとして弱風に設定すると、設定温度に達するまでの時間がかかり、余計な電力を消費してしまうので注意しましょう。
エアコンの自動運転については、以下の記事で詳しく解説しています。
エアコンの自動運転とは?電気代を節約するための効果的な使い方を紹介
4 扇風機やサーキュレーターを併用する
室内に温度ムラがあると、エアコンは設定温度に達していないと判断して無駄な電力を消費してしまいます。暖かい空気は上に、冷たい空気は下に移動する傾向があるため、扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させ、温度ムラを解消しましょう。
5 こまめに電源を切らない
エアコンは、早く設定温度に近づけるために初動の消費電力が大きくなります。そのため、快適な温度になるたびに電源を切ってしまっては、余計な電気代がかかってしまうことが考えられます。
状況によって異なるものの、こまめに電源を切るのと1日中つけっぱなしにしておくのとでは、電気代に大きな差は生じません。30分以内の外出であれば、つけっぱなしにしたほうが1日中暖かく快適に過ごせます。
エアコンの電気代を根本的に節約する方法
エアコンの電気代を根本的に節約する方法を紹介します。
1 古いエアコンを買い替える
10年以上前のエアコンを使用している場合は、新しいエアコンに買い替えることで節電が期待できます。近年のエアコンは10年前よりも省エネ性能が向上しており、買い替えによって約15%の省エネが期待できます。
そのため、古いエアコンを使い続けるよりも新しいエアコンに買い替えた方が電気代を抑えられる可能性があります。10年以上前のエアコンを使用している方は、買い替えを検討してみましょう。
2 電力会社やプランを見直す
電気代は電力会社によって異なるため、電力会社の見直しでエアコンの電気代を抑えられる可能性があります。また、電力プランが適切でなければ必要以上の電気代を支払ってしまっている可能性もあるため、プランも見直してみましょう。
エアコンの電気代については、以下の記事でも詳しく解説しています。
エアコンの電気代はどれくらい?つけっぱなしは節約になる?計算方法や節電方法を解説
エアコンの暖房にかかる電気代は?ほかの暖房器具との比較や節約方法を紹介
まとめ
冬の暖房は、室温が20℃になるように設定温度を調整するのがポイントです。暖房時の設定温度を1℃低くすると、消費電力が約10%削減できると言われています。温度計で室温を確認しながら、快適な室温を保てるように調整しましょう。
暖かい空気は上に、冷たい空気は下に移動する傾向があるため、扇風機やサーキュレーターを併用して温度ムラを解消して、無駄な電力の消費を防げます。また、エアコンを買い替える、電力会社やプランを見直すのも効果的です。
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