空気清浄機の電気代は?計算方法や安く抑える方法を解説
空気清浄機は、空気中の花粉やホコリ、ニオイ、ウイルス対策など、部屋の空気をきれいに保つために欠かせない電化製品です。
24時間運転させることが推奨されていますが、「つけっぱなしにすると電気代が高くなるのでは」と心配な方もいるでしょう。
本記事では、空気清浄機にかかる電気代の目安や電気代の計算方法を解説します。24時間つけっぱなしにした場合の電気代や節約術も紹介するので、ぜひご覧ください。
空気清浄機の電気代はいくら?
空気清浄機は長時間運転することが多いため、電気代が気になるところです。
一般的に、空気清浄機は長時間運転しても電気代の負担は大きくなりません。ただし、機種や運転モードによって消費電力が異なるため、電気代にも違いが生まれます。
最初に、消費電力から空気清浄機の電気代を計算する方法と、運転モード別の電気代の目安を解説します。
空気清浄機の電気代の計算方法
空気清浄機の電気代は、以下の計算式で求められます。
空気清浄機の電気代=消費電力(kW)✕使用時間(h)✕電力量料金単価(円/kWh)
消費電力がWで表示されている場合は、1,000で割ってkWに換算してから計算しましょう。
例えば、消費電力が20Wの空気清浄機を10時間運転した場合の電気代は、以下のとおりです。なお、電力量料金単価を31円/kWhとして試算しています。
0.02kW×10h×31円/kWh=6.2円(※1)
(※1)31円/kWhは、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している電気代の目安単価(令和4年7月22日改定)です。
【モード別】空気清浄機の電気代
空気清浄機には弱・中・強などの運転モードがあり、それぞれ消費電力が異なります。
運転モード別の電気代の目安は、以下のとおりです。なお、消費電力は弱(静音モード)が4.6W、中(標準モード)が15W、強(ターボモード)が68Wと仮定して試算しています。
運転モード | 1時間あたりの電気代 | 1日(24時間)あたりの電気代 | 1カ月(30日)あたりの電気代 | 1年(365日)あたりの電気代 |
---|---|---|---|---|
弱(静音モード) | 0.14円 | 3.42円 | 102.67円 | 1,249.18円 |
中(標準モード) | 0.47円 | 11.16円 | 334.8円 | 4,073.4円 |
強(ターボモード) | 2.11円 | 50.59円 | 1,517.76円 | 18,483.6円 |
上表を見ると、1年あたりの電気代は静音モードが1,249.18円、標準モードが4,073.4円であり、電気代の負担は比較的大きくありません。
ただし、ターボモードで運転し続けた場合の電気代(1年あたり)は18,483.6円と、標準モードの4倍以上になっていることが分かります。
実際の運転モードや消費電力は機種によって異なるため、詳しくは商品カタログや取扱説明書を確認しましょう。
空気清浄機を24時間つけっぱなしにしても電気代は大丈夫?
空気清浄機の電気代は運転時間が長いほど高くなりますが、ターボモードで長時間運転し続けなければ、24時間つけっぱなしにしていてもそこまで電気代の負担は大きくなりません。
前述の試算では、標準モードで24時間つけっぱなしの場合、1カ月あたりの電気代は334.8円、1年あたりの電気代は4,073.4円でした。
また、空気清浄機の効果を得るには、24時間つけっぱなしにするのが理想とされています。
空気清浄機は、空気を何度もフィルターに通すことで空気をきれいにし続ける仕組みです。不在中も空気中の汚れが存在するため、こまめに電源を切ると空気中の汚れを効果的に取り除くことができません。
ただし、ターボモードで24時間運転を1年続けると電気代の負担が高くなる傾向があります。
空気清浄機の電気代を抑える方法
空気清浄機の電気代は比較的高くありませんが、長時間運転することが多いため、選び方や使い方を見直すことで電気代を抑えられる可能性があります。具体的には、以下のポイントを意識してみましょう。
- 部屋の広さにあった機種を選ぶ
- 空気清浄機のフィルターを掃除する
- 扇風機やサーキュレーターと併用する
- 置き場所を工夫する
- 省エネモードを使用する
- 長時間不在にするときは電源を切る
- 電力会社やプランを見直す
1 部屋の広さにあった機種を選ぶ
空気清浄機は、部屋の広さにあうものを選びましょう。広い部屋向けの空気清浄機は、消費電力が高い傾向があるため、適切な機種を選ぶことで電気代を節約できる可能性があります。
具体的には、「適用床面積」が部屋の広さの2~3倍の機種を選ぶのがおすすめです。
適用床面積とは、日本電機工業会規格で定められた「たばこ5本分の煙に含まれている粒子やガスを、30分できれいにできる部屋の広さ」を表す数値です。適用床面積の数値が大きいほど、短時間で空気をきれいにすることができます。
たとえば、部屋の広さが8畳なら、適用床面積が16~24畳程度の機種を選ぶと良いでしょう。
2 空気清浄機のフィルターを掃除する
空気清浄機の電気代を抑えたいなら、こまめにフィルターを掃除しましょう。
空気清浄機は、フィルターで空気の汚れをきれいにするため、日々のお手入れが効果に大きく影響します。また、フィルターが詰まっていると空気がしっかり浄化されないだけでなく、ニオイや故障の原因にもなります。
お手入れの目安は、約2週間〜1カ月に1回です。フィルターは傷がつきやすいため、強く押さないようにし、掃除機などでホコリを取りましょう。また、フィルターの交換時期を確認し、定期的に交換することが大切です。
実際のお手入れ方法や頻度は空気清浄機によって異なるため、詳しくは取扱説明書などでご確認ください。
3 扇風機やサーキュレーターと併用する
扇風機やサーキュレーターなどの機器と併用するのも効果的です。
空気清浄機の効果を高めるには、部屋中の空気を循環させて集める必要があります。扇風機やサーキュレーターによって空気が循環し、部屋中の空気が空気清浄機の吸い込み口に効率良く集まれば、部屋中の空気がより早く浄化されます。
併用による効果が期待できる機器の例は、以下のとおりです。
- 扇風機
- サーキュレーター
- エアコン
- 換気扇
- 加湿器
ただし、併用する際は、ほかの機器が生み出す気流と衝突しないように設置することが大切です。
たとえば、エアコンの暖房使用時は、足元を暖めるために気流が下向きに吹き出るため、エアコンの向かい側に空気清浄機を設置しましょう。一方、冷房使用時は部屋全体を涼しくするために気流が天井に沿って吹き出るため、空気清浄機をエアコンの真下に置くのが効果的です。
電気代節約に役立つサーキュレーターの使い方は、以下の記事で詳しく紹介しています。
サーキュレーターの使い方は?冷暖房や換気など目的別に効果的な置き場所を解説
4 置き場所を工夫する
空気清浄機の効果を十分に発揮するには、部屋の空気を効率良く循環できる場所に設置することが大切です。
吸い込み口や吹き出し口をふさがないように、壁やカーテンなどから約30cm離して設置しましょう。また、ドアや窓の近くに設置すると、外気の影響を受けて部屋の空気の流れをうまく作れないため、入口から離れたところに設置します。
あわせて、空気清浄機を設置する高さも工夫すると良いでしょう。花粉やホコリは粒子が大きく、床に向かって落ちていくため、花粉やハウスダスト対策の効果を高めたい場合は平らな床に設置します。
一方、煙や臭い対策の効果を高めたい場合は、安定した台の上など、少し高いところに設置すると効果的です。
5 省エネモードを使用する
メーカーや機種によっては、省エネモードを搭載している場合があります。
省エネモードが搭載されている空気清浄機では、静音モードと標準モードを自動で切り替えたり、空気がきれいなときに自動で運転を停止したりすることで消費電力を抑えてくれます。
省エネモードが搭載されていない機種を使っている方は、なるべく静音モードや標準モードで稼働させましょう。
また、古い空気清浄機を長い間使っている方は、省エネ性能に優れた最新の機種への買い替えによって電気代を抑えられる可能性があります。
6 長時間不在にするときは電源を切る
空気清浄機は、基本的に24時間365日運転し続けるのが理想ですが、旅行や出張などで長期間不在にする場合は電源を切っても良いでしょう。電源を切れば、その分空気清浄機の電気代を抑えることが可能です。
なお、長時間不在にするときは空気清浄機に限らず、使用しない電化製品のプラグを抜いておくことで待機電力(使用していない間に消費される電力)を削減できます。
7 電力会社やプランを見直す
空気清浄機を普段から標準モードや静音モードで使用している場合、使い方を見直してもそこまで大きく電気代が下がるわけではありません。電気代を節約したいときは、契約している電力会社やプランの見直しが効果的です。
2016年の電力自由化以降、様々な企業が電力事業に参入し、多彩な料金プランやサービスを提供しています。
たとえば、夜間の電気代が安くなるプランを契約している方がリモートワークに変わり、日中の在宅時間が増えた場合は、時間帯による区分がないプランに見直すことで電気代を抑えられるかもしれません。
また、電気代の支払いでポイントがたまるサービスや、ほかのサービスとのセット割引を提供している電力会社もあります。複数の電力会社を比較・検討し、ご自身のライフスタイルや利用しているサービスにあったプランを選びましょう。
まとめ
空気清浄機は、24時間つけっぱなしでも電気代の負担はそこまで大きくなりません。十分な効果を発揮させるには、むしろ24時間運転し続けるのが理想です。
ただし、ターボモードでの運転を長時間続けると電気代の負担が重くなりやすいため、注意が必要です。
空気清浄機の使い方を見直しても電気代が高いと感じる方は、電力会社やプランを見直すのが効果的です。ガスとセットで見直せば、さらに毎月の光熱費の負担を抑えられる可能性があります。
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